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月刊MDの使命は、産業のレベルアップに貢献すること


紙の業界紙・誌の未来は暗いと思う

今月号で創刊から320号になる。320号÷12ヵ月≒27年もの期間、紙の月刊誌を発行し続けたことになる。

よくも四半世紀にわたって、発行日を守って月刊誌を発行し続けたなと我ながら感心している。

とはいうものの、世はネット全盛時代。かつては業界専門紙・誌しか報道しなかった情報も、インターネットで簡単に入手することができる。「紙の業界紙・誌の未来は暗い」と、いつも自分に言い聞かせている。

事実、チェーンドラッグストア協会が設立される2年前の、1997年に創刊した月刊MDと同じ時期に、ドラッグストア向けの専門誌が2誌創刊されたが、2誌ともにすでに廃刊になっている。業界情報を紙で入手する時代ではないからだ。

紙の業界紙・誌の「価値」とは何か?ひとつは低空飛行するヘリコプターであるべきだと私は思っている。マスメディアは、高い高度を飛ぶ飛行機である。飛行機からも、特定の業界の森で起きていることはわかる。

しかし、業界専門紙・誌は、特定の森を低空で飛ぶヘリコプターで得られる情報を武器にすべきであり、それが専門紙・誌の価値であると思う。

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