第1回「90年代の音楽① -初期編-」
「めっちゃエイリやーん」は、DJのMIGHTY MARS、イラストレーターの鈴木裕之、デザイナーでベーシストのヨシカワショウゴによる、カルチャーラジオです。 アートや音楽、様々な文化や世界の不思議など、無駄でちょっと有益な情報を喋ります。
記念すべき第1回目は「90年代の音楽」と題して、1990年代に10代の全てを過ごした3人が当時を振り返りながら語ります。
ロック、ゲーセン、思春期、ヤンキー、テレビ、ファッション、オルタナ、漫画、お笑い、バンドと過ごした世紀末。
まずは、90年代初期編をどうぞ!
(2019年3月収録)
鈴木 : めっちゃ鋭利ヤーン
MIGHTY : これはどんな番組ですか?
ショウゴ : 飲み会の延長ですかね。たまに忘年会とかで、年一回くらいしか集まってないですけど、内容がいつもね。
鈴木 : 集まるたびに面白い話をするから。それをもうちょっと記録に残していこうという試みですな。
ショウゴ : 一回やってみよと。
鈴木 : あと、我々の世代的にみんな80年生まれ。
MIGHTY : そうそう、みんな1980年生まれなんですよ。
鈴木 : ネット初期の最後の世代という感じなんで、僕らの辿ってきた歴史というか。なかなかそういうネット上に残ってない事が多い。
MIGHTY : 自分らがやってきた活動自体も全々ネット載ってないもん(笑)。葬られてるというか(笑)。
鈴木 : それを自分らで話していくというコンテンツ(笑)。
ショウゴ : 置いとこ、という
MIGHTY : 救済システム(笑)。
鈴木 : ヘルプミー。MY WARじゃなくてHELP ME(笑)。
一同 : 笑
鈴木 : ちょっとでも面白くなればいいかなと。
MIGHTY : で、毎回色々テーマを決めて話していこうかという事なんですけども、今日のテーマはなんですかね?
鈴木 : 「90年代の音楽」です。
1990年いうたら10歳、小学校何年くらいでしょうかね?
MIGHTY : 小学校5年とかかな?
ショウゴ : 5、6年。
鈴木 : だんだんオナニーとかするぐらい?
MIGHTY : そうやね。ちょっと芽生えてくる頃かな。
鈴木 : 自分の小遣いで何か買ったりするくらいからかな。
MIGHTY : けど1990年と99年ではまた全然人が変わってしまってるから、90年代の初期中期後期という事で、それぞれ聴いてきた1枚を紹介しようという事ですね。
鈴木 : 象徴的な。
MIGHTY : うん。自分が一番聴いてたね。
鈴木 : 誰から行きましょか?
MIGHTY : はい、じゃあ鈴木さんからお願いします(笑)。
ゲーセン世代、カツアゲ世代
鈴木 :あれですわ。当時90年代はファミリーコンピューターとかの世代で、それと同時にゲームセンターでアーケードブームがあった。
ストリートファイターⅡっていうゲームが流行ってて、そのテーマやったんかな?なんやろ?
MIGHTY : 映画じゃないよね?なんか映画あったよな。外国の(笑)。
鈴木 : あったあった(笑)それあれじゃない?ジャッキーチェン?
MIGHTY : あー、あれは主題歌チャゲアスや!
ショウゴ : チャゲアスや(笑)。
鈴木 : これは、当時大槻ケンヂさんの筋肉少女帯がストリートファイターⅡのテーマソングをやってて、それを聴いてましたわ。
ショウゴ : それは知らんねぇ。
MIGHTY : なんていう曲ですかこれは?
鈴木 : 「バトル野郎」。
MIGHTY、ショウゴ : 笑
鈴木 : ほんまにその通り「バトル野郎」(笑)。
MIGHTY : 当時、筋少は好きやったん鈴ちゃんは?
