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【実施報告とアンケート結果】2024/11/30(土)勉強会

2024年11月30日(土)に開催された勉強会についてご報告します! 

■勉強会について 

<概要>

イベント名:医療者と患者さんのコミュニケーションを考えるロールプレイ
実施日時:2024年11月30日(土)19:00-20:30 
会場:オンライン(Zoom)
後援:卵巣がん体験者の会スマイリー
参加者:医療系学生9名

<プログラム>

19:00〜 導入
19:10〜 ロールプレイの説明
19:15〜 ロールプレイ(フィードバック含め20分×3回)
20:15~ 患者さんから一言ずつ
20:30  終了 

<勉強会の内容>

冒頭、運営より勉強会の趣旨についてお伝えし、後援の卵巣がん体験者の会スマイリーの片木美穂さんからご挨拶をいただきました。

続いて、学生2〜3名と患者さん1名のグループに分かれ、医師・患者(・看護師・患者家族)でのロールプレイに移りました。今回は、基本的には医師と患者でのロールプレイとしましたが、特に医師役が低学年や医学科以外の学生であった場合に助ける役として、ローテーションで看護師役および患者家族役も設けました。医師・看護師・患者家族役は学生が担当し、患者役は実際にがんを経験された患者さんにご協力いただきました。

今回のテーマは「治療を拒否する患者さん」であり、「手術を受けたくない」と言う大腸癌の患者さんとお話しする5分間のロールプレイを行いました。医師役の学生は、手術で寛解が期待される患者さんが手術を受けたくないと言うことに戸惑いつつも、誠実に対応していたことが印象的でした。

ロールプレイ終了後は患者役の患者さんからフィードバックをいただきました。実際にがんを経験された患者さんから、ロールプレイで上手くいかなかったことに対してアドバイスをいただき、その時の患者さんの心情を理解することができました。実際の患者さんと話す時間は大変貴重で、時間いっぱいまで各グループ内で質疑応答などが続きました。
合計3回ロールプレイを実施し、参加学生全員が最低1回は医師役を経験しました。

3回のロールプレイ終了後は全体に戻り、患者さんから一言ずつ、感想や学生へのメッセージを頂戴しました。

■学生のアンケート結果

参加した9名の学生のうち、8名からご回答をいただきました。

学年

1年生から5年生まで、様々な学年の方にご参加いただきました!

実際の患者さんがロールプレイの患者役を担当したことに対する満足度

全員が満足度が高いと回答しました!

その理由(抜粋)

学校などでロールプレイを行うと患者役がシンプルで典型的になってしまうと思うので、実際の患者さんが患者役をしてくださることで、より臨床現場に近い雰囲気で実践できたのではないかと思います。

今まで実際の患者から自身の関わり方についてフィードバックを頂く事の出来る機会は無かった為、大変貴重な経験になりました。

今回の勉強会を通して学んだこと(抜粋・一部改変)

現在の趣味を続けることができるかという不安に対しては、絶対の答えがないので難しかったが、趣味を続けられるように考える姿勢が見られると信頼できる、という患者さんからの意見をいただいて勉強になった。また、カタカナ英語を使わないでほしい、医師の何気ない言葉に傷ついた、といった患者さんからの意見に、入学してすぐの頃はよく分かっていたことなのに、いつのまにか存在感が薄くなっていた視点だと反省した。

患者さんは、自分たち(医療関係者)が想像しているよりもずっと、医師に対して心理的なケアを求めていることがある。共感をするときには「~ですね」、医師としての意見を伝えるときには「~と考えています」という言葉遣いをすると伝わりやすいかもしれない。病気や治療に対する患者さんの理解度に合わせて、説明をするときの言葉づかい・タイミング・回数を変えることが必要。

■最後に

患者役を務めてくださった患者さん、片木さん、この度はお力添えいただきありがとうございました。
今後も定期的に勉強会を開催いたしますので、今回参加された方も参加されなかった方も、次回以降の勉強会に是非ご参加いただけますと幸いです。
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