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#03 キーナンバー - Honey

このnoteについて

フィンランドの老舗ガラスメーカー、iittala(イッタラ)から出ている、Oiva Toikka(オイバ トイッカ)が手がけたガラスの鳥のオブジェ、Birds by Toikka。
気がつけば、手元に50羽ほど。そんなバードたちとの出会いの記録。

Honey (2012年発売)

遅い休みでヨーロッパを再訪した、2014年11月。
迷わず、帰りにヘルシンキでストップオーバーすることに。

11月は立派な冬のヘルシンキ。
ヘルシンキで履こう、と別の国でブーツを調達したのに、うっかり免税手続きをしてしまったがために、EU圏内を出るまで開封できない。
足元からの底冷えを感じながら、ヘルシンキに寄ると必ず行くアラビアデザインセンターへ。

当時の写真があった。これは確か帰りに撮った写真。雪が降ってる。

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当時は、1Fがアウトレットショップ(今はデザインセンターという位置付けになっていて、アウトレット品はあまり置いていないらしい)、9Fがイッタラデザイン美術館。
この美術館、無料(今もかな?)にも関わらず、イッタラ好きが見たらうなるような品々が並んでいる。しかも、たいていの場合とっても空いている(3回ほど行ったことがある中で、他人に会ったのは記憶にあるかないか)。
9Fでもおもしろい出会いがあった。それはまた別の回にでも。

美術館を堪能した後、1Fのアウトレットショップをうろうろ。
とあるバードに目が止まった。

「Limited Number No. 111」とあったので、記念になるなと思い、店員さんに声をかける。
親切にも、ショップにあった在庫をすべて見せてくれた。
その中に、色合いのおもしろい1羽がいた。番号、No. 98。
キリのいい番号をとるか、色合いをとるか、しばし考え…色合いに軍配。

"Honey"と名づけられたこのバード。黄色が基調になっているものの、個体によって色の出方がずいぶん違っていた。黄色でも、濃かったり、かなり白に近かったり。
No. 98はこんな感じ。首と足元の方が、輝きの混じった茶色。光の加減によっては、シルバーグレーにも見える。

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反対側はまた趣が違い、白っぽい(Honeyというよりは、目玉焼きを連想させるような・・・)。
足元の濃い黄色、個人的にはこれが自分が思うはちみつ色に、一番近いような気もする。

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上からも撮ってみる。普段、あまり見ることのない角度。
頭の部分が透明になっていることに、今さらながら気がつく。
見るたびに発見があるのも、バードのいいところ(この時ばかりは、忘れっぽい性分がいい方にはたらく)。

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バードは、1つ1つ職人が手で作っているので、同じシリーズでも形や色合いに個体差が出る。
特に、Honeyのようなデザインのものは個体差が出やすく、自分の好みの個体を探したり、選んだりする楽しみを、Honeyに教えてもらった。

もう1つ、98という番号。
生産数限定のバードを手に入れるとき、意識するようになった。

Honeyは、1羽で凛とたたずむよりは、なんとなく他のバードたちと一緒に飾りたくなる。
普段は、色合いの近いバードたちと一緒に。

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