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自分のために生きていい

人のために、社会のために、
っていつも考えていた。
自分の利益は考えずに、他者のためだけに働くことが美しい生き方だと思っていたし、幸せになれると思っていた。
だけど、それはただの依存だったの。
他者に向き合っていれば、自分と向き合わずに済むから。
他者に喜んでもらって初めて、自分の価値を認めることができたんだ。

でも、どんなに他者のためにと思って動いても、
どこか満たされない。
なんだか虚しくて、こころは疲弊していったんだ。
気づいたら、私はこんなに尽くしたのになんで私にも尽くしてくれないの?っていう思考になってた。
与え続けたつもりなのに、気づいたら求め続けていた。

人のために、社会のためにって言ってる人は本当にかっこいいと思った。
就職の面接にいけば、
「私はこういう人のために、こういうことをしたくて」って生き生きと話す人たちがいる。

誰かのために、社会のために何かしなければいけないって思い込みすぎて、
それしか見えなくなって、
私は自分のことを見失ってしまったんだ。

私のコップは、空っぽのままだった。
いくら与えても、からのコップからは何も出でこない。
自分を満たすことができなくてどうして、人を満たすことができるだろう。
私がいう「人のために」、は、
自分を幸せにすることに向き合えな私の逃げ道だったように思う。

なんかね、いい人でいたかったんだよね。
誰からも傷つけられたくなかった。
人のために生きれば、批判されずに済むから。
大丈夫じゃないのに、大丈夫って言っちゃう。
嫌なことも嫌って言えない。
無理やり人を褒めたり、媚びたりしようとする。
誰かに求められたくて、必要とされたくて。


でももういい人でいるのは疲れてしまった。
そういう、本当に苦しかった。

人のために生きればさ、自分の人生うまくいかなかった時に
言い訳できるって思ってたんだと思う。
自分を幸せにするためには痛みが伴う。
自分のダメなところと向き合わないといけないし、
行動を起こさないといけないし。
けれども私は幸せになることを諦めたなくない。
このまま、なんとなく生きていたらきっと後悔するから。

臆病だから、一歩が踏み出せずにうじうじしてた。
けれども踏み出さない理由はもうない。