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山あり谷あり新聞奨学生体験記 Part 38「困難だらけ!雪の日の配達」

新聞配達をしていて、一番困難に感じたのは雪の日の配達でした。雪が積もると、バイクの運転がすごく大変です。滑ってしまうので、慎重に運転しないといけません。

雪の積もった日はいつも、バイクの後輪タイヤにチェーンを巻いていました。このチェーンを巻くのは少々手間がかかりました。
まず、タイヤの空気を抜いてチェーンを巻きつけます。そのままだとチェーンが短いので巻くことが出来ません。チェーンを巻き終わると、また空気を入れます。そして新聞を積んで、出発します。

チェーンを巻くと滑りにくくなり、安全に運転できるようになります。チェーンを巻いても油断禁物です。気を抜くと滑る可能性があります。特に下り坂は危険でした。スピードが出ていると、急ブレーキを握ってもスリップしてしまいます。

それから防寒対策も必要です。普段はアウターを着ていましたが、雪の日だとアウターに雪が溶けて染み込んでしまいます。冷たい水が染み込んできて凄く寒くなってしまいます。いつも、アウターの上に大きめのカッパを重ね着をしていました。

手は軍手をしていましたが、手も雪が染み込んでくるので、凄く冷たくなり悴んでしまいます。そのため、ゴム手袋をしてその上から軍手をしていました。これをすることにより、手には冷たさが染み込んで来なくなります。

足は当然長靴です。普通の靴だと雪が染み込んで冷たくなってしまいます。そして、バイクから降りてポストに入れる時でも水溜りにはまると濡れてかなり冷たくて体全体が寒くなってしまいます。

防寒対策は万全の体制で配達に行っていました。

雪の日は年に数日あり、何度も配達していました。冬になるといつも以上に天気予報をチェックしていました。雪の日はいつもより一時間早く起きて配達の準備をしていました。

準備には時間がかかりました。チェーンを巻くのに10分くらいかかっていました。そして、新聞を積む量はいつもより少なく、何回かに分けて配達していました。普段なら2回に分けていましたが、雪の日は3回か4回に分けていました。配達途中に社員に車で新聞を置いてもらい、そこで積んで配達していました。

バイクを乗る時はいつもより特に慎重に運転していました。マンホールの上を走るとスリップしてしまうので、道を確認しながら運転しました。そして、下り坂ではゆっくりと走りました。スピードを出してしまうと、ブレーキが効かなくなってしまう可能性があるので、ゆっくりと慎重に運転しました。

私は何回か転倒したことがあります。
下り坂で滑ってしまい、擦り傷を負ってしまった事がありました。この時、足も打ってしまい、凄く痛い思いをしました。寒かったので余計に痛く感じました。

後は軽く転倒し、アウターや軍手が濡れてしまったことがありました。この時、道路に溜まっていた水が染み込んで凄く寒かったです。バイクに乗っていたので、風で更に寒さが増しました。
これ以降、防寒対策を徹底するようになりました。

気を付けないといけないのは雪が降っている時だけではありません。雪が止むと寒さで積もった雪が固まってしまいます。道路が凍ってしまいスリップしてしまいます。
積もった所だと雪の一部が鋭利になり、そこをバイクで走るとタイヤに刺さってしまいパンクの恐れがあります。
雪が溶けてなくなるまで、注意が必要でした。

雪の日は本当に大変でした。普段より配達時間が3割位長くなっていました。疲労も半端なかったです。学校に行く気力がなくなっていました。
もし変わりに配達してくれと言われても、時給5,000円出されても絶対にしたくありません。


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