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40代で理想の働き方を叶える ~地方転職でゆとりと副業との出会い~

家族の転勤や将来のUターン希望を見据えて、「働き方を変えたい」「理想の働き方って何だろう」と考えている方もいらっしゃるのでは?

ミートキャリアユーザーのスズキさんもその1人。夫の転勤で7年前に栃木県に引越した後もご自身は都内まで新幹線通勤をしてキャリアを継続していましたが、子どもが生まれてから限界を感じるようになったそうです。

その後ミートキャリアのカウンセリングでご自身の叶えたい希望を棚卸ししたことがきっかけとなり、40代で地元大手企業へ転職。現在はやりがいを持って働きながら、副業にも挑戦し、気持ちにゆとりのある生活を送っていらっしゃるそうです!

先週開催したオンラインイベント「地方での副業キャリア 40代で叶えたスズキさんの働き方」では、スズキさんをお招きし、当時の葛藤から今の働き方に行きつくまでを、カウンセリングを担当したキャリアサポーターのとみーさんとともに振り返ってもらいました。

鈴木さん

引っ越しや移住はなくても、配偶者の転職や子どもの体調、家族の介護などライフステージの変化で働き方の転機が訪れることがあります。そんな時のために何を考えておいたらいい?という参考にもなるので、ぜひ読んでみてくださいね!

<登壇者プロフィール>
スズキさん(ミートキャリアユーザーさん)twitter

すずきさん

日用品メーカー13年(東京)、資材メーカー4年(東京)、現在は製造業(地方都市)に転職し1年目の40代ワーママです。商品開発、マーケティング、営業と様々な職種を経験し、現在は、企画部門のマネージャーとして働いています。40過ぎて思い切って異業界、異業種へ転職。副業もスタート。夫や2才児に振り回されるトライアンドエラーな毎日です。東京生活も楽しかったけど、地方はさらにいいと実感する今日この頃。

とみー(ミートキャリアサポーター)twitter

とみーさん

大学卒業後、人材業界にて法人営業、新卒採用等を担当。合間にNPOやエンジニアスクール等での就業も挟む雑食系です。現在はフルリモートの会社で求人媒体の運営、営業、裏方…なんでも屋さんをやっています。食欲の化身な2歳息子をどうなだめるかが日々の悩み。
バリキャリまではいかない、ワークライフバランスを保ちつつのキャリア形成方法思案や、リモート、副業等、柔軟な働き方の取り入れ方といったキャリアの相談が得意。

モデレーターはミートキャリア代表の喜多村若菜です。

◆◆

モヤモヤしつつ、毎日をこなすだけで精一杯

Q キャリアカウンセリングを受ける前はどのような事に悩んでいましたか?

A(スズキさん)私は東京で働いていたといっても、実は夫の転勤の都合で栃木県に7年前から住んでいて、1社目も、2社目も合計6年間、新幹線通勤をしていました。片道1時間半、往復で3時間以上。その間39歳のとき子どもが生まれ、復帰してからしんどいと感じ始めました。保育園から電話かかってきてもすぐに帰れない。これは無理だなと思ったことが一番の悩みです。

会社の規定では時短勤務は子どもが小学生に入ったら使えない、在宅勤務も交渉したのですが認められないと分かり、働き方を変えないと思っていました。でも、変えなきゃ、変えなきゃと思いながらも、自分のことを考える暇もなく、毎日をこなすだけで精一杯でした。だから私のモヤモヤ期間は長いです。3-4年くらい。

「子持ちで40代転職はしんどい」は本当?!

Q 長年のモヤモヤの中でカウンセリングを受けようと思ったきっかけは、何だったのでしょう?

A(スズキさん)一番のきっかけは、会社の人事や転職エージェントの人と話をする中で聞かされた「子持ちで40歳になるとしんどいですよ」という謎のアドバイスです。35歳転職限界説も聞いたことはありました。でも、本当にそうなのかな?他の視点でのアドバイスがほしいなと思ったのが一番のきっかけです。

社内の同期にもプライベートなことは相談しにくく、住んでいる栃木に親しい友人もいない。夫も「好きにしたらいいよ」という感じで、相談相手が居ませんでした。だから多少お金がかかっても客観的にどうなのかを相談したかったんです。

Q 転職エージェントとミートキャリアには何を相談して、どう使い分けましたか?

A(スズキさん)エージェントには栃木県から1時間以内で通勤できる、私の経験が活かせるBtoCのマーケや商品開発の仕事、子育て中なのでできれば在宅勤務可で残業や飲み会もない社風、と希望条件を伝えていました。
でも紹介されるのは、バリバリ働ける外資の仕事だったり、プライベートと仕事のバランスがいい案件がなく…。そうこうするうちに、自分の中でも年収優先?働く場所優先?私は働き方変えたいんじゃなかったっけ?…と分からなくなってきました。
そこで、ミートキャリアでは地方での仕事の探し方と自分の優先順位を相談しました。

「変えられることと変えられないこと」の整理から

Q 実際にカウンセリングではどんなことを話しましたか?