鈴木 : いや、全然知らへん。ストⅡが流行ってて、多分CMとかでやっててそれで買ったんかなー。
MIGHTY : ストⅡで入ったんや。けどめちゃくちゃ流行ったよなストⅡ。みんなゲーセン世代やね。
鈴木 : ゲーセン世代、カツアゲ世代(笑)。ゲーセン=カツアゲ。
MIGHTY : 普通にあったもんな(笑)。
鈴木 : ゲームセンターってなんか異様な世界やったよね。なんか暗〜いしさ。
MIGHTY : けど行ってたよね。怪しい雰囲気はあったけど。今もUFOキャッチャーやったり、人気はあるんかな。
鈴木 : ダンスダンスレボリューションとかね。
ショウゴ : 怖い雰囲気は無いやんね。
MIGHTY : 無い。カツアゲとか無いやろ、さすがに(笑)。
鈴木 : 同級生の子がさ、対戦モードでバチバチに対戦相手しばいて、ぱっと(対戦相手を)見たら、すっごい怖い人やって、ゲームでは勝ったけど後でしばかれた(笑)。
MIGHTY ショウゴ : 笑
MIGHTY : 俺もストⅡやってて、アーケード(画面)の真ん中にいきなりヘルメットバーン置かれて。で、トイレ連れて行かれて(笑)。
鈴木、ショウゴ : 笑
MIGHTY : 千円出したな(笑)。
鈴木、ショウゴ : 笑
鈴木 : 今思ったら切なくなるよね、小学校くらいの自分らがさ(笑)。小学校くらいの子って小さいやん。
MIGHTY : それを中学生とかが巻き上げにくんねんな(笑)。
鈴木 : せやろ。それとかめっちゃ切ななるな。なんかキューンとなるよね(笑)。
MIGHTY : そこまでしてやりたいか?っていう(笑)。
鈴木、ショウゴ : そうそう!(笑)
MIGHTY : なんであんなやりたかったんやろ(笑)。
鈴木 : けど”そこまでしてする世代”やったよね。僕らのカルチャーって。
エロ本とかもそうやったもんな。そこまでして読みたいかっていう(笑)。
MIGHTY : どこまでも探すっていう(笑)。
鈴木 : そうそう(笑)探して探しておっぱいを紙の上から舐めたり(笑)。
一同 : 爆笑
鈴木 : オナニーの仕方もわからんくて、どないしょうもないんを、紙をぺろぺろ舐めたりするっていう(笑)。
MIGHTY : この先は何なんやろ?ってわからんからとりあえず舐めとくみたいな(笑)。
鈴木 : そうそう、先がわからん。そんな先っちょから汁が出るなんてわからへんもんね。(笑)。
ショウゴ : 知らんわね(笑)。
鈴木 : そんな感じやったなー。。。そうそう、音楽に話を戻して(笑)。
MIGHTY : 筋肉少女帯「バトル野郎」。
鈴木 : うん。けどなんか伏線になってる感じかな。全然当時はわからへんかったけど、ナゴムレコードがあってとか、そんなんも知らへんけど、ストリートファイターがあって、それのCMソングが筋肉少女帯やったて言う話。
MIGHTY : チェリオのCMやったりとか、筋少はなんかよくテレビ出てましたね。
ファンクラブカルチャーとBイズム
MIGHTY :では。次ショウゴ君。
ショウゴ : 僕はね、B'zです。
MIGHTY :でた! B'z!
ショウゴ : B'zの「RUN」てアルバム。
MIGHTY : 「RUN」は何が入ってるの?
ショウゴ : これは「ZERO」とかが入ってて、これはCM見て買ったんかな?あんまよく覚えてない。
鈴木 : 間寛平も「RUN」ていうの出してるよね。
一同 : 笑
鈴木 : RUN RUN RUNどこまでもRUN RUN RUN〜♪
一同 : 笑
ショウゴ : 知らん(笑)。
鈴木 : 長渕もあった。「RUN」。
鈴木 : 黒澤明もあるもんね、「ラン」。
MIGHTY : 乱れる方な(笑)。
鈴木 : (笑)けどB'zの「RUN」。90年代の象徴的な感じ。
ショウゴ : 初めて買ったCDやね。
MIGHTY : めっちゃ好きやったん?
ショウゴ : 普通にめちゃ好きで、ファンクラブ入ってた(笑)。
鈴木 : 僕も実は入ってた(笑)。
一同 : 笑
ショウゴ : あの薔薇のバッヂが。
鈴木 : 薔薇のバッヂが送られてきた。
MIGHTY : ファンクラブ入ったら送られてくるん?
