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「仕事を楽しめ」という最低のアドバイス

好きじゃないものを、無理やり好きになろうとした経験はないでしょうか?

恋愛でいうなら、「周りがみんなかっこいいって言うから、好きでもない先輩を好きになろうとした」とか。

趣味で言うなら、『K-pop流行ってるから、周りの話に入れるよう、何となく「aespa」の「ウィンター」ちゃん好きになっとこ』とか。

思い込みで感じ方を変えようとした経験、少なからずあるかと思います。

それの最たる例が、仕事です。
よく、「仕事は楽しむもんだよ」「仕事は楽しめよ〜」と謎のアドバイスをしてくる輩がいますが、はっきりいって最低です。

なぜなら、楽しくないものを楽しもうとするのは、ただの強がりで何の意味もないからです。

状況によって、短期的にはうまく働くかもしれません。でも、それをずっと続けていくと、いつか歪みが生じます。違和感や「おかしいぞ?」と感じたことを見て見ぬ振りして生きていくと、感情というセンサーがバグりだし、だんだん幸せすらも感じなくなってきます。


感じ方は個性

楽しくないものを楽しめとか、好きじゃないものを好きになれとか、明らかに黒色のものを「白色だ!」と言い張っているみたいに思えます。「自分の感じ方を無視しろ」ともいえる無責任な助言に従うと、「没個性ロボット」が誕生します。

感じたことを否定するのって、つまるところ自分の否定でしょう。そんなことを繰り返していたら、どんどん自分を嫌いになります。自分という存在の価値があっという間に揺らいでいきます。なぜそこまで自分を偽る必要があるのでしょう?わざわざ自分の人生を失敗に向かわせて、何の意味があるのでしょう?


合わないなら、合わないでいいんです。
好きじゃないものを、無理して好きになろうとしなくていいんです。
感じ方があなたの個性であり、個性を活かす方向で頑張ればいいだけです。


社会人3年目のとき、私は心の病になりました。適応障害という病気になり、1年間働けなくなったんです。理由は分かっていて、「明らかに自分に合っていない仕事を、無理やり好きだと思い込んでいた」からです。

某メーカーだったので、ネームバリューや給与面が良かったこともあり、感じていた違和感を無視し続けてきました。その結果、常に不安が拭えず、不眠症状まで現れてきました。

最終的に転職することにはなるのですが、もっと早く自分の心に従うべきだった、と今は思います。自分の心が、違和感という合図を送ってくれていたのに、それを無視し続けた代償は、あまりに大きかったからです。


楽しい仕事、というのは、言い換えるなら「興味を持てる仕事」だと思います。何の興味もないことをただ行うのは、苦行でしかありません。少しでも興味が持てるものを仕事に選ぶべき。無理して楽しもうと思い込む必要はありません。

もしあなたが今仕事が楽しくないと悩んでいるなら、それを無視せず、なぜそう思うのか、考えてみてほしいです。素直に生きた方が、あなたが幸せに過ごせる可能性は高い。

大丈夫です。
あなたがあなたらしくいれば、それだけで取り巻く世界が変わるんですから。


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