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やがて払うであろうツケ

今日は、今月末に退職予定の友人が出勤して来たのですが、恐ろしく不機嫌でした。

ボスが彼女を呼び出して、退職日を来月末に延長する様に促したからです。

当初、彼女の退職日は、夏頃ということでした。

ところが、採用活動が上手く行かず、しかも、せっかく採用した新人さんにも、たったの1日で逃げられてしまいました。

約束は、2度も破られようとしています。

友人が言いました。

「花甘露さん、この仕事は、絶対に破綻します!」

「(お客さん側の)担当者が変わってから、仕事に必要なデータをちゃんととくれなくなり、行き詰まっているんですよ!」

「私の後任者も、きっと長くは続かないからね!」

ボスからは、「後任者を見捨てないで~」 などと泣きつかれたそうですが、「もう、喧嘩をしてでも今月末で辞めてやる!」 と友人。

実務が全く出来ないボスは、仕事自体が暗礁に乗り上げていることを全く理解出来ていません。

「アイツ、簡単に考えやがって!」

友人の語気が粗くなります。

2日後に、また新しい人がやって来るそうです。

もし、友人が予定通りに辞めたとすると、後任者は、十分な理解をすることなく、仕事を回さなくてはならなくなります。

そう言えば、私の時も、引き継ぎは、たったの2日でした…。

その後の過酷さは、半端ではありませんでした。この恨みは、今でも忘れません。

(また、同じ様な犠牲者を出すのか…?)

「後任者のことなんか、知らないから!」

「それ、私の責任じゃないから!」

「ボスの問題なんだから!」

友人は、もう限界を迎えています。

何時までも、同じ歴史が繰り返され続けています。

「アイツ、何にも考えてないんだから!」

「軽薄な愚か者!」

普段は大人しい友人が、思いの丈をぶちまけて、帰宅して行きました。

ボスにとっては、取るに足らない事かも知れませんが、従業員達にとっては深刻な問題を放置し続けているツケは、何れ払うことになるでしょう…。

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