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にっぽんSAKE紀行 吉野川に沿って、八咫烏、猩々、花巴の蔵元を訪問しました note 76

日本酒蔵の訪問もだいぶ難易度が上がってきました。今回は吉野川沿いにある3つの蔵、八咫烏(やたがらす)、猩々(しょうじょう)、花巴(はなともえ)を一気に訪ねました。

朝一番に関空に到着。前回はここからフェリーで神戸空港に渡りましたが、今回はJRで天王寺に出ます。快速に乗ろうとホームに降りたら、キティちゃんの特急はるか京都行きが止まっていたので、急いでエスカレーターを駆け上がって、特急券を購入。やっぱり特急は快適なり。。


関西国際空港


特急はるか 京都行き


車内もキティちゃん

当初予定よりだいぶ早く天王寺に到着。早く着いてよかったです。。JR天王寺駅もその隣の近鉄大阪阿部野橋駅もほとんど迷路。。乗り換えの難易度高し。。。(めづさ基準)


大阪阿部野橋駅と隣接するあべのハルカス

近鉄の橿原神宮前行き区間急行に乗って、終点で吉野行きに乗り換え。急行は早いし乗り換えは目の前でスムーズ。このダイヤよく出来てます。目的の大和上市(やまとかみいち)で下車。


大和上市で乗ってきた吉野行き電車を見送ります。

ここから、柿の葉寿司の平宗(ひらそう)でお昼ご飯にしました。こちらは奈良各地にある平宗の本店。160年続く、押しも押されもせぬ老舗です。店頭には子持ち鮎、柿の葉寿司、そうめんのセットランチの張り紙が掲げられています。鮎は塩焼きを食べたかったけど、せっかくのセットなので、これを注文。たまごがぎっしりと詰まった子持ち鮎は骨を感じさせないほど柔らかく炊いてあって絶品。柿の葉寿司とそうめんと代わりばんこに口にして、甘辛い鮎と寿司や薄味のそうめんとのコンビネーションが絶妙です。


子持ち鮎そうめんセット


名物柿の葉寿司は全国配送OK

お腹が膨れたところで、吉野川にかかる桜橋を渡って、本日最初の蔵、八咫烏を醸す北岡本店さんに到着。多くの種類のリキュール類を醸しているようですが、もちろんワタクシの目あては日本酒。お店の方に推しを伺うと、八咫烏生酒原酒の一択とのこと。素直なワタクシは迷わずいただきました。これにて日本酒蔵385軒目を達成。
ちなみに八咫烏とは日本神話に登場する三本足の烏で、神武天皇の東征の際に熊野から大和まで道案内をしたとされています。我々には日本サッカー協会のシンボルマークとしてお馴染みですね。


桜橋からの吉野川の眺め


八咫烏の菰樽と北岡本店の玄関


お酒のラインアップ

次に同じ上市にある、猩々を醸す北村酒造に。。お店に入ると、猩々の他に怪しげな名前のお酒が並んでいるではないですか。。これはなんですか(名前の意味)を伺ったら、「こちらは生酒になります」と斜め上の回答。。さらに「保温袋に入れます」とわざわざ店の奥からアルミホイルの保温袋を出してきてくださいました。もうこうなったら、買うしかない。一番味が乗っていそうな純米酒を購入。これで日本酒蔵386軒目を達成ですが、結局名前の意味は不明のまま。。。
ちなみに猩々とは中国の伝説に登場する想像上の動物で、人の言葉を話し、富をもたらす福の神様として信仰されており、重要なことにお酒好きです。


猩々を醸す北村酒造


店内


生酒のラインアップ。。読めない。。

さて次は花巴を醸す美吉野醸造。Googleマップで所要時間を調べると、徒歩で35分。。。
すでにここまで歩いて汗だくになっているで、タクシーを呼ぼうか歩こうかと悩んで歩いているうちになんと3分の1くらいまできてしまった。。意を決して全行程を歩くことにしました。

美吉野橋を渡って、蔵に到着。売店の中は涼しい。。しばし汗を抑えてから蔵の方を電話で呼び出して、何種類か試飲をさせていただきました。花巴は水酛で有名ですが、それ以外は意外と甘めの作りですね。。しかし最後にいただいた「自然淘汰」は強烈。味の設計をせずに直感で作って常温で放置。。。めちゃ面白いけど、家では飲みこなせないなあ。。。無難なところで、飲み比べ3本セットを購入して、日本酒蔵387軒目を達成。
ところで、かつて花巴の立ち飲み屋が新宿三丁目にあって何度かお邪魔したのですが、コロナの影響でしょうか、店じまいしたのが残念です。。。


美吉野醸造


定番酒のラインアップ


試飲させてもらった生酒4種類

カバンに日本酒をぎっしり詰めて、六田(ムダ)駅に向かいます。
あわよくば阿部野橋行きの特急に乗れたらと思ったのですが、そうウマい具合にはいかず、でもちょうどやってきた普通列車に飛び乗ることができました。行きと同じように橿原神宮前でサクッと区間急行に乗り換えて、汗だくの体を冷房で冷やしながら終点に到着しました。

阿部野橋といえば、あべのハルカス。以前一度探検にきましたが、今回はここの上階に入っているマリオット都ホテルのラウンジで、お茶にしました。。オサレ。。
ふと、ここはかつての天王寺都ホテルだな。。と遠い昔を思い出します。。学会か何かで来て、安い部屋に泊まったら、窓のない行灯部屋。。ワタクシは行灯部屋が大嫌いで、これまでにこの都ホテルと蛍池のビジネスホテルの計ふた部屋は今でも覚えています。。
というどうでも良い記憶は、美味しい紅茶の香りと共に消し去って、甘いモンブラン風エクレアに舌鼓。。ぽんぽん。。


マリオット都ホテルのラウンジ


ケーキセットは紅茶で。。

ラウンジで疲れを癒したら、夜の街に出撃です。しかし、日本酒が重い。。。駅のまわりに面白そうなお店は色々ありそうですが、もはや歩き回るのはツラい。と思っていたら、なんと JR天王寺駅の上の商業ビルMIOの中に良さげなお店を発見。早速出かけてみました。


あべのハルカスの隣はMI0

時刻は5時をちょっと回ったところ。。ところが目的の酒処 つかさはもう満員ではないですか。すごい。。お店の前の椅子に腰掛けて待つこと10分ほどで入店できました。


酒処 つかさ

まずは奈良の篠峰。おや、意外と酸味が強い。これまでの篠峰とは味わいが違いますね。あては刺身三種盛り。ウマい。


刺身の三種盛り。厚切りで身はプリプリ

お酒はすすんで、今度は福岡の山の寿。あれ?これって先々週に福岡で飲んだやつだ。。また巡り会いました。。あてはおでんの大根とごぼう揚げ。これまたうまし。


山の寿。再会を祝う。。

こちらのお店は刺身からおでん、焼き鳥、串揚げ、お酒も日本酒、焼酎、ハイボール、ワインと、いわゆるなんでも居酒屋なのですが、どれもタイミングよく出てきてしかもウマい。狭い厨房がフル回転していて、素晴らしい。

関西空港への帰りも、軟弱にも特急を使って、あとはのんびりとラウンジで原稿書き。関西空港のラウンジはシンプルな作りですが、一人用の窓際の椅子はゆったりしていてなかなか良かったです。


関西空港(国内線)ラウンジ

いかがでしたか?吉野川では釣り人が鮎釣りをしていたり、家族連れが川遊びをしていたりと、めちゃくちゃ暑かったですが、初秋の雰囲気を楽しむことができました。

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