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小さかった私へ㉓ 小学生編

学校が休みの日に、母と弟の3人で近くの運動公園に遊びに行った時のことだった。遊具は特にないのだけど、近くにはサブグラウンド、海や池などお散歩するにはうってつけの場所だった。

何故か私はその時、母達から少し離れて1人で散策してた。すると、私を呼ぶ男の人の声が聞こえてきた。目線を前に向けると、約10m先にあるベンチに知らないおじさんが座っている。着てる服がくたびれていて、肌は色黒で痩せていてこちらをニコニコと見ている。声の主はこの人だった。何か色々声をかけてきたけど、今となってはほとんど忘れてしまっている。

「お嬢ちゃん、こっちにおいで」

おじさんは私にそう言ってきた。一瞬どうしようか迷ったけど、私の危険センサーが反応した。ちょうどその頃、母から「知らない人のところに行っちゃダメ!」と教わっていたのもあり、本能的にヤバい…と感じたのだろう。

すると、ニコニコしてるおじさんの笑顔がなんだかねちっこくニヤニヤしてるように見えてきた。良い人か悪い人なのかはわからないが、とりあえず怪しさしかない!私は、おじさんを思いっきり無視して、逃げるように母達のところに走っていった。おじさんが私の後を追って来なかったのは幸いだった。

私は母に「変な人がいる!声をかけられた!」ととにかく怖かったと伝えたけど、苦虫を噛み潰したような顔をして「もう!知らない人について行かないでよ?」と言った。母は虫の居所が悪かったのかもしれない…。私は「大丈夫?怖い思いしたね」と、母が言ってくれるのを期待しただけに少し悲しかった。

小3以降に、確か小5の頃?にも不審者に声をかけられた事があった。お盆時期に叔母の家に遊びに行った際、当時叔母が飼っていたイッヌと近所を散歩している時だった。これもまた同じくおじさんが、家の中から私に声をかけてきた。「遊びにおいで」とこっちへコイコイと手招きしている。

前回の怖かった体験がまだ鮮明に残っていた事が功を奏して、私はイッヌと共にまた全力で逃げた。短距離走は遅いけど、あの時の私は過去最高に足が速かったかもしれない。

母の教えがあったおかげで、難を逃れる事が出来た。学校でも口酸っぱく言われていたのもあったはず。だけど、もし、知らない人や不審者の危険性について誰も教えてくれなかったら、どうなっていたのかと思うとただただ怖い。

おじさん達は、ただ悪気はなく一緒に遊びたかっただけかもしれないが、子どもに気軽に声をかけてくる時点でやっぱり怪しすぎる。知らないおじさんというのは、あの頃も今の私にとっても未知の脅威だ。もしかしたら、新聞記事に載るような事件になっていたかもしれない。

全力で危機を回避した当時の私の危険センサーは、しっかり良く作動していたのがすごい。怖い思いをしながらもなんとか逃げきれた自分に「怖い思いしながらよく切り抜けた!エライ!」って言いたい。

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