ショウゴ : うん。ピンバッヂみたいなん。
鈴木 : あと、なんか特別なシャツとか買えたりとか(笑)、当時ファンクラブってあったよね。ファンクラブカルチャーって。
ショウゴ : あれなんなんやろ。
MIGHTY : 今もあるやろ。
鈴木 : あるけど当時ダイヤルQ2みたいなんでさ。
MIGHTY : あー!ファンクラブ専用ダイヤルみたいなん。
鈴木 : 当時「バンドやろうぜ」っていう雑誌があって、それの最後の方のページとかにあったよね。番号とバンド名と。
MIGHTY : あったあった。電話かけて、アーティストごとにあったよね。
ショウゴ : かけたらどうなるん?
MIGHTY: アーティストの情報やったり、ボーカルの人が喋ったりするねん(笑)。
一同 : 笑
MIGHTY : けど、B'zはやっぱりハードロックの初体験っていう感じやったんかな?
ショウゴ : 初体験に近いかな。
MIGHTY : 今もショウゴ君は、BOGULTAやったり、RISE FROM THE DEADやったりバンドを色々やってるけど。
鈴木 : B'zぽいもんね。BOGULTA。
一同 : 笑
ショウゴ : うん。B'zぽい。B'zというよりAccess(笑)
鈴木 : 太陽崇拝。タトゥーの太陽崇拝系の流れがあるよね(笑)。
なんていうか、トッポイ感じ?B'zってトッポイし。BOGULTAってトッポイし。
ショウゴ、MIGHTY : 笑
鈴木 : Bから始まるしね。そのへんのBイズムみたいなん(笑)。
一同: 笑
ショウゴ : けどなんかね。BOGULTAていうかNANIもあんまり音楽知らん。
僕もそんなにみんなみたいにめっちゃ深く知らんし。
鈴木 : ジャンプとか好きそうやもんね。NANI君。
ショウゴ : うん。ベタな、でっかい枠で好きっていう。だからナニとか海外とか行ってめっちゃすごいドラム叩いてるから、海外の人に色々質問されるけどなんもわからへん。しかもRAMONESも知らんくってNANI。
RAMONESの話されたけど知らんって言うたらすっごい悲しい顔されたって。(笑)
MIGHTY : そうそう、今見てる人はわからんと思うんから、そのNANIって何者なのかというのを説明すると、砂十島naniっていうドラマーです。今ショウゴ君と一緒にBOGULTAっていうバンドをやってて、同時にAcid Mothers Templeっていう世界で活躍してるサイケデリックロックバンドのドラムもやってます。彼の事ですね。
ショウゴ : うん。そんなんやってるけど、全然知らんて言う。
思春期のビートパンク
MIGHTY : で次は僕ですけども、THE BLUE HERTSの「STICK OUT」です。
これは、90年代初頭に良く聴いてたな。後期のブルーハーツの名盤です。「STICK OUT」と「DUG OUT」って2枚同時に出たんですけど、STICK OUTは「1000のバイオリン」とか、「旅人」とか、「月の爆撃機」とか。
鈴木 : 後期の名曲が入ってるね。
MIGHTY : ファーストアルバムとかは、後追いで聴いてやっぱり一番好きやけど。これ「STICK OUT」は、当時リアルタイムで買ったアルバム。めっちゃ聴いた。
鈴木 : けどさ、(みんな)バンドブーム以降の世代やしブルーハーツってどういう感じで接触したんかあんまり覚えてないねんな。
MIGHTY : うーん。確かに。。けど小学校の時とかに「はいすくーる落書」やったりドラマの主題歌なってたり。
鈴木 : CMとかね。
MIGHTY : うん、テレビのCM出てたりとか。なんか普通と違うって感じやったな。
鈴木 : みんなは聴いてなかったよね?全員ではなかったな。
MIGHTY : そうやなー。ほんでこのビートパンクシーンっていうのも後々から知ってんけど、当時ジュンスカ(JUN SKY WALKER(S))とかもよく聴いてた。
鈴木 : でもなんか過敏な思春期の時に聴く音楽で一番フィットするんがビートパンクな気がする。筋肉少女帯とかそういうサブカルチャーの感じではないよね。
MIGHTY:あー、確かに。直球ストレート勝負。
鈴木:そうそう。心象風景というか、そういうのにだぶる感じ。
MIGHTY : 情熱系。
鈴木 : そうそう。嫌な、ダサーい、中学生の隠したくなる様な時期の後ろで鳴ってる音楽っていう感じ。
MIGHTY : 今の菅田将暉のドラマ知ってる?
