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自信のなかった人生が、いとおしく思えるようになった【糸井さんの自己分析体験談|前編】


15年勤める会社で2人目の育休中にミートキャリアのテキストプログラム自己分析編を始めた糸井春子さん(仮名)。幼少期から現在までを振り返る中で、自信のなかったこれまでの人生の捉え方が変わったといいます。

また、母親の四季への感性や仕事観が自分の価値観に大きな影響を与えていること、自分が心と時間を傾けてきたのは衣食住にまつわることだったと改めて認識します。

そしてプログラムの最後に自信を持って「叶えたい目標」に「自宅から3km圏内で衣食住に関わる仕事がしたい」と書き、「短期目標」に書いた行動プランを実行したところ……なんと、その目標が今春実現することに!

糸井さんが自己分析編にどう取り組み、3ヵ月間でどんな気づきや変化があったのかお聞きしました。前編は幼少期からの自分の振り返り、好きなことや趣味と向き合った過程です。

※2022/1 ミートキャリアの「テキストプログラム自己分析編」は「大人の自己分析プログラム」に変わりました。糸井さんが受けた自己分析から、転職準備まで1プログラムで行うことができます。詳細は下記から!

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育休やコロナ禍で生き方や働き方を見つめ直す

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――自己分析編を始めようと思ったきっかけは何でしたか?

30代半ばに差し掛かった頃、40代以降の働き方や生き方について、今の延長で良いのか?という漠然とした自分への問いが浮かび始めました。

さらにその後、保育園の先輩ママが『小1の壁』に直面する姿を見て他人事ではないと感じました。ただ、その時は会社の往復と家事育児に精一杯でした。

転機は、第2子の育休とコロナです。
育休中に数年後の『小1の壁』を乗り超えられるような社内での働き方を模索しつつ、転職も視野に入れてみようと考えました。
コロナ禍で起きた生活の変容により、自分の生き方そのものを見つめ直す機会が強制的に訪れたような感じもあります。

転職エージェントや様々な求人サイトで情報をチェックするうちに「この職種もチャレンジしてみたいな…」「希望勤務地をもう少し広げて探してみようかな」等、自分の軸がぶれていることに気が付きます。

そこで、転職情報を探るよりも「一体何のために転職を考え始めたのか」という自分の本音にじっくり向き合ってみたいと思うようになりました。

初めはネットで知ったミートキャリアの転職や働き方に関するオンラインイベントにいくつか参加した後、実際に1回お試しのカウンセリングを受けてみました。思考を言語化することで、自分が見えていなかったことを引き出してくださり、とてもスッキリと頭の中が整理でき、転職のスタートラインに立てたように感じました。

しかし途中で子どもがグズってカウンセリングを何度か中断することがあり、ひとり時間を確保しにくい今の私の状況だと、自分のペースで進められるテキストプログラムの方がもしかしたら合っているかな?と感じ、自己分析プログラムで深掘りすることを決めました。

苦しかった出来事も大切なプロセスだと気づく

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――自己分析編ではまず幼少期からの自分を振り返ります。過去の自分と対峙する時、どんなお気持ちでしたか?また、一 番の気づきは何でしたか?

最初は「幼少期は記憶も曖昧だし、カウンセリングにおいて何か意味がある出来事を思い出せるだろうか…?」と思いながらスタートしました。

しかし、振り返りを始めると、これまですっかり忘れていたちょっとしたエピソードが急にその時の状況や感情、周囲の人の表情など…リアルに蘇ってくることがありました。たとえすごく些細な出来事でもしっかりと記憶の中に格納されていて、私の人格形成においての重要なパーツになっているのだと気づきました。

思い出すうちに、今思えば人目を気にし過ぎながら過ごした幼少期のことや、進学校に進んだが勉強に挫折したこと、就職活動での失敗など、後悔にさいなまれたり、胸が苦しくなるような出来事もたくさん出てきました。

でも、文字に起こすことで気持ちが整理ができ、それにまつわるネガティブな感情が昇華され、視界がクリアになったような気がします。(これは思いがけない副産物でした!)

