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ドラッグストア白書2024 PART2 データ編①~売上高から売上高構成比まで~

月刊マーチャンダイジング2024年10月号掲載のドラッグストア白書データ編の本稿の数値は、各社発表の決算短信、決算説明会資料、ならびに決算補足資料などを基に算出している(2024年7月末日現在の発表値)。すべて連結決算の数値を用いている。


DATA1 業績

DgS・調剤薬局の業績推移~出店重ね順位を上げたクスリのアオキHD

図表1-1、1-2は、ドラッグストア(DgS)上場企業ならびに調剤薬局の2022年から2024年に発表された決算の実績と、2025年の決算の予想をまとめたものである。図表1-1は、2024年の売上高順に、DgS上場企業12社の業績推移をまとめたもの。

2位のツルハホールディングス(HD)は売上高1兆275億円、マツキヨココカラ&カンパニーも1兆225億円とついに1兆円台に売上をのせた。コスモス薬品も9,650億円で、2025年5月期には1兆円超えを予想。

また、クスリのアオキHDは売上高4,369億円で、4,223億円のクリエイトSD HDを抜いて7位に躍り出た。クリエイトSD HDは1店舗当り売上高(図表32)5億3,000万円で、クスリのアオキHDは4億5,800万円と、クリエイトSD HDの方が高いのだが、クスリのアオキHDの期末店舗数(図表26)は953店舗、クリエイトSD HDは796店舗と、店舗数で差が開いた格好である。

なお、ここで前期比が記入されていない項目については、「収益認識に関する会計基準」の導入により、新旧会計基準の数字が交ざっているため、前年とそのまま比較することができないものであることに留意されたい。

業界のトレンドとしては、円安の恩恵を受けたインバウンドの復調、猛暑などの影響による季節商材の好調など、追い風が多い1年であった。

売上高2桁成長は、コスモス薬品(前期比+16.6%)、スギHD(同11.5%)、クスリのアオキHD(同15.3%)、クリエイトSD HD(同10.9%)、薬王堂HD(同10.4%)となっている。

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