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この決断を正解にしたい

卒業後は、地元に帰ることにした。

約半年前に始めた就職活動。
最初は今よりずっと、ギラギラしてて、
大企業に入ることばかり考えていたこともあれば、
いや、これからはベンチャーでバリバリ成長するぞ、
いや、これからはフリーランスだ、
などとあらゆる選択肢を検討した。

活動していく中で、たくさんの人にあった。
嫌な人も、信じられないくらい優秀な人も、
優しくてきれいな人事の方も、驚くくらい無表情の面接官も。

結局、はっきりとやりたいことなんてわからなかったし、
将来をいくら案じたところで
身動きが取れなくなるだけだった。

この業界は伸びる、こんな仕事はなくなる、
市場価値を高めろ、新卒でいいところに入らないと
人生負け組だ、いろんなことを言われた。

それらはもしかしたら本当なのかもしれない。
正しくないかもしれない。
とにかく、あまりに情報が溢れすぎて、
何が正しいのか、正しくないのか全然わからなくなって、
自分を見失ってしまった。

嫌になるほど向き合った自己分析。
自分の内面と向き合うことは慣れていたから、
苦痛ではなかったけれど、
過去を見つめて未来を構築していくことには限界があるとおもった。

過去を見て、自分の苦手なことを把握して
自分に向いていない仕事をこれだろう、という考えは、
もしかしたら賢いかもしれないけれど、
勝手に選択肢を狭めているように思えてならなかった。

一番迷ったのは、地元で就職するか、東京で就職するか、
ということ。
今思えば、テレワークやサテライトオフィスなんかが普及してきたから、
場所なんて関係なくなるのかもしれない。

けれども、沈みゆくとわかっていても地元のために何かしなければ
気が済まなかったのだ。
だから地元の企業を選んだ。

東京の方が、最先端の技術に触れられたかも、
出会いもずっと多かったかも、
刺激がたくさんあって、20代を過ごす環境としては
東京の方がよかったかも。
いろいろ心配になることはあった。

でも最後には自分で決めた。
人生ではじめて、自分で決めた。
住む場所は私にとってものすごく大事。
仕事ももちろんだけど。
若者が東京に流れて、地方は衰退していくと言われる中で、
自分もその流れに乗るわけにはいかないと思った。

だから、置かれた環境でできることを最大限やってみようと思う。

東京じゃなくても、斜陽産業でも、
行動さえすれば自分次第で成長できると信じている。