鈴木 : 三年何組?っていう
MIGHTY : あー、そうそう。あれも主題歌はクロマニオンズなんすよ。すごい良いなーと思って。
鈴木 : 松本人志のあの、、
MIGHTY :「 伝説の教師」(笑)
鈴木 : あれもハイロウズか。なんかその辺の年齢にかぶる感じやよね。
当時、僕はヤンキーしかいない学校やったから、流行ってる漫画とかも「カメレオン」であったり「特攻の拓」やったりとか。
MIGHTY : そやなー、ヤンキー漫画全盛やったもんな。「ろくでなしブルース」とか。
鈴木 : あと「クローズ」。クローズの中に横道坊主とかSTREET BEATSとかが出てきてて。
MIGHTY : 壁の落書きに横道坊主とか書いてあんねんな(笑)
鈴木 : 実際クローズのアニメーションビデオみたいなんの主題歌がストリートビーツがやったりして。
MIGHTY : そうなんや(笑)。
鈴木 : そう。それこそほんま思春期の刺さる感じのね。そういうのを聴いたりしてた。あと、ビートパンクというか日本のRAMONESみたいな感じでTHE RYDERSっていうバンドが、メジャーレーベルのTOY'S FACTORYかどっかから出てて。
MIGHTY : TOY'S FACTORYは当時めっちゃ出してたよな。ハードコアとか。S.O.Bとかもそうやし。
鈴木 : CHAOS UKとか。
MIGHTY : デスメタルもいっぱい出してた。
鈴木 : だから、近所のCD屋でまだ買えるパンクバンドみたいなんでRYDERSがあって。
MIGHTY : 見た目もいかついもんな。
鈴木 : 革ジャン着て、モヒカンやったり、金髪やったりしてさ、
ああいうのにぐーっときて(笑)、なんか未知なるものを探す感じって無かった?CD屋さんとかで。
MIGHTY : あったあった。
鈴木 : 知らんけど買うみたいなん。それでRYDERSを買ったかな。それが中学の終わり頃の感じで。。
あと、CDのアルバムになんかクッションみたいなん敷くのなかった?(笑)
フサフサのやつ(笑)。
MIGHTY、ショウゴ : はいはい!(笑)あったわー!
MIGHTY : ちゃんと丁寧にやってたわー!CD置くとこにクッション貼ってな(笑)。
鈴木 :ああいう世代やね(笑)僕、RYDERSのCDに芝生やってたわ。。
ショウゴ : 僕は淡路島出身やって。
MIGHTY : そうそう!淡路島はCD屋はあったん?
鈴木 : 淡路島ってどんなカルチャーなのよ、いったい。
ショウゴ : (笑)このBz買った時くらいは、CD屋も無いから電気屋の一角。2メートルぐらいしか幅無い所にCDいっぱい売ってた感じ。
MIGHTY : 電気屋さんに買いにいってたんや。
鈴木 : 電波系や(笑)。
ショウゴ : (笑)で、そこにしょうもないベタな洋楽しか無くて、たまに変なやつがあって、それを引っ張ってきたり。本(雑誌)とか読んで、欲しいやつを注文しないと入ってこえへん。
MIGHTY : 自分でオーダーするんや。
ショウゴ : 全部自分で。
MIGHTY : けど言うたら入れてくれるんや。
ショウゴ : そん時は入れてくれた。けどマニアックになりすぎたら半年くらい待ったり。
鈴木 : DISORDERの世界。
MIGHTY : 流通が希少な所やねんな。
鈴木 : けど注文文化やったよね?
ショウゴ : うん。注文してた。
鈴木 : 僕とか中学校くらいの時、ガロっていう雑誌に当たんねんけど。
ショウゴ : 中学校で当たったん!?
鈴木 : うん。漫画がすごい好きで、当時出てる漫画雑誌を全部買って読みあさってて(笑)。それでも飽き足らず。で大阪芸大が家の近所にあったんがあれやったんかな。。
MIGHTY : あー、中古古本屋で買えるみたいな?
