卒業生インタビュー:講座卒業から半年。元・ペーパーキャリコン、今は複業フリーランスとして、キャリア支援しています。
キャリアサポーター・アカデミー(旧・キャリアカウンセラー養成講座)卒業生の中道侑希(なかみち・ゆうき)さん。「好きなことを組み合わせた仕事の仕方がしたい」「時間や場所に縛られずに生きたい」という思いが以前からあったといいます。講座卒業後、会社員を辞め、フルリモートのフリーランスに。「仕事も家庭もやりたいことを全部どり」を叶えました。
フリーランスになって実際どう? キャリア支援の仕事をする中で、講座での学びはどんな風に活きている?
講座卒業半年後のリアルを伺いました。
▼中道さんが受講したキャリアサポーター・アカデミーは、「プロのキャリア支援者として歩み出したい方を、全力応援するオンライン講座」です。
キャリアコンサルタントの資格を取ったのは、自分のキャリアを考えるためだった
地方在住、夫と4歳の子どもとの3人暮らしです。昨年までは地元のBPO関連企業に勤めていましたが、講座卒業直後の2021年12月で会社を辞め、フリーランスになって半年ほど経ちました。キャリアコンサルタントとしての仕事のほか、ライターや資料作成の仕事など、好きなことを組み合わせてお仕事をしています。
いや、全然そんなことなかったです。その頃からフリーランスに対する憧れはあったものの、キャリアコンサルタントの資格を取ったのは、あくまで「自分のキャリアのモヤモヤを少しでも解消したい!」という思いからでした。
当時私は妊娠・出産によって、重要な仕事を任されないポジションにいて、それが辛かった。なので「自分のキャリアを作っていくために、キャリアに関する専門知識をつけたい」という動機で、キャリアコンサルタントの勉強をしました。
資格取得後には、「この資格を何かに役立てたいな」と思うようになっていましたが、私は人材業界にいたわけでもなければ、人事のポジションにいたわけでもなかったので、すぐに資格を活かせる場所はありませんでした。
キャリア支援の勉強をして一層、自己分析の重要性を感じたところがあったので、やっぱり自分のことを理解していないと今後進みたい方向もぼやっとしたままだなと思い、ミートキャリアのカウンセリングを利用しました。
そうしたら「副業をやってみたい」という思いが出てきて、サポーターさんにも「やってみます!」と宣言してしまったし(笑)、まずは副業にチャレンジすることにしました。
仕事を得るのに重要なのは、自己分析とプロフィールの作り込み
たまたま、Twitterの相互フォロワーさんが面談業務の副業求人をツイートしているのを目にして、めちゃくちゃ緊張しながら応募しました(サポーターさんとの約束がなかったら、勇気を出せなかったかも)。
そうしたら、ありがたいことに採用していただけて。
副業をスタートできたことで、「リモートで働くってこんな感じか~!」とか、「仕事をいくつかやるってやっぱり楽しいな」とか、やってみたからこそわかったことがたくさんありました。
この副業の経験から、「いつかは」と思っていたフリーランスがグッと距離の近いものになった気がします。
そして、2021年の春。「2021年の12月に退職して、2022年の1月からフリーランスになる」と目標を決めました。私は本当にビビリなので、1年かけてじっくり準備をし始めました。
ありがとうございます…! そう言い換えていただけると嬉しいです。
多分そこは私にとって大事で、「とにかく行動してみるのが大事」とか「走りながら考えろ」とかよく言いますけど、それって私にはハードルが高い。石橋を何度も叩きながら少しずつ歩かないと心配で、逆に進めなくなってしまうなと思うんです。「1年かけてじっくり準備」が私には合ったやり方だろうと思いました。
その準備の一つが、キャリアサポーター・アカデミー(旧・キャリアカウンセラー養成講座)の受講でした。
フリーになったらキャリアコンサルタントとしても活動できたらいいなと思っていたのですが、資格を取っただけでは自信が持てなくて。特に「提案力」や「専門知識」は、有料でカウンセリングを提供するには必須だと思うものの、どうしたらキャッチアップできるかなかなか見当がつかず、これは自分ひとりで研鑽するのは難しいと感じ、受講しました。
講座では、プロの現役カウンセラーとのマンツーマンでの模擬カウンセリングによってスキル向上できたのはもちろんのこと、座学で転職市場や多様な働き方について学べたのがよかったです。これらはキャリアカウンセリングの現場ですぐ使える有益な知識でしたが、それだけでなく、私自身のブランディングや仕事探しに大いに役立てられるものだったからです。
