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肩&肘関節への『臨床精度』の考え方

はじめに

どもです!岡(@TrainerWao)です!

盛り上がってきていますね!


実践!ゼロから学べる肩肘の臨床


今回の内容は『肩&肘関節への臨床精度の考え方』

という事で、

『自分の臨床は対象者に適切(フィットした物)なのか?』

はたまた

『自分が行なっている臨床は客観的で(誰から見ても)正しいものなのか?』

を掘っていく事で、臨床に対する自分自身の精度を見直して頂く回となります。


例えば、下の志水先生のマガジン内にある記事↓

ここには、肩に対する診療の方法は書いてありますが、精度は書いてません。
すなわち、1人1人、見定める点見誤る点がバラバラになるという事です。

★精度(accuracy)
→複数回測定しても再現性(同じ値になるか)はどうかの値

要は
『再現性が自分の中で毎回、同じセッティングが為されているか?』

を自分自身へ問い詰める。ということです。


これはすなわち、
クライアントへの介入の再現性、ひいては病態解釈に繋がりますよね。

そんなお話です。それが精度となります。

治療や介入だけではなく、鑑別や評価を行うにも『精度』の話が付きものです。

疾患毎にそれぞれ、適切に考察していき、細分化(鑑別)する事が大事…

こんな話は至極当たり前ですよね!

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ですが、残念ながら、今の医療業界の仕組みとして

日々の臨床の忙しさだったり…業務内容に追われたり…

テンプレートの様なルーティーン作業を過ごしてしまいがちです。
(特にめっちゃ忙しい外来とか)

しかし、やはり臨床の中で当然のことながら、
相手からは「結果」を常に求められています。

そこで、精度が乏しい再現性のあるパターンが構築されていなければ、
思い願う結果には遠く及ばないでしょう。

なぜなら
『同じコースでもスタート地点がバラバラな徒競走をしているから』

何に気をつけて、どんなことを取り組めばいいのかわかりませんよね。
何より対策もできないです。

では、『結果』を求めるためにはどうすれば良いか…?

「相手が何に困っているのか?」
「相手にどんな原因があるんだろう?」
「相手の一番の問題は何だろう?」

そう思ってくる事で、
「臨床の楽しさ」
だったり、
「臨床のひらめき」

が出てくるのものだと思います!

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そんな

「臨床の楽しさ」
に繋がる様な、肩肘というカテゴリーで、別の視点から、
提案〜ヒント、アイディアになれば嬉しいです!

ちなみに、今回のテーマは僕が執筆している、もうひとつのマガジン

『実践!ゼロから学べるLowBackPain』



『腰痛への考察力=批判的吟味をする力』
『腰痛の見方=『精度』を知る』

と内容が被っていますので、そちらを購読している方は
復習程度にお読みください!

ちなみに、既読者でも

ここの基礎をバカにしている様では、臨床応用なんて夢のまた夢ですからね( ^ω^ )

このテーマは空で言えるぐらいになりましょう!!


では、参りましょう!!

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客観的に判断する力=臨床力


ちょっと肩肘とは関係なさそうですが、よく聞くお話をここから。

いわゆる「バイアス」です。

偏りという意味で、主に学問的な分野で使われています。

こんなにも色々なバイアスがあります。

・hassle bias
→自分が最も楽できる仮説のみを考える
・anchoring bias
→最初に考えた診断や判断に固執し、考えを修正しない
・confirmation bias
→立説した仮説にとって、不適合なデータを除外する
・availability bias
→最近の類似症例と同じ疾患を合わせにいく
・overconfidence bias
→指導者や権威者の意見に盲目的に従う
・rule bias
→通常は正しいルールであるが、過信しすぎて誤判断する


自分の胸に手を当ててください。

一つぐらい?…結構?
当てはまりませんか?

僕は、初めてこの話を聞いた時、知った時、
結構当てはまりました。笑

肩とこの『バイアス』

切っても切り離せない内容だと思います。

一つの手技に過信する…

一つのテンプレートに過信する…

一つの考えに過信する…

それはもはや

「バイアスに当てはまり過ぎている」
状態です。

要は

「様々な治療方法のプロトコール(約束事)」

を知るのも非常に重要だという事です。

やはり、手技一つの武器では、心もとないです。

そして、この「バイアス」を知った瞬間から、
勉強方法が大きく変わると思います。

有名な先生だから信頼して良いのか?
過去の症例に固執してないか?
自分が楽になる様に解釈してないか?
精度が確認された内容なのか?

そういう風に、物事を捉える事ができたなら、
腰痛に限らず、全部において「最強」だと思います。

本当に。

最強とは、患者さんからみて、
これほど信頼できる人間はいない。

という事です。

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より良い結果を求めて、バイアスを出来るだけ、自問自答しながら
臨床を進めて参りましょう!

では、そんな内容を紐解いてみましょう!


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