鈴木 : いや、本屋さんにガロがあってん。だから最後の最後ガロに行き着いたっていう感じ。
けどガロとかになるとあんまり置いてないから、ガロの最後の方に注文書が付いてて、それで単行本とかを頼んだりしてたな。
全盛を迎えるJ-ROCKとファッション
MIGHTY : あと、90年代初頭は、まだバンドブームの流れがあって、ヒットチャートもバンドが多かった。
鈴木 : たまとかね。
MIGHTY : あと話にはでてないですけど、ビジュアル系とかも一番勢いがあった。XとLUNASEA。 いろんなバンドがいましたけど。
鈴木 : エクスタシー系ね。あと、氷室京介の「KISS ME」とか。
MIGHTY : あー、買った買った。シングル買った(笑)。
鈴木 : あれとか今聴いてもよみがえってきそうな感じがある。PVもさ、高ーいとこで歌ってさ。
MIGHTY :それは「Virgin Beat」やで(笑)。
鈴木 : あ、そうか(笑)。
MIGHTY : バジンビー♪やな(笑)。高いところでな。あれ当時めちゃくちゃかっこええと思たけど(笑)。
鈴木 : 布袋のあれも、、「POISON」かな?あれもきてたよね。
MIGHTY : あれも流行ったよ。布袋が確か「POISON」で初めて1位とったんよ。めちゃ嬉しかったもん(笑)。布袋1位なったわー!おもて(笑)。
一同 : 笑
鈴木 : あと僕らってさミュージックトマト世代やね。
MIGHTY、ショウゴ : あー!そうやなー。
MIGHTY : ミュートマは中学校とかで見てたけど、デビューしたてのジュディマリ(JUDY&MARY)やったりとか、THE YELLOW MONKEYやったり、CASCADEとかそういうのを見れた感じやったな。コアなとこで、SUPER JUNKY MONKEYが出てたりとか。
鈴木 : J-ROCK COUNT DOWN50とかは、見てた?
MIGHTY : あー!あった!(笑)めっちゃ見てた。けど、それローカルすぎるやろ(笑)。
鈴木 : 36チャンとかでやってた。
MIGHTY : サンテレビかKBS京都か(笑)。あの番組の中で幻覚アレルギーとか(笑)。
鈴木 : BLOODY IMITATION SOCIETYとか(笑)。
MIGHTY : DEEPとかな。
鈴木 : そうそう!DEEP!(笑)DEEPなんやったんやろ(笑)。
BLANKY JET CITYとMAD CAPSULE MARKETSとビジュアル系足したような。
MIGHTY : DEEPもエクスタシーレコードやからね。
鈴木 : 変なバンドやったなー。チーマー文化みたいな感じあったよね。
MIGHTY : けどボーカルめっちゃベンジーやんな。
鈴木 : けどルックスはニット帽を深くかぶってる感じやねんな。真似したな〜あれ。
一同 : 笑
MIGHTY : 昔、鈴ちゃんがDEEP聴いてた事知って爆笑したもん(笑)。
ショウゴ : 思い出した!(笑)
鈴木 : DEEP知ってる?
ショウゴ : おったおった(笑)
鈴木 : 燃える車に胸は痛むかい
一同 : 笑
鈴木 : それがね、後のHATE HONEYやね。
MIGHTY : そうそう!HATE HONEYや。
ショウゴ : へ〜
鈴木 : ベースの人がね。なんか全部繋がっていく感じはある。
MIGHTY : けど初期のビジュアル系の人たちは、ぐっと芯があるというかね。
鈴木 : そう!でも過敏な中学生ぐらいの時期に文化的にすごい豊かやったような気がする。「ソリトンSIDE B」っていう番組がNHKであったりして。
緒川たまきと高野寛がやってて。三代目魚武濱田成夫とかさ、ドリアン助川とか。90年代な感じよね。
MIGHTY、ショウゴ: あ〜90年代やなー(笑)
鈴木:ああいう過敏な時期にフィットするのがめちゃくちゃ多かったよね。
MIGHTY : 今より若い人口も多かったんかな?だって、ファッション雑誌とかも死ぬほど出てたしさ。
鈴木 : 出てた出てた。SMARTとか。
MIGHTY : BOONとか。
鈴木 : 大阪で言うたらカジカジとか。
MIGHTY : あと、、、フルーツやったけ?