私はフリーになるために複数の仕事口を確保しておきたかったので、業務委託でお仕事を見つけるために動いていました。メインで利用したのはYOUTRUSTやWantedlyでしたが、そういった求人媒体を通して仕事を得るにはやはりプロフィールの作り込みが重要になってきます。その辺りのコツも、講座で具体的に教えていただきました。
実際、現在行っているキャリア支援のお仕事のひとつは、Wantedlyでスカウトをいただいたのですが、プロフィール・職務経歴をしっかりブラッシュアップしていたおかげだと思います。
▼ライターとしての中道さんの自己紹介ページ。さすが、よくまとまっています。
▼その他の「フリーランスになるために準備したこと」についても、中道さんご自身のnoteにまとめられていますのでぜひお読みください。
はい! 現在は職業訓練を受講している方向けに、オンラインでキャリアカウンセリングをしているのですが、例えば「提案力」では、ひとつの選択肢しか見えていない相談者さんに対して、視野を広げられるような新たな選択肢を複数、提示できるようになりました。
「専門知識」のところでは、人材業界や人事の経験がない私でも、転職軸の整理の仕方や優先順位の付け方を順序立ててお伝えすることができています。
講座で実践的にアウトプットしていたからこそ、相談内容が毎回違っても、応用することができていると感じます。
あとは細かいところでいうと、導入時の「アイスブレイク→連絡事項→自己紹介」という流れだったり、「自己紹介は相手に合わせて毎回少し変える」といった学びもすごく役に立っています!
いざカウンセラーとして仕事をすると、こういう細かいところまでは意外と指定がないし教えてもらうこともありません。講座で教わっていたおかげで迷わないですし、自信をもって面談に入れるので本当にありがたいです。「これ講座でやったことある!」と感じる場面は本当にたくさんありますね。
「実務経験がないから」と、諦めるのはもったいない
一つは、「はじめてキャリア相談をする方に向けたご支援」です。
私自身、初対面の人と話すのってすごく緊張するし、勇気が要るよなと思うので、なるべくキャリア相談への敷居を低く感じさせることができたらと思っています。最初は緊張されていたのが、話すうちに段々緊張がほぐれて最後には「お話できてよかったです」って言ってくれるのがすごく嬉しくて。
そういう「話をしてほっとした、キャリア相談っていいな」みたいな機会を提供できるキャリア支援者でいたいです。
あとは、「フリーランスを視野に入れている方へのご支援」。現在もそういった方に相談いただくことが多くて、フリーランスへの関心の広がりを感じます。自分の経験から何かお役にたてたら、こんなに嬉しいことはないなと思います。
いいところは、時間と気持ちに余裕ができたこと。
今までは家族で私が一番帰りが遅く、一人で晩ご飯を食べたりしていたけど、今は18時にはみんなそろって家にいる。時間に余裕ができたことで気持ちにも余裕がうまれ、以前より家族としっかり向き合えていると感じます。
もともとそんなに体力があるほうではないので、あまりコンディションがよくなければ「今日は少しゆっくり仕事をするか」と自分で調整できるのもありがたいですね。
大変なところは、フリーランスの方がみなさん言っていることかもしれませんが、収入が安定しないところ。会社員のときは全然意識していなかったけど、今は自分の稼働が収入に直結するので、仕事量と稼働時間と収入のバランスを意識しながら働くことが難しいなと思います。
ただ最近はこの3つをスプレッドシートで一覧化するようにしていて、「あとどれくらい働いたら収入が〇円になる!」とか「先月より稼働時間は減ったのに収入は増えた、なんでだろう?」みたいに自分で分析して攻略していく感じがゲームみたいでひとつの楽しみにはなってます。笑
プロのキャリア支援者を目指そうと思ったときに一番ハードルになるのって、やっぱり実務経験だと思います。そこをクリアするために自分でどんどん動ける人もいると思うけど、私みたいになかなか一歩を踏み出せずに悩んでしまう人も多いんじゃないかなと。ただせっかく「キャリア支援者になりたい」って熱い想いをもっているのに、実務経験がないことが理由で足踏みしているのはもったいない!
私も「自分には向いていない、諦めよう」と思ったことも何度もあったけど、1年かけてじわじわと自分のペースで歩みを進めて、その過程でこの講座に勇気を出して踏み入れて、それで今こうやって仕事ができているので、あのとき勇気を出して本当によかったなと思っています。
みなさんもぜひ、その熱い想いに蓋をせず、一歩を踏み出してもらえたらいいなと思います!
<取材・執筆=上林かずえ>
※キャリアサポーター・アカデミーは、2023年3月開講期をもって終了しました。これまでありがとうございました!
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