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地域医療ジャーナルとは(2021年)

地域医療ジャーナル 2021年7月号 vol.7(7)
記者:bycomet
医師/編集長

 読者のみなさま、いつもご購読いただきありがとうございます。

 地域医療ジャーナルは2015年3月に創刊しました。あれから6年が経過したことになります。ここまで継続してこれたことは、ひとえに読者のみなさま、そして連載記者のみなさまのお陰と、心より感謝申し上げます。

 この6年間はテーマや連載記者の顔ぶれが変遷しつつも、一貫したコンセプトで本誌の運営を行ってまいりました。

 ここで初心に立ち返り、創刊当時の記事[1]をふりかえってみたいと思います。

 読者のみなさま、はじめまして。そして、ご登録いただきありがとうございます。

 地域医療に関わる医療者が、日常臨床から感じたことを寄稿記事として掲載するという、新しいスタイルのウェブマガジン「地域医療ジャーナル」をはじめます。

 このウェブマガジンの特徴は「地域医療×エビデンス」。メディアを含めて数ある雑多な医療情報があふれる中、厳選された科学的根拠に基づく医療情報を発信したい、というのが、このウェブマガジンの第一の目的です。

 また、発信する情報が地域医療の実践に役立つもの、そして、医療者だけではなく一般の方々にもご利用いただけるような情報源を目指していきたいと思います。
 この分野の専門技法であるEBM(Evidence-based medicine、科学的根拠に基づく医療)の実践では、おそらく国内最先端を走る臨床家のみなさまに、記者としてご協力いただくことになりました。 この分野の専門技法であるEBM(Evidence-based medicine、科学的根拠に基づく医療)の実践では、おそらく国内最先端を走る臨床家のみなさまに、記者としてご協力いただくことになりました。

 この場をお借りして、感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 すでに記者個人のブログやウェブサイト(本拠地と呼んでいます)、その他の医療情報サービスをはじめ、多方面でご活躍中の方々ですが、それぞれの個別の活動を、このウェブマガジンがつなぐ役割を果たせれば、と思っております。

 ぜひとも、本拠地に足を(目を?)運んでいただければと思います。

 いずれはこの場が若手記者を育成する登竜門として活用される、さらには広く学術媒体として活用される、という大きな夢をもちながらも、地域医療の現場に目を向け地道に続けていきたいと思います。

 まあ、どうか末永く、よろしくお願いいたします。

 創刊当初の情熱が伝わってくるようです。地域医療ジャーナルのコンセプトの核心部分は、下記のようになります。

・厳選された科学的根拠に基づく医療情報を発信したい
・地域医療の実践に役立ち、医療者だけではなく一般の方々にもご利用いただける情報源を目指したい
・記者個人の活動をつなぐような役割を果たしたい

 あらためて、この核心部分には何ら変更はありません。


 さて、このような媒体、新たな言論・情報の発信基地をつくることで、何を実現したかったのでしょうか。

 大切なことは何度でも伝えたほうがよい、とも言われますので、あらためて編集長としてのぼくの考えを(おそらく初めて?)ここに記しておきたいと思います。

エビデンスを臨床判断に利用する医療が広く実践されることによって、

・もっと寛容な世の中にしたい
・健康や医療に依存しない世の中にしたい
・死を受容し共存できる世の中にしたい

 エビデンスに基づく医療が日常的に実践されるようになることで、医療の既成概念や構造が変質し、新たな価値観が広がっていくことを期待しています。

 この小さな媒体から、実験的な挑戦を繰り返して未来を切り開いていく。こんな志をもって、続けていきたいと思います。

 みなさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

参考文献・注釈
1. 地域医療ジャーナルとは. 地域医療ジャーナル 2015年03月号 創刊号 vol.1(1)
https://cmj.publishers.fm/article/6842/ [accessed June 28, 2021]

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