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読書感想 GABAの表と裏

朝、散歩をしていると小学生が歩いているところに出くわす。
私も一応、地域の人なので、積極的に「おはよう」と声をかける。
(今は「おはよう」をいきなり知らない(小学生からしたら)人に声をかけられたら無視をすると教えられるのか、、、)

大概の場合、無視をされてしまう。
でも明るい雰囲気を地域に出せたらと思うので、不自然ではない形で「おはよう」は言っていきたい。
それにしても、昨日入学式を終えた新1年生が緊張した顔して登校してたな〜笑

では今日も読書感想をしていきたい。「運動脳 アンデシュ・ハンセン著 御舩由美子訳」である。


スマホ脳で有名になったアンデシュ・ハンセンさんの著書。スウェーデンでは、スマホ脳より読まれているとの呼び声の高い本。読んでみるしかないでしょ。ミーハーな私としては。

まだ読んで序盤なのだが、興味深い内容が書かれていたので、まとめてみたい。

それは、「GABA」についてである。ギャバって読むらしい。ガンマアミノ酪酸だとそうだ。私たちの体内に普段から存在しているアミノ酸。人間だけでなく、犬や魚などの動物、植物にも含めまれているアミノ酸である。

このアミノ酸の特徴は、「ブレーキをかける」という点がある。脳内の活動を抑制して変化が起こらないようにする働きをする。
いわば、脳にとってはあまり良くないアミノ酸。
だって、脳は変化を好む、脳の可塑性を高めることが新しい神経回路を作るわけであるから。
例えるならば、「固まらない粘土」が脳の目指す姿だとしたら、GABAは固めようとするセメントのようなものと言えそうだ。脳の変化を止めようとしてしまうのがGABAなのである。

あれ?このGABAってよくCMでも出てこないっけ?

そうそう、GABA含有のチョコレートなんて売られていた。

あれは、何を売りにしていたのかというと、ストレス改善を売りにしていたのだ。

GABAは、ストレス改善に良いとされているアミノ酸なのである。ストレスがかかっている状況下では脳の活動を鎮め、脳細胞の興奮を抑える「消化器」として働くアミノ酸なのである。

だから、何が言いたいかというと、物事には表と裏があるんだよ、と言うことである。
GABAにも表と裏がある。
表は、「ストレスがかかっている状況での火消し役」
裏は、「脳内の活動を抑制するブレーキ役」

「GABAってストレス改善にいいんだぜ!だからストレスがかかっていそうだったら、積極的にGABAチョコレート食べようぜ!」

だけだと少し危険な考え方だということだ。(営業妨害にならないことを祈る、私くらいの記事じゃ何にもならないか)

じゃあストレスがかかっているときの手段の1つとして、「GABAチョコレート」は消えてしまうのか。

私はそうではないと思っている。

GABAを多く摂取するということは、こういう裏の面(脳内のセメント)を取り入れることにもなることを知っておくことである。知った上で、今はストレス緩和が最優先と決めたのであれば、GABA摂取は多いにありである。

また著書には面白いことが書かれている。

運動によって生まれるニューロンのなかに、GABAニューロンも含まれるということである。

運動で生まれた新生ニューロンが興奮すれば、ストレスも不安も増幅するかと思いきや、GABAニューロンが鎮めてくれるのである。

運動をすることで、新生ニューロンにより新しい脳へと生まれ変わっていく。またGABAニューロンも発生するためにストレスも不安も鎮めてくれる。

つまり、脳にとってもプラスの作用が働くし、ストレスの面からもプラスになるので、運動は素晴らしい行動であるということだ。

しかし、まだ読んだ中には「度合い」が含まれていないので、運動最強説とまでは言い切れないように思う。

なぜなら、強いストレス下では、GABAチョコレートの方がストレス緩和に有効かもしれないからである。(もちろん裏を知った上で)

物事には表と裏ってあるとよく言ったものだけど、本当に出てきた!という稚拙な表現で終わりにしようと思います。

運動脳、さらに読み進めるのが楽しみになりました。

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