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子どもが産まれました

とつぜんですが、11月末に第一子を出産しました。

春に妊娠がわかってからいろいろ書いておこうと下書きしては消し、下書きしては消しを繰り返しているうちにおなかがどんどん大きくなり、先月末に出産に至りました。母子ともに健康、週末に退院して今週から自宅に帰ってきています。

産まれるすこし前のこと

11月はいよいよここまできたという喜びと、もう少しで離れ離れになってしまう寂しさがせめぎあっていて、なんともいえない気持ちでおなかをさすっていました。

このおなかを元気に蹴ってきていた人に早く会いたいという気持ちと同時に、できるならまだもう少しこの状態で一緒にいたいという気持ちがおなかと同じくらいにふくらんで、弾けそうで。

だから無事に会えた時はうれしかったし、心からほっとしたし、本当にありがとうございますという気持ちでいっぱいだったけれど、その日の夜病院の天井をみつめながらふと、ああもうあの感覚はなくなってしまったんだなとさびしく感じたりもしました。


十月十日のあいだに変わったこと

妊娠期間中に教えられたこと、考えがさらに変わったことがいくつもありました。

頭がはげるまで悩みを作り続ける自分の癖といよいよ決別できたし、人と自分を比べる無意味さをつくづく感じたし、頭で考えても答えの出ない問いとどう向き合うかについても、ひとつの(暫定的な)答えが出ました。

それができたのは妊娠出産が特別な出来事だったからではなく、引越し、進学、就職、転職、もっというと日常のなかのふとした帰り道でさえ、自分の中で何かが変わるきっかけになり得るなかで、たまたま私にとってのそれが今回の妊娠だったんだとおもいます。

まだうまく言葉にできないけれど、それについては、いつかしっかり書いてみたいと思っています。


過去の自分を全員つれていく

出産しておいてあれなのですが、わたしはずっと、自分が子どもを産むことは無責任で身勝手なことなんじゃないかと考えていました。

10〜20代でいくつか病気や手術をしたことや、なんとなくですが生きること自体に否定的で、なんで産まれてきたんだろうとたびたび悩んできたことも少なからず影響しているとおもいます。

自分が肯定できない世界に新たに人を呼ぶ(?)のは矛盾しているしエゴだとおもっていたし、おおげさですが、生きることがこんなに辛いなら、もうそんな思いを誰にもしてほしくないともおもっていました。

そして、産まないことは数ある選択肢のなかの小さなひとつであり、どんな選択をしたとしても学ぶべきことやかけがえのない経験があるのだと信じてもいました。

さまざまな出来事を通して(長くなるので割愛しますが)結果的にわたしは産むことを選択したため、産まない方を選択した自分には戻れません。でも、当時真剣に考えていた気持ちや葛藤は身体を流れつづける血のようなもので決してなくなりはしないので、悩み続けた過去の自分を全員抱きしめてこれからの未来に連れていきたいとおもっています。

そしてもしいつか子どもが(かつての自分のように)悩むことがあったら、家族や過去の自分の力を借りて全力で向き合いたいし、わたしなりに考えてきたことを話してみたいなとおもいます。


非常用バッテリーがついていた

退院してからは、おむつ、おしりふき、哺乳瓶をかわるがわる手に取り、洗濯機・乾燥機をがんがんまわし、授乳とお世話に明け暮れる日々がはじまりました。

パジャマのまま、頭ぼさぼさで、窓の向こうで日が暮れるのを知った時は「もうそんな時間かい」と呆然としたのですが、それも今は実家から母がサポートにきてくれているからできることで、母が帰ったら夫とふたり、きっと呆然とする暇もなく必死でやっていくのだろうなと正直びびっています。

それでも子どもの体温にふれると、自分でも知らなかった非常用バッテリーが作動するみたいに、体が勝手に動いて頑張れたりするからふしぎです。

お風呂に入るのも忘れてお世話にあけくれ、ふと鏡に映ったぼろぼろの自分をみたときはなんだか笑えてきましたが、子どもは本当にかわいく、毎日ありがとうと伝えずにはいられません。


これからのこと

またぼちぼちnoteやTwitterを更新していけたらとおもっています。

noteには先ほど書いたような妊娠中の心身の変化などをまとめられたらとおもっています、が、一体いつになるのやら(これを書くのにもけっこう時間がかかっている)。

落ち着いたら絵を描くのも再開したいです。全然選考に残らないけど小説も変わらず書いているし、絵本の文章も書きたい。

いろいろ思うとおりにはいかないだろうとおもいつつも、マイペースに続けていけたらとおもっているので、我が家の新メンバーともども引き続きどうぞよろしくお願いします。


\ハロー/

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