過去の出来事についての『事実』と『感情』をしっかり切り分けて受け止める。そうすることで、今の自分をつくる大切なプロセスとして客観的に捉えることができるようになったのだと思います。

それはまるで、『点』だったエピソードのひとつひとつが『線』となってつながっていく感じ。全くつながってないと思っていたことも、ちゃんとつながって今に続く道=自分の人生になっていることを実感しました。

私はこれまでの人生で後悔がそれなりに多く、胸を張って語れるようなエピソードなどあまりないなぁと、生き様にも自信がありませんでした。そんな後悔の多い自分の人生がなんだか愛おしく思えるようになりました(笑)。

突出した才能もなく、途中で投げ出したことも多い。今まで中途半端な生き方をしてきたなぁ…。ずっとそんな風に思いながら過ごして来た私にとっては、こうして自己肯定感を高められたことは大きな収穫でした。

また、自分の価値観は母から強い影響を受けていることに気づけたのも大きかったです。

職人としてバリバリ働いていた母とは一緒に過ごす時間が少なく、幼い頃は寂しい思いをして、それがずっとネガティブな感情として心に残っていました。

しかし、自己分析編で振り返るうちに、定年もなく、今も地元に根付いて仕事にまい進する母の姿に強く憧れ、多大な影響を受けている自分に気が付きました。

私も母のように生涯打ち込めるような職に出会いたい、そして、忙しい中でも四季を大切に生活に取り入れながら暮らしていた母のようにありたいと思いました。

自分の本心にやっと素直になれた

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――プログラムの中の「趣味」のテーマで考えたことが、最終的に「衣食住に関わる仕事がしたい」 という目標につながったのではと思います。それを仕事にしたいと意識した事はありましたか?

私は料理や器を集めることが好きで、作家さんの個展や陶器市に出向いたり、好きな器への盛り付けや配膳を考えることに幸せを感じていました。茶道家の叔母の影響で、小さい頃から茶器を眺める機会が多かったのがきっかけだったように思います。

こうした好きなことを仕事にできたら… と想像したことは数え切れないくらいあり(笑)、意識はしていました。

しかし職業としてはほぼ未経験の分野であり、30代後半でチャレンジさせてくれる職場などきっと見つらないと自分に言い聞かせ、諦めていました。
15年程継続してきた現職において、少しずつ積み重ねてきたキャリアや信頼、人間関係を手放すことが怖かったのだとも思います。

しかし、自己分析編で、今まで時間を使ってきた「好きなこと」をしている自分を振り返っていると、とても幸せな気持ちになり、文字で語れることに喜びを感じていました。

趣味を語ったメールの返信で、キャリアサポーターさんが「それらの好きなことを副業にしてみたら?」「こんな仕事はどうですか?」というとっても楽しい職業提案をしてくださいました。

それを読みながらとてもワクワクし、好きなことで働いている自分を自然にイメージしていました。
あぁ、やっぱり私はチャレンジしてみたいのだな!
ずっと意識していた自分の本心に、ようやくここで素直になれました。

それだけでとても気持ちが軽やかになったことを覚えています。この気持ちの変化を大事にしようと思いました。

キャリアというとまずは、これまでの仕事の経験やキャリアをどう今後につなげていくかを考えます。加えて、いわゆる「趣味」の範疇であっても、自分が心と時間を傾けて来た物事に強い意味を感じ、向き合ってみようと思ったことが大きな一歩でした。

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自己分析編で幼少期からの人生を振り返り、好きなことに向き合う中で、様々な気づきを得た糸井さん。後編は仕事観を考える中で、現職で働き続けるか悩んでいた心境にどんな変化があったのか、その後どんな行動が目標の実現につながったのかお聞きします!(→後編はこちら



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