見出し画像

3分で確認!! 本日の医療ニュース 2023/06/29号

医療業界で働かれている方々、また、医療業界に関心がある方々に向けて本日から情報の海の中から拾ってきた情報をピックアップしてお届けさせていただきます!

※同じ内容を「theLetter」というサービスでも配信しています。
こちらでメールアドレスをご登録いただけますとメールで記事が配信されますので、使い勝手の良い方でお楽しみください👇

https://mednewswatchers.theletter.jp/about


それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇


【本日のピックアップトピックス】

①スズケン会長の選任、賛成6割切る

米議決権行使助言会社(ISS)が卸経営トップ選任に反対推奨していたことで株主総会の行方にどのような影響が出るのか注目が集まっていましたが、反対されていたアルフレッサ、スズケン共に社長再任などの会社提案の議題が問題なく可決されました。

ISSによる反対推奨がどのような影響を及ぼすか気になっていたのですが、可決されないなどといった大きな動きは及さなかったようです。

一見平穏に終わったかのように見える内容ですが、しかし、中身を見てみるとその影響をうかがい知ることができます。

スズケンが同日に関東財務局に提出した臨時報告書によると、今回の株主総会での宮田浩美会長の取締役選任への賛成率は58.83%で、2022年(80.70%)から約22ポイント低下し、また、浅野茂社長の取締役選任への賛成率は66.65%で2022年(84.96%)から約18ポイント低下しています。

これは未曾有の低水準となっており、薄氷を踏むような状態での可決だったっことがわかることからも、本日(29日)行われる東邦ホールディングスの株主総会(アルフレッサ、スズケンと同様にISSに反対推奨された)の行方に注目しておきたいと思います。

ちなみにアルフレッサHDも少なからぬ影響が出ているようです👇


参照元↓



②薬局で相次ぐ「高齢者向け住宅」の開設

面白い取組みですね!

最初に土地や建物を確保する資金が必要ですが、その後の収益に関しては安定的なものが見込めそうです。

施設在宅の場合、「他の薬局に鞍替えされた」という事案も発生するリスクがありますが、自分たちで建てることでそのリスクを回避することにも繋がります。

地域の患者さんたちにとっても安心に繋がるのであれば、クラウドファンディングなどをうまく活用することで資金の一部を調達することも可能かもしれませんね。

現在、全国で同様の取組みを行っている薬局も複数出てきており、開所済みの高齢者向け住宅は20棟以上に上っているとのこと。

地域の薬局が生き残りをかけた選択肢のひとつとして今後さらに拡がっていきそうな気がします。

記事内で取り上げられている高齢者向け住宅の「山ちゃんち」のHPはこちら👇


参照元↓


③熱中症予防へ、薬局を「一時休息所」として開放

6月もあと残すところあと2日となり、本格的な夏の到来を感じさせる暑さが続いています。

そんな中、薬局を熱中症に備えた休憩ポイントとして提供している活動が行われています。

来年の夏以降、市町村の首長は冷房の効いた公民館や図書館、ショッピングセンターなどを「クーリングシェルター」として指定し、特別警戒情報が出ているときに一般に開放するようにするとのことですので、今のうちから準備をしておいても良さそうです。

特に「冷房嫌いの患者さん」や高騰する電気代の節約のために「冷房の使用を我慢している患者さん」にとって、クリニックや薬局が「クーリングシェルター」になると喜ばれるのではないでしょうか。(来年の夏からの運用開始に向け、クーリングシェルターの基準や施設の要件などの検討が進められるようです。)


参照元↓




ここでは紹介しきれなかったその他の医療に関するニュースを下記のTwitterアカウントよりご確認いただけます↓是非フォローしてくださいね(^^)

https://twitter.com/mednewswatchers?s=21&t=X1i_abaPvv9v6fHiP2wfsg




【医薬品供給情報】

こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

https://drugshortage.jp/

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

①塩野義製薬


②沢井製薬(※回収情報含む)


③サノフィ


④ニプロESファーマ


⑤祐徳薬品工業


⑥ヴィアトリス製薬


⑦クラシエ薬品




こちらは主な情報元のDSJPさんの運営するTwitterアカウントです↓

https://twitter.com/dsjp_info?s=21&t=X1i_abaPvv9v6fHiP2wfsg

より早く情報を得たい方はこちらのアカウントをフォローするのがお勧めです(^^)



【その他のご案内】

①これなら始められるオンライン服薬指導【7/13 無料オンラインセミナー】

画像:グッドサイクルシステム

2023年3月31日厚生労働省より、電話を用いた服薬指導等の診療報酬上の特例措置(0410対応)については、2023年7月31日をもって終了する旨の事務連絡が発出され、2023年8月以降は改正薬機法に沿った実施を行う必要があります。
そこで、アフター0414対応として「オンライン服薬指導の始め方」と導入コストを抑えて始められる「ビデオ通話とオンライン決済を備えた役立つツール」をご紹介します。

​■会費
無料

グッドサイクルシステム

セミナーの詳細とお申し込みはこちら👇




【おまけ】

本日ご紹介する名言はこちら👇

禅の悟りとは、いつでも、どこでも死ぬる覚悟ができることだと思っていたが、
よく考えてみると、それは大変な誤りで、
いかなる場合でも、平気で生きることであることがわかった。

正岡子規

本日は明治時代の歌人である「正岡子規」の言葉です。

正岡子規の人生は「病」とは切り離せないものでした。

子どもの頃から虚弱体質で大人になってからは肺結核と診断され、晩年は約3年間ほぼ寝たきりで、寝返りも打てないほどの苦痛を麻痺剤で和らげながら、俳句・短歌・随筆を書き続けていたそうです。

当時、不治の病であった肺結核と診断されるということはすなわち「死」を宣告されるのと同じことであったことを考えると、子規が「死ぬ覚悟」や自らの死と向き合うための姿勢を「禅」の教えに求めたのは自然な流れだと思います。

個人的に凄いと感じるのは、そのような「死ぬ覚悟」を持つというのは、言い換えれば「諦め」の姿勢だと思いますが、子規は禅の教えを、大変な苦痛を抱えながらも「生きることを諦めない」ための教えであると解釈し直していることであり、病や激痛と戦いながらも創作活動を続けた子規の精神力を間近で見ていた人たちはその姿に恐怖心すら抱いたのではないでしょうか。

ときには「死ぬ覚悟」よりも「生きる覚悟」の方がとてつもなく高い壁としてそびえることもあるのかもしれません。

どちらの覚悟を持つにせよ、「自分はどう生きたか」ということの現れであることは確かです。

本日の子規のこの言葉から、改めて「どんな自分でありたいか」ということを考えさせられた今日この頃です。





本日の情報は以上です。
それでは次回の配信もお楽しみに♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?