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弱者男性だけどもうフェミニストをやめたい

私はフェミニストです。今の世の中、女性は男性より賃金が低く抑えられ、政治家にも役員にもなかなかなれず、日々性暴力に怯えなければいけません。自分の性別だけを理由にこんな目に合う人がいるなんて絶対あってはいけない。だから自分はずっとフェミニストです。しかし、具体例は載せませんが(載せてしまうと加害に当たるかもしれません。)、

「男性の生きづらさは女性が原因じゃない。男性社会を作った男性の自業自得。モテない男の逆恨みで八つ当たり。」
「男性の生きづらさを主張することは女性差別を透明化、矮小化につながる。」

というような意見をよく見ました。これは一部のつぶやきはフェミニズム支持の大学教授もRTしています。

ふざけんなよ。
男性が苦しんでいる理由はすべて男性自身が原因だって?
性暴力にあった女性に「服装が誘惑的だったからお前が悪い」とか言うやつらと何が違うんだよ?

小学校の頃から女子「だけ」からずっとキモい、目が腐る、不潔、鼻が曲がるとずっと言われ続けてきた。
母親に相談したら「お前は外見が悪いからしょうがない、相手は女子だから優しくしろ何もするな。」だし、女性担任は「きっとあなたのことが好きだから大目に見てあげて。」だ。
嘘告白もされたし物も隠されたし暴力も受けたしそれ以外の書きたくないこともたくさんされた。かわるがわる違う女子たちから。何年にも何年にも渡って。男子からは何もされていない。
でも俺は言いつけを守って「女子に優しく」し続けた。せざるを得なかった。結果俺は女性を信頼したり、好きになったり、しまいには体に欲情することさえできなくなった。人として壊れた。今でも女性の馬鹿にするような笑い声や何かを嫌悪するときの声や表情を見たり聞いたりすると恐怖と怒りで頭が真っ白になる。
ちなみにこれをチラッと友人のフェミニストに相談したら
「女の子、きっと家庭が辛かったんだね。そんな顔酷いなら整形したらいいじゃん。」
だそうだ。

不登校になった。心療内科にも行った。近所の主婦たちが俺の現状を噂して、嘲笑して、母は限界になって俺に当たった。フリースクールの同じ境遇の女子たちはそんなこと言われなかったそうだ。

仕方なく街を歩けば「キモい」「あいつはナシ」だの定期的に言われた。みんなこれが妄想に聞こえるそうだけど事実だ。男性だってそういうことを言われる。言ってきたのはすべて女性で、男性からは一言もない。今でも。

その後、運に恵まれてやっと入れた大学でもあまり変わらなかった。必修体育では体操で男女が手を繋がなきゃいけなくて、俺と組んだ女子だけはそれを嫌がって拒否した。俺だって嫌だ。彼女はその辛さを自分が正しいかのように仲間に訴えていた。俺が性加害者なのか?
ゼミでも、学部でも少し喋れば「異様な雰囲気の怖いキモ男」だった。基本、女性にモテたい男性は、キモ男を、一緒にいると「格が落ちる」から無視するか、マウンティングの道具として利用しはじめる。結局俺はここでは男性からも孤立した。ホモソーシャルは最悪だ。でも知ってる。ああいうことをするのはモテるためで、一部の女性はそういう人を喜んで持ち上げてきた。ドラマやゲームで人気の男性キャラの特徴を思い出してみればわかる。

カウンセリングで毎週号泣してる状態じゃ卒論を書くので精一杯で就活ができなかった。結局卒業後バイトしはじめた。接客だ。そこで客として女子中学生がやってきて、またあの嫌悪と笑顔が混じった表情であの言葉を吐いた時、自分の中では何かが切れた。それ以来仕事をやめ、ひきこもっている。

それで俺は、自分ではどうにもできないことを理由に差別される気持ちがわかってるつもりだ。だから俺はフェミニストだ。女性というだけでアスリートでも弁護士でも議員でも、顔面や体型に言及されて格付けされる。大変な家事をデフォルトで期待されるし、反撃してこないからってDVや痴漢をされたりする。こんなのは悪だ。絶対許せない。

最初の頃はジェンダー平等が達成されれば、彼女たちも正当な扱いを受けるし、自分だってそうなるはずという信念があった。自分だってフェミニズムだって目的は全く同じだ。LGBTのように、属性を超えて連帯できるかと思った。
でも一部のフェミニストたちは、弱者男性の話になると「自分たちはフェミニストであってヒューマニストではない」ので知ったことではないと言った。「フェミニストはお前のママじゃない」と。自分は確かにそうだとも思った。弱者男性の声は、弱者男性が上げていかなきゃいけないと。
しかし最終的に一部のフェミニストたちは冒頭の言葉を吐いた。これはただの一例に過ぎない。赤ちゃん言葉や差別的な言葉を使う人だっていっぱいいる。

俺はいないものとして扱われたくないだけだ。誰かが言うように女をあてがえなんて一言も言ってない。人から殴られたらそいつに対して怒る権利が欲しいと言うどころか、「苦しい」と吐き出す権利が欲しいと言ってるだけだ。それすら批判される。俺の苦しみは女性の苦しみを矮小化するものでもなければ、女性をモノ扱いするものでもないはずだ。

一部の女性は「こいつはない」と思ったらどれだけでも残酷になれるし、何をしても許されると思ってる。むしろキモ男がそこにいたのが悪いし、見てしまった女性は被害者で、攻撃される男が弱いのが悪くて、ダサくてキモいと。見苦しいと。しかもそう差別することを目いっぱい楽しんでいる。そして一部のフェミニストは、彼女たちを見ないようにするか、抑圧のせいでこうなったと擁護する。

でも女性が全員そうなわけじゃ決して無い。俺はフェミニストであり続ける。俺は今では多くの信頼できる女性がいることを知った。そして今でも女性は抑圧され続けている。行動しなきゃいけない。でも一つ言わせてほしい。


一部の女性が一部の男性を抑圧している構造もある。これは現実だ。



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