【Toddler】2・3歳児におすすめの絵本Vol.4〜のりもの〜
こんにちは。
PonoLipo Club Workshop and LibraryスタッフのMegです。
電車、車、バス、飛行機、はたらく車…
おそらく男の子を育てている方はどこかしらのタイミングで一度は通る世界ですよね。
我が子も気がついたら乗り物系に興味を持つようになり、「いつの間にか好きになっている」というこの現象!!
本当に不思議です。
環境要因と生物学的要因とがからみあっているとも言われていますが、現時点ではまだ科学的に解明はされていないそうですよ。
ということで、今日は「のりもの」がテーマの絵本のご紹介です。
「はたらく車」「電車」「バス」などが大好きな我が家の息子の推し絵本2冊をご紹介させていただきます。
かじをけすじどうしゃ
消火活動に登場する消防車も消防隊員さんたちの動きも、とてもリアルかつ細やかに描かれていますが、鈴木まもるさんのシンプルで優しく素朴なタッチの絵が小さな子どもにも親しみやすく、リアルだけどリアルすぎない優しい世界感がこの絵本の魅力。
緊張感のある火災現場のドラマチックな展開にドキドキしつつ、テンポの良いストーリーと思わず一緒に声に出したくなるような歯切れの良い言葉がおはなしの世界へと誘います。
表紙にも登場する猫がどのページでも体を張って火災現場で活躍している様子もほっこり♪息子は猫を見つけると「にゃんにゃん♪」と嬉しそうに教えてくれます。
一言で消防車といってもスノーケル車、消防ヘリコプターなど知らなかったものもたくさんあり、こんなにもたくさんの種類の火事を消す自動車があるんだなぁと大人も勉強になります!
この絵本を読んでからは、息子と消防署に消防車を見にいくと「おお!これがはしご車か!」「これが指揮車で…」とよりディープな楽しみ方ができるようになりました♪
息子は0歳の時からこの絵本が大好きでずっと一軍絵本入りしている一冊です。
ストーリーがなんとなくわかるようになってくると、最後のくまの子どもが山火事から救出されるシーンでは毎回パチパチ拍手☆
緊張感のあるシーンが続きますが最後無事に消火活動が終わってでホッとして思わず拍手してしまうのかもしれません。
緊張感とほっこりのバランスがほどよく0歳後半〜1歳児さんも楽しめる絵本です。
消防車、救急車、パトカーなど緊急車両好きのお子さんにおすすめです!
しんかんせんでビューン
この絵本は「視覚絵本研究所」の「のりもの絵本」シリーズのひとつ。今回ご紹介するのは「新幹線」ですが、他にも電車、バス、消防車などがテーマの絵本があります。
ベースとなる物語は、犬のけんたがおじいちゃん・おばあちゃんが住む秋田駅から、新幹線を乗り継いで家族が待つ熊本駅まで帰る新幹線の旅。
途中ちょっとしたハプニングなどもあって一人でドキドキしながらも勇敢に旅する様子が微笑ましく、まるでけんたと一緒に大冒険をしているような気持ちになります。
おはなしだけでも素晴らしい作品なのですが、この絵本のさらなる魅力は細部まで丁寧に描かれた絵!!!
デザインの基礎研究をベースに子どもの感情力を育むことを応援するために創られた絵本なので、とにかく細部までワクワクする描写にこだわっていて、子どもたちの見る力を育てるしかけがたくさん♪
主人公の犬のけんた以外にも、様々な動物たちが登場して場面ごとにそれぞれのドラマが展開されていて見逃せないポイントも多く、見るたびに新しい発見があり、子どもたちが夢中になるのも納得です。
ページをめくるたびに次々と新幹線や電車が登場するので電車好きのお子さんは大喜びすること間違いなしです☆
東京駅のホームに到着した電車がどーんと描かれた見開きワイドページは圧巻の
迫力!!
それだけではなく、ホームの地下まで丁寧に描かれていて、電車から降りてエスカレーターで地下に降りていく人々(動物たち)の様子、売店やおみやげ屋さんなどで買い物する様子、イートインコーナーで食事をする様子など、賑やかな東京駅の活気を感じることができます。
息子はというと…毎回舐め回すように細かい部分まで目を凝らして絵を見ていて、
「パトパトー(パトカー)」
「しょうぼうしゃ!」
「きゅうきゅうしゃ!」
「バスー!」
「かんかんかん!(踏切)」
「だるま」
「パンダ」
「かえるさん」
「あわわ〜」(手を洗うアライグマの親子)
「ちっちー」(トイレでうんちをするカピバラ親子)
「だーき(いただきます)」(お弁当を食べる牛の家族)
などなど…大好きな乗り物から、街の中に描かれた生き物、動物たちの様子まで、いろいろなことに目を向けてまるで絵本と会話するかのようにのめり込んで楽しんでいます。
けんたの乗った新幹線がいろんな地域を通るたびに「ありがとうがんす」「なんでやねん」など各地方の方言のやりとりが描かれていたりするのもクスッとポイント。
ひとりで字が読めるようになったらもっと楽しめそうですし、すべてのページに隠された絵がありそれを探す楽しさもあり、4歳・5歳以降も長く楽しめる絵本です。
視覚デザイン研究所さんは「一緒に読むなら2歳〜」と推奨されていますが、それぞれの成長に応じた楽しみ方ができるため、個人的には乗り物好きの1歳児さんにもおすすめです。
とにかく語りつくせないほどの魅力が詰まったとびきりおすすめのこの絵本。
視覚デザイン研究所さんのHPで、もっともっとディープな楽しみ方がご紹介されています。
とても興味深い内容ばかりなので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。↓↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お気に入りの一冊が見つかるきっかけになったら嬉しいです。
まだまだおすすめの「のりもの」絵本がたくさんあるので、また機会をみてご紹介させていただきますね。
今回ご紹介した絵本はこちら↓↓