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大人になってから母国語の語彙を増やす方法を考える。

子どもの時から語彙量には困ってないという人は別にいいかもしれないが、世の中語彙不足の人はとても多い。

語彙が無くても機転を利かせればいいのだが、だいたいの語彙不足の人はそもそも自分が語彙不足だということにも気づいていない。

自分は語彙力の基礎は幼少期に作られると思っていて、

幼少期に多くの言葉(文字でも音声でも)に触れる

のが大事だと思う。

例えば

・魚の種類が豊富な環境では当たり前にいろんな魚の名前が分かるようになる。

・山でいろんな草花に囲まれて育つと草花の名前が分かるようになる。

・お店の手伝いをしていて幼少期でも接客ができるようになる。

みたいな話はよく聞く。


・魚をそんなに食べない環境で育ったらいろんな魚はみんな“魚”でしかない。

・都会の子にとってはみんな”草”と”花”で終わる。(フランス語で蛾と蝶が同じ単語だという話によく似ていると思う。)

・アルバイトの接客でだんまりしちゃうコってよくある話。


外国語を勉強するとき、前者は覚えている魚の名前の単語を調べれば済む。でも後者だとまず魚の種類を見分けることから始めて、日本語と外国語の単語2つずつを覚えなければいけない。そして魚を見分けらるようになってもどういう調理法で食べるのかなども調べる必要がある。このプロセスが意外と手間がかかるし本当に面倒。(自分がおおよそそんな感じだった)

なので一般生活でもあるに越したことのない母国語の語彙力は外国語を勉強するのにはもっと必要だと思っている。語彙力があればスムーズに外国語勉強ができる。


普段の生活で語彙力を増やす機会はおそらくたくさんある。

よく言われたのが、本(小説)を読むこと。

小説などは本当に語彙力の教科書。ほんとうに初めて手に取った小説など外国語のように表現力豊かな語彙力が使われてるなと思う。

でも自分は小説がそこまで好きではない。

いや、読めば没頭して一気読みとかしちゃうタチではあるが、ハラハラ感好きじゃないし、結論から知りたいし...という性格なので向いてない。あと小説で出てくるような目新しい語彙を使おうと思う場面が自分の生活にない。

なので自分にとって語彙力を勉強するのに小説は向いてなかった。本だと旅行記とかビジネス書とかのほうが気に入ってるが、あまり語彙力勉強的な意味合いだとそこまで新鮮な語彙も使ってないので多分効果がない。

自分が今までで一番効果があったかな…と思ったのは古い時代劇(1950~1970頃に作られた江戸時代とかの時代劇)を字幕を付けて鑑賞したとき。わりと最近の時代劇では使われてない古い言葉が使われている。自分は歴史とかお城とかが好きなので興味を持てた。字幕がないと聞き取れず聞き流してしまう言葉も多いが、字幕だと漢字表記とルビまでついている。その言葉を使う状況も分かりやすい。

映像の字幕つきが自分の語彙力を増やすのにいいと思ったので最近ではだいたいの映像は字幕つきで見るようにしている。それで日本語の語彙力も多少あがった気がする。韓国語音声のものに韓国語の字幕がつくならそれを見るのも韓国語の勉強にはいいと思う。子どものときだと音声で聞けばサクッと覚えられるが、大人は音声で聞いて文字で認識させたほうがおそらく記憶し定着させやすいと思う。


ともかく語学を勉強してる、してないにしても語彙力は永遠の課題。

これからもいろいろ自分に合った特訓方法を考え続けようと思う。

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