A(とみーさん)スズキさんは内省はめちゃめちゃできていた方でした。なので、その後どうするかという整理の段階でした。
そこで、まず「変えられることと変えられないこと」の整理をしましょうとお話しました。例えば、会社の時短延長や在宅勤務は変えられないこと、自分やエージェントへの働き方かけは変えられること。

スズキさんは「家族との時間を大切にしたい」「通勤時間を無駄にしたくない」「新しいことに挑戦したい」という気持ちをお持ちだったので、それを整理しエージェントにやりたいことを改めて伝えましょう、そして具体的に「フルで働く案件は紹介しないでください」と言いましょう。そういうToDoまで落としました。また、地方に強い地場のエージェントの活用もご提案しました。

それから「この5年をどう考えるか」というお話もさせて頂きました。スズキさんは一見キャリアダウンに見える年収ダウンの転職だったとしても、新しいことにチャレンジする5年間にしたいという希望が見えてきました。

(スズキさん)
この時のお話が、後々副業を始めるきっかけになっています。
また、とみーさんから地場のエージェントを勧められたり、「ハローワークに行くと意外と求人がありますよ」と教わったとき、えーー!!!と驚きました。後から知ったのですが、大手企業も地方では中途は地場エージェント、新卒は地元の学校で募集しているんですね。私のやり方は間違っていたなと思いました。

これまでの経験を総合し、40代で新しい仕事に

Q 地方には地方の戦い方があることを知ったんですね。今、異業種転職をした先では、どんなお仕事をされていますか?

A(スズキさん)地場の製造業の企画部門で海外に進出するための商品やプロモーション戦略立案をしています。また、コロナを受けてのオンライン商談やオンライン商品研修についても企画しています。

私はこれまで商品開発やマーケ、営業をやってきて、40代で総合的にできる企画部門に就けたのはうまくはまったなと思います。

おじさんの多い保守的な会社でやりづらいこともありますが、「中途入社なのでわからないんですが…」といって気にしない。あえて空気を読まない。やりたいことに手を挙げる。分からないことは聞く。これで何とかなっています(笑)。

Q 生活面、精神面ではどんな変化がありましたか?

A(スズキさん)白髪がなくなりました(笑)。ストレスがだいぶ減りました。
通勤時間は片道40分。もし子どもになにかあったらという不安なくなりました。東京にもめったに行かないので無駄遣いもしない(笑)。何より「自分がどうしたいか」を考えるようになりました。

コロナで在宅勤務も増えている中で、実は地方にいても都内にしてもそんなに変わらないのでは?と思うところが多いです。働き方についての考え方も、転職とコロナでがらっと変わりました。いいタイミングで地方に移ったなと感じています。

新しいスキルを身に着ける副業との出会い

Q 副業はどうやって始めたのですか?

A(スズキさん)とみーさんのカウンセリングでのお話が、副業を始めるきっかけになっています。「40-45歳で新しいスキルを身に着けたらどうか」と言われて、副業を考えました。

今2つ副業をしています。1つは今までのキャリアを活かせるコンサル会社のアドバイザーの仕事、もう1つは趣味のアウトドアやスポーツ周りのライターです。

アドバイザーの仕事は、「Linkedinにプロフィールを英語で書いたらいいよ」と友人に言われたのがきっかけで公開したら、コンサル会社からのインタビュー依頼を頂くようになりました。ライターの仕事は栃木県の地場スポーツでの求人に応募しました。ライターの勉強や経験はありませんが、ビジネスメールや企画書が書ければできる仕事だと思います。

本業をおそろかにしたくないので、副業は週に2時間までと決めています。土日の朝PCに2時間だけ向かうとか。コンサル会社からのインタビューも1時間です。手を動かすのは2時間ですが、ローカル電車に乗っているときに構想を考えていたりします。

「モヤモヤ期は大事にした方がいい」

Q 将来地方転居の可能性がある方たちに向けて、今できることって何でしょう?

A(とみー)準備ですね。自分が大切にしたいことは何?優先順位は何?ということを半年ごとや四半期ごとに考えておくことをお勧めします。それさえ言語化できていれば、その後の行動はどうにでもなります!スズキさんはそれができていたので、行動がめちゃめちゃ早かったです。

(スズキさん)私はモヤモヤが長かったのですが、モヤモヤを大事にした方がいいかなと思います。焦って転職すると、本当にやりたかったことと違う?と後悔したりするかもしれません。私も旦那の転勤で仕事を辞めていたら、今の自分はない。そう思うと、モヤモヤしながらの新幹線通勤も無駄じゃなかったのではと思えます。
あと、世の中のロールモデルはあまり見ないで、行動に移したのは良かったと思います。相談する人はいっぱいいたほうがいい、いろんな切り口で見たほうがいいです。

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働き方や生活を変えたいと思いつつ、毎日の家庭と仕事を回すので精一杯という方は多いのでは? そんなモヤモヤを抱える自分を否定的にとらえてしまいがちですが、スズキさんは「モヤモヤを大事にした方がいい」という名言を残してくださいました!

今モヤモヤを抱えている方も、振り返って「無駄じゃなかった」と言える未来のために、ミートキャリアがお役に立てれば幸いです。

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