ショウゴ : あー、FRUITSまだあるな。
鈴木 : いや、もう廃刊した。
ショウゴ : そうなんや。
MIGHTY : トライベンティとかビューティービーストとか。
鈴木 : 卓也エンジェルとか(笑)。卓也エンジェルとか今言うてもわからへんかな?ビューティービーストとかも。
ショウゴ : 卓也エンジェルは、今ゴスっぽい所いってるんちゃうかな?
鈴木 : 20471120とか。
MIGHTY : 天王寺に店あったよね。
鈴木 : あったあった。あのヘッドギアとか。
一同 : 爆笑
MIGHTY : あの時代(笑)!ヘッドギア付けて修学旅行来てるやつおったもん(笑)。
鈴木 : タータンチェックのヘッドギアとか(笑)。高校時代の一番オシャレなやつがそれやって、学ランにヘッドギア付けてきて(笑)。
MIGHTY :異様に流行ったもんな(笑)。
鈴木 : そう、ほんでカートコバーンがはいてたコンバースのなんやったっけ?先っちょチョーンとなってる。
MIGHTY : あ〜、ジャックパーセルじゃなくて?
鈴木 : ジャックパーセルか!あれ履いてきてたなー。。当時なんかブランドの異様な、、
MIGHTY : そやんなー。みんなバイトの金を全部服と音楽につぎ込んどったもんな。
鈴木 : くっそガキのくせにギャルソンの高いジャケット着たりとか(笑)、
あったよね(笑)。
MIGHTY : せやで、10万ぐらいするジャケット買うてたりとか。
あと、W&LTとか(笑)。
鈴木 : ウォルトね。あったあった(笑)。
ショウゴ : 今大学の先生してる。ベルギーかどっかで。
鈴木 : カルチャーのるつぼ感があったよね。ごっちゃまぜの。ごった煮。
MIGHTY : 踊らされてたんかな、あれは(笑)。
鈴木 : 踊らされたんかな?
MIGHTY : だって異様やろ今考えたら普通に。
鈴木 : けどカルチャー的にも今の高校生ってそこまで行き着くんかなっていうのはあるねんけどどうなんやろね。。僕らの時は、高1くらいから始まってさ、あったやんか、なんか。
ショウゴ : ファストファッションがないんかな?
MIGHTY : あー、そんなんなかったもん。ユニクロも今みたいな感じじゃなかったもん。
鈴木 : あったけどトライバル系のタトゥー柄のシャツみたいなんとかさ(笑)、なんかどうしようもなくダサいやつを売ってるのがユニクロ。
MIGHTY : ベーシックな感じじゃなかったよな。
鈴木 : ユニクロ=ダサい服売ってる店っていうので、かっこいい服売ってるのはアメリカ村に行って服買うっていうのがあったな。
MIGHTY : そう。アメ村行って服買って。いろんな所で騙されて(笑)。
鈴木 : そう。ブラックホールとか。
MIGHTY : ブラックホール(笑)。あと変なテントのフリーマーケットみたいなんあったやん。
鈴木 : あったあった。
MIGHTY : 普通に買わんかったらキレられたりしたからね(笑)。高校生やから制服で行ったりとかしたら、「買わんのか!ボケ!」言われてめちゃ怒られたり(笑)。
鈴木 : 奥連れて行かれたりね。
MIGHTY:すごい時代や(笑)。
鈴木 : お金とか靴下の裏に入れて行ったりしてたもんな。
MIGHTY : アメ村でもカツアゲされたなー(笑)。
ショウゴ : ようカツアゲされてんな(笑)。
鈴木 : カツアゲ世代やね(笑)。あと、僕ら高校生の頃に背伸びしてクラブイベントやったりしとったもんな。
ショウゴ : へー。
MIGHTY:カロカロとかね。
鈴木 : BAR カロカロとかでメロコアばっかかかるやつ。完全にPUBLIC CAFEのパクリやね(笑)。
MIGHTY : ではそのくらいの時期に、みんなが聴いてたモノを次は行きましょか。
(次回へ続く。)
ー 「めっちゃエイリやーん」は、3人の高校生時代に突入!
「90年代の音楽-中期編-」はこちら!↓
Mixcloudでは、めっちゃエイリやーん「第1回 90年代の音楽」のラジオ音源を全編お聴きいただけます。
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