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母親であるということ、働くということ

こちらの記事と、上野千鶴子さんの東大での祝辞を読んで。

私には、もうすぐ2歳になる娘がいます。

日々共働きで、夫の仕事も長時間労働が多いため、子供が熱を出すと、やはりママが二日会社を休んだりします。夫は、共働きということを理解しており、私の気持ちもよくわかっているので、調整してくれるのですが、その分徹夜しないと終わらない、代わりに土日も出勤だといわれると、何が良いのかわからなくなる日々です。共働きの理想と現実そのものです。

子育ては、楽しい。娘はかわいい。しかし、仕事で得られる達成感は、子育てでは得られません。母親が子育てで得た達成感は、代理満足という言葉、まだ2歳ですが、わかる気がします。仕事と子育ては別物なのだと日々実感しています。

大学生の頃、映画「ヴェロニカ・ゲリン」という映画を見て、当時感じたのは、命を賭けて何かを成すってこういうことなのかな。両親や夫に反対されてもジャーナリストとして、真実を明らかにする正義感ってすごいな。でも小さい息子がいるのに、そんな危険なことしなくてもよいのに。

大学生だった私はそんな感想を持ちました。

息子に愛情を注げる母親は彼女だけ。社会のため、一人の母親として、麻薬問題をほっておけないというのもわからないではないけれど、母親に何かあったら息子も、夫も悲しむのに。「いつでも覚悟はできている」と言っていたジャーナリストの方がいたけれど、その奥さんなど、理解のある方もいらっしゃるけれど、映画の彼女の夫ははたしてどうだったのだろうか、やめてほしいと思っていたんじゃないかなと。

愛する家族がありながら、あそこまでできるところが本当にすごい。生きる意味。行動力。何かを成し遂げるということ。

でも、今の私は、ここまで究極かはわからないですが、仕事でしか得られない達成感、やりがい、使命があることも理解できる気がします、今なら。


母親ということと、女性ということ、そして仕事。すべて別物で、結局仕事とは、今ある社会に対して、どんな未来にしたいか、そのために、自分が出来ることは何かを考えていくということなのかと思います。

ジェンダ―論や、共働き、仕事、いろいろ課題はありますが、娘の生きる未来がより自由で選択肢の多い社会でありますように。そのために、日々考えていきたいし、合わせて夫とのパートナーシップも良きものにしていきたい。そんなことを感じた記事でした。

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