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『パラサイト』考察〜憧れとコンプレックス〜

アカデミー賞受賞で話題の『パラサイト 半地下の家族』を観てきたよ!
 
おばちゃんが元家政婦をバッコーン蹴るシーンが素晴らしくて、危うく1人スタンディングオベーションするところでした。
 
知らない誰かが家にいるパターンの作品は観たことあるけど、家に潜む側の視点で描かれていたのがすごく新鮮だった!面白い!

①憧れとコンプレックス

「憧れ」と「コンプレックス」は紙一重だと
映画を観て感じました。

パラサイト父はきっと、金持ち父に憧れていたんだと思います。自分が持っていないものを全て持っていたから。

1. 金持ち(豪邸暮らし)⇔貧乏(半地下暮らし)
2. 事業成功 ⇔台湾カステラ 失敗
3. 美人で優しい妻⇔口悪いおばちゃん妻
 
必死になって貧乏(コンプレックス)を隠そうとしても、臭いでばれてしまうんですよ。
 
パラサイト息子もエリート大学生の友人に憧れていました。
1.名門大学に通う⇔大学受験4回失敗
2.留学(金持ち)⇔その日暮らしの半地下生活(貧乏)
 
「ミニョクならどうしたかな」というセリフからも、友人に憧れていた(執着していた)ことがわかります。
でも優雅な暮らしは自分には合わないと悲観したり。
 
二人とも憧れとコンプレックスが混ざってぐちゃぐちゃになり、気がおかしくなってしまったのだと思います。

「私以外私じゃないの~」とゲスが歌っているように、最近は「自分らしさ」が大切だって言われることが多いじゃないですか。

でも、誰しもが誰かに「憧れ」と「コンプレックス」を持っていて。

その2つとどう向き合って、自分自身を認めていくのかが、人間の課題なんだなと思いました。
(急に壮大)

②「最も個人的なことが、最もクリエイティブなことだ。 」

ポン・ジュノ監督が授賞式でいった言葉です。
映画の感想ではないですが、印象的な言葉だったので。

起業家のビジネス書を読むと大体「共感が大切」と言ってるんですよ。
起業家と監督の言葉の違いは、どこから来るのかなと。

情報発信には共感やみんなに刺さることが大切で
創作物には、オリジナリティを出すために個人の体験が大切

ということなんでしょうね。

それでは、今日はこの辺で!

全然関係ないけど、
「この人は○○のふりをしているかも」と日常で考え始めたら、めっちゃ怖くなった( ˘ω˘ )