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【読書】宇佐見りん(著)『推し、燃ゆ』を読了。

私が中学生や高校生の頃、既にアイドルという人たちが、テレビ画面の中で活躍をしていました。
私は、そういう人たちにはあまり興味はなく、意味もわからないのに、FMラジオで洋楽ばかり聴いていました。

世の中には集中力の高い人と、そうでもない人がいます。
殆どの人は、集中力を高めようと努力をしますが、中には過集中になって困っている人もいます。
集中力を、高めたい時に高めることができるように、上手く調整が出来れば、とても生きやすくなると思うのですが、簡単にはいかないものです。

中学生や高校生になると、異性に対しての気持ちが大きく揺らぎます。
これは動物としての本能なので、健全な事です。
テレビやインターネットが発達した現在、画面の中に現れる人物に対して、気持ちが揺らぐという事が起こるようになりました。
テレビ放送が本格的に始まったのが1953年なので、今から僅か70年前の事です。
YouTubeが日本で見れるようになったのは2007年ですが、爆発的に日本国民が見るようになったのは、スマートフォンの普及と4G回線エリアが拡大し出した2015年以降です。
近年ではとうとうユーチューバーが、小学生のなりたい職業ナンバーワンになるという現象が起きています。

そういうこともあって、現在、アイドルはいつでもどこでも24時間、見ようと思えば手のひらサイズの画面で見ることができるようになりました。
それは、誰にも止める事ができないという危険性があります。
止めるには、自分の強い意思が必要になります。
普段、集中力のない人でも、過集中の状態に陥りやすくなります。
専門的なことは分かりませんが、中毒のようになってしまうのだと思うのです。

子供がスマートホンを一日中見ていると、親としては心配になって注意したくなります。
これが、一日中読書をしていれば、あまり心配にならないし、注意しないと思います。
それでも、年中読書をしているというのも、実は問題ということもありえます。
過集中になっているかもしれません。
本来、人間の集中力をいうのは、そんなに長く続くものではないのです。
食事もせずに、睡眠時間を削ってまで集中するということは、健全な状態ではありません。

煙草やお酒、それにギャンブルを止める事が出来ないのは依存症であり、立派な病気です。
禁煙外来というものが有り、最近ではゲーム依存外来というのもあるようなのです。
推し依存外来をいうのも、必要かも知れません。
病気の疑いがあるのなら、専門的な病院を探して診察を受けた方がいいと思うのです。
それは、もしかすると命に関わることになりかねないからです。

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