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ウミガメとパナマ

パナマにはウミガメの産卵場所となる浜辺が沢山あります。
そして、あるパナマ人が個人でウミガメの保護活動に取り組んでいることを聞きました。

生物教員の1人としてこれは視察に行かなければならないと思っていました。
そこで見たウミガメ、ウミガメが直面する問題を紹介したいと思います。

●場所

La playa Malena ラ プラジャ マレーナ

太平洋側に位置するビーチの一つです。

**●ウミガメの卵の保護施設 **

毎日、朝と夜にビーチを見回りウミガメが散乱場所を探して集めます。

集めた卵はこのように埋め直されます。
ウミガメの卵は孵化するための適切な温度があり、かつその温度によって性別が決まります。それらも踏まえた卵の位置替えなど、きめ細かい管理をされています。

**●ウミガメの赤ちゃん **

La tortuga verde ラ トルトゥーガ ヴェルデ
アオウミガメの赤ちゃん!小さい!可愛い!

孵化しているかどうかも毎日チェック。
孵化していると、この様に穴が開くそうです。

孵化後は自力で海に向かわせます。
浜辺から海に向かわせる過程が故郷を覚えるためにとても大切だそうです。

●卵の収集作業
許可を頂き、私たちも同行させていただきました。しばらく歩いた後に産卵が行われたであろう場所を発見!

注意深く掘っていくと、、、

卵!卵!卵!
88個ありました。
卵の多さから、生体まで育つものはほんの少しです。自然界は本当に厳しい。

慎重に取り出します。
信じられないほど深い穴です。
卵は決して固くなく、ピンポン玉のように押すとポコッと凹みます。心臓に悪いです。

●ウミガメの産卵

夜中の12路を回った頃、ビーチに向かいました。目的はもちろん産卵したウミガメの観察です。完全に神頼みです。
見つからない、、後、30分だけ探そうと決めました。

いたー!
海から上がってきた瞬間に遭遇しました。
産卵したい場所を探して懸命に浜辺を登ります。

産卵は約1時間程かけて行われるそうです。
後ろ脚を器用に使い、穴を掘る姿、ウミガメの鼻息、全てが刺激的な経験でした。

次回、ウミガメが直面する問題についてご紹介します。

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