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「グローカル」イベント24 hours of UXの総括

6月8日・9日に、mctのメンバーは、グローバルUXコミュニティのためのエキサイティングなカンファレンスである24 Hours of UX 2022に参加しました。このカンファレンスは、世界各地のローカルで独立したUX実践者からなる非営利団体24Labsが運営しています。
はじまりは6年前にUXGenevaによって、地域コミュニティの会話を得るために「ビジネス、テクノロジー、人間中心のデザインが交わる草の根的なイベントシリーズ」として開始されました。新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけに、世界各地の草の根イベント主催者と協力してオンラインイベントが開催されました。2020年から始まって勢いを増してきた24 Hours of UXは、今年、まさに 「グローカル」 なイベントとなりました。

このカンファレンスは24時間にわたるノンストップのイベントで、さまざまな地域のUXコミュニティと専門家が一緒に、さまざまな観点からUXの実践、キャリア成長、UXライフに関する経験と重要な学習を共有します。

イベントは24時間休みなしで行われるため、参加者は都合の良い時間に気軽に参加することができました。常に何かしらのイベントが進行しており、まさにグローバルを意識した素晴らしいコンセプトでした。

今年は40以上のセッションが行われ、UX Wellington、UX New Zealand、UX AucklandからUX Philippines、UX Malaysia、Arabic UX Communityなど、6大陸にわたる多くの地域のUXコミュニティの講演者が登壇しました。

グローバルな聴衆にローカルコミュニティをもたらすという使命を持って、セッションのトピックは、異なる分脈でのUX領域の中で、ローカルのUXの問題、UXの方法論と実践、職務経験、個人的なキャリアの成長に焦点を当てました。


[ 世界中のUX実践者たちが繋がった「24 Hours of UX」 のMiroボード ]

カンファレンスでは多くの素晴らしいトピックや刺激的なストーリーが議論されました。以下は私たちのチームが共有したいと考えているハイライトのほんの一部です。

公共空間設計におけるコミュニティエンパワーメントとしてのVRとゲームツール(ニュージーランドのUX Wellingtonより)

ウェリントンのStudioTepuは、VRやゲームツールなどの新しいテクノロジーを使用して、探索フェーズからコンセプトテストまで、デザインプロセスに沿った空間デザインの研究を行った経験を共有しました。新しい技術とゲームは、組織が地域コミュニティ、特に若い世代とより良い関係を築くのに役立ちます。

中国語コンテンツの設計(IxDA Hong Kongより)

IxDAHongKongのスピーカーは、中国語コンテンツのデザインにおける一般的な落とし穴についての実体験と、中国特有の言語と文化に合わせたUXデザインの改善方法を共有しました。興味深いことに、中国本土、香港、台湾の人々はすべて中国語を話しますが、3つの地域で使用されている中国語は、それぞれ読み書きが異なります。そのため、言語表示やバイリンガルナビゲーションなど多くのデザインの詳細に影響を与えます。

UXにおける女性のメンターシッププログラム(UX Chileより)

UXにおける女性のためのメンターシッププログラムがどのようにチリの多くの若い女性の人生とキャリアに良い影響を与えてきたかについての感動的な話でした。

データ分析のUXを向上させるための原則
(Iterate UXより)

カナダと米国のUXデザインプロフェッショナルのコミュニティであるIterate UXのTaylor Childersが、データエクスペリエンスに関する知識を共有しました。彼の興味深いプレゼンテーションから、次のようなことが分かりました。

●5秒ルール–優れたデータプレゼンテーションは、聴衆が重要なメッセージを5秒以内に把握するのに役立つ
●具体的に説明する
●複雑さの排除または優先順位付け

今回のカンファレンスを通して、多様なUX視点の学んだことで、mctは世界各地のUXコミュニティとつながることができました。これにより、将来のプロジェクトやイベントのためのグローバルなコラボレーションへの展開がより一層期待できます。

エクスペリエンスデザインの役割が、グローバルなUXコミュニティの着実な成長と共に、より多くの認識を得ていることにわくわくしています。さらに、私たちが最も感心しているのは、「地域のために設立された地域の非営利団体」という組織の精神と、「草の根的なUXコミュニティにグローバルな舞台を提供し、現場からのUXストーリーを紹介します」という会議の目的です。なぜなら、草の根的なイベントを推進することは、私たちの “unique works by ordinary people.”「普通の人々によるユニークな仕事」という価値観に合致するからです。

この成長するコミュニティの一員として、mctはこれらの草の根的な活動にもっと参加し、次回のカンファレンスで日本のUXの視点を世界の皆様に共有する機会を持つことを楽しみにしています。


株式会社mctについて

mctは、世界が認める最新の手法、人々に感動を与える創造力、そして障害を乗り越え、実行するチームづくりを通じて人間中心イノベーションのお手伝いをしています。

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