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「SDGs#13 気候変動に具体的な対策を」をマンガデザイン

どうもどうも、吉良です。

今回はSDGsの啓蒙を17目標ごとにおこないつつ、マンガデザイナーズラボのSDGsプロデュース事例を紹介していく「SDGsをマンガデザイン」シリーズの第13回です。

「SDGs」って何?と思った方は「SDGs17目標」をマンガデザインの記事からお読みいただくと理解しやすくなると思います。

前回はSDGs17のゴールの12つ目、「12.つくる責任つかう責任」を紹介しました。

第13回目はSDGs17のゴールの13つ目、「13.気候変動に具体的な対策を」を紹介します。アイコンの色は深緑色ですね。

「気候変動」とは、気候を構成する気温や湿度、降水量などが変化することです。自然に変動するものありますが、人為的要因による変動もあるため、対策を考えて行動する必要があるのです。

「13.気候変動に具体的な対策を」では下記のような項目が課題となっています。

・世界的な平均気温上昇が、産業革命(1880年)から2020年までの140年間で1.2℃上昇しており、パリ協定で定められた努力目標1.5℃に近づいてきていること
・上記は2050年には、人間がなんとか自然と共存して耐えられる限界レベルである2℃上昇に達する見込みであること
・日本をはじめ、世界各地で自然災害、 台風、洪水、干ばつなどが相次いでいること

平均気温の上昇は、人間活動によって発生した温室効果ガスが大きな原因となっています。既に、干ばつによる飢饉や集中豪雨による洪水、海面上昇による海岸浸食などの被害が世界中で発生しています。

「13.気候変動に具体的な対策を」の課題を紹介している弊社が制作したマンガデザインモーション(動画)も合わせてご覧ください。

気候変動への対策には、「緩和」「適応」の2種類の取り組み方があります。「緩和」策は、地球温暖化の進行を止める(緩める)ための温室効果ガスの排出を抑制する取り組みが中心となっており、「適応」策は、気候変動が避けられない場合に備えて、その影響を回避・軽減させる取り組みが中心となっています。

日本は、世界の二酸化炭素排出量の3.5%を占めており、世界で5番目に排出量が多い国です。冷暖房機に頼らないように服装を工夫したり、使わないプラグをコンセントから抜いたりといった温室効果ガスの排出を減らす行動を心がける必要があります。

そしてこの行動は、エネルギーを大切に使うことにもつながるため、「13.気候変動に具体的な対策を」だけでなく、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」への貢献にもなります。

近年は100年に1度と言われる規模の災害が毎年のように起きているため、避難場所を決めたり、行き方を確認したり、避難訓練に参加したりして災害時の被害を抑えようと準備することも重要になります。

この行動は、住んでいる地域の復旧を早めることにもつながるため、「11.住み続けられるまちづくりを」にも貢献することができます。

また、今後暑さが厳しくなっていくことに備えて、特に夏は熱中症にならないようにこまめな水分補給を心がけて習慣化することも、「適応」策になります。

(参考:SDGsジャーナル様相模原市SDGs one by one様農林水産省様

これらの問題提起や私たちにできることをわかりやすく一枚絵(ポスター・広告)・4コママンガで制作した表現した学生の作品を4点紹介します。各自の制作意図を含めてご覧ください。

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(大阪芸術大学 デザイン学科4年 寺本 はるかさん)

【製作意図】
CO2削減の取り組みを分かり易く絵で表しました。

【吉良式視点】
わかりやすく、という意識がマンガデザインに反映されていますね。モノクロの配色にグリーンの濃淡でイメージを加えたことも非常に良いです。CO2削減を意識させる良いポスターです。デザイナーの優しさがあふれています。

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(大阪芸術大学 デザイン学科3年 上原 龍平さん)

【製作意図】
気候変動の主な原因である地球温暖化をベースに、SDGs「14.海の豊かさを守ろう」、「15.陸の豊かさも守ろう」と関連性を持たせやすいようシンプルな見た目を目指しました。

【吉良式視点】
ビジュアルで具体的なことはまったく言いきれていないのですが、ビジュアルショックを与えることにより、地球上にただならぬことが起こっていることは想起できます。僕はだらだらと文章で説明することよりも、このような注意喚起を促すビジュアルを評価します。

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(大阪芸術大学 デザイン学科1年 木村 哉太さん)

【製作意図】
地球温暖化がどれだけ深刻かポップに伝えることを意識しました。

【吉良式視点】
相当暑そうですね。我々人間は、自分たちの居住している地域しかわからず、そこでの温暖化を語っていますが、この作品は地球をキャラクター化して地球の気持ちを語っています。視点のずらし方が際立っています。実際に地球がこんな気持ちだったら、誰だって冷やしてあげようと思うはずです。

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(大阪芸術大学 デザイン学科4年 川辺 悠以さん)

【製作意図】
地球温暖化の進行を止める(緩める)ための取組の緩和策、気候変動の影響を回避・低減を図る取組の適応策のなかで、いま私たちがおうちでできることを一枚絵で表現しました。

【吉良式視点】
前の地球の気持ちを自分の行動に置き換えて、日常生活における意識喚起を呼びかける、わかりやすい作品ですね。地球のあらゆる人たちがこのように生活したらかなりの温暖化抑止に繋がりますね。独特の世界観をもった、味のあるデザインです。

次回はSDGsのゴール14「海の豊かさを守ろう」をマンガデザインです。皆様も一緒に理解してSDGsの目標実現に向けて努力しましょう。


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