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ナギ
2014年12月19日 19:07
息が出来なくて逃げ出してく足元にぱっくり開いた穴少しずつ神経を齧っていく不安両手で耳を塞いでうずくまったスピーカー残響聞こえない声探せない僕見えないなにかが指の隙間から零れ落ちてく大丈夫と言い聞かせることで乗り越えられる夜はあといくつだ過去詩発掘 #詩
2014年12月15日 18:00
くるくる回るくるくる回る夜に銀笛が鳴り響く僕はアルビレオの端に立ってすこしだけ目を閉じて星を廻る望遠鏡は投げ捨てた僕を書き留める紙とペンだけ握り締めて本当は知っていた僕のきもちも君のきもちもなにもかも何かが砕け散った音が高く澄んでやさしくやさしく降り注ぐ滲んだ世界なんて、見えないふりをしたままで過去詩発掘 #詩
2014年12月12日 17:48
夜の静寂に落ちていく青い深い夜の中だけが僕の居場所だったゆらゆら揺れる闇に身を浸して膝を抱えて窓の下、星の音を聴いていた(明けない夜はないよ、だなんて、絶望にしか聞こえない)過去詩発掘 #詩
2014年12月11日 18:13
透明な螺旋の中を落ちていく押し殺された悲鳴 生命の息づくおと蔓延る蔦は心臓を鷲掴みにしてああ、ここは見捨てられた廃園だ逆さまに逆しまに漂うように落ちていく星を紡いでいたその指先はもうここにはない静かに揺蕩う水 心臓の蔦は花を咲かせてさようなら、呟いた声は水面を揺らして消えた過去詩発掘 #詩
2014年12月4日 17:39
もうなにも見えない世界とおい昔のあの人のように綺麗な泡になんてなれない僕はこうしてただ諾々と、這いつくばって生きていきます光の世界に上った貴方は僕のことなんて忘れたでしょうねぇ、その場所は暖かいですか貴方の未来は光に溢れていますかそこには貴方を支えてくれる人がいますかそれならば貴方が置いてきた残骸のことなど思い出さずに一生盲目的な光の中で笑っていてください綺麗な泡になれ
2014年12月3日 04:40
泣きたいことなんてあるわけがないあるわけがないあるわけがない僕はもう感情をなくしてしまった怖かったことも寂しかったことも全部全部なくなってしまったブリキでできた心にどんな言葉ももう突き刺さらない泣きたいことなんてあるわけがない死にたいことなんてあるわけがないあるわけがないあるわけが、ない #詩