どうしてうちの上司の話し方はムカつくのか

こんにちは。

うちの上司の話し方がムカつくので、人のフリ見て我がフリ直せというつもりでnoteを書きます。

うちの上司の話し方は、例えばこうです。

(飲み会に遅れてきて、)

僕「遅かったですね。仕事長引いたんですか?」

上司「そうなんだよ。新曲のレコーディングで、Bメロのトランペットの高音のフレーズがなかなかうまく吹けなくて手こずっててさ」

みたいな感じです。

こちらは「仕事が長引いたのか」を問うているので、極論で言えばYesかNoで答えれば済みます。エピソードを足すのであれば、「新曲のレコーディングで手こずっててさ」だけで十分です。

僕はその編成の中にトランペットが入っていることを知らないし、そのトランペットがBメロを吹いてることも知らないし、そいつが高音が苦手なことに至っては完全にどうでもいい情報です。

要するに、必要のないことを言いすぎるということです。「必要のないこと」というのは「こちらが興味のないこと」と8割くらいは同義です。

それが次の話題の前振りとして機能するならともかく、そうじゃないなら完全に無駄な情報で、会話の純度が下がります。純度の低い会話は、聞いていてイライラします。これは相手が(要するに僕が)興味ないだろうな、ということに考えが及んでいないのでしょう。

さて、ここで先程の会話例を思い出してください。

僕は、上司の仕事がレコーディングエンジニアだという前提を説明せずにいきなり例文を載せたので「なんのこっちゃ?」と思った読者もいたでしょう。(レコーディングエンジニアというのはあくまでも例ですけどね)

これもムカつくポイント、「必要な前提条件を提示せずにいきなり始める」です。

聞いてる方からすると、会話が途中からはじまった感じがして、モヤモヤしてストレスが溜まります。

上司のムカつく話ばかりしてきましたが、ではどう話せば良いのかというと、話す前に「相手は何を知っている(&何を知らない)のか、そして何を知りたがっているのか」を考えてから話し始めるということです。それだけです。

発達心理学では、9歳〜12歳くらいで脱中心化という成長過程があると考えられていて、そこで「自分が思っていることを他人も同様に思うわけではない」「自分が知っていることを他人が知らないこともある」ということを学ぶのだそうです。

あれ?上司はもうすぐ50歳のはずだけど、頭の中は8歳くらいなのかな?(ところで、「相手が〇〇について知らない」ということを認知すること、なんて言うんでしたっけ。他者についてのメタ認知みたいなやつ…)

今回の例文のようなシチュエーションに限らず、相手が知らない友達の話を当たり前のようにしてしまうとか、仕事で同じグループに属している人しか理解できないノリを別の集まりに持ち込んでしまうとか、例を挙げればキリがないです。

立場上の力関係などで、相手が自分の話を聞いてくれることがほぼ確実な状況では、こう言うことに気が回らなくなってしまいがちです。気持ちよく話せば話すほど嫌われていく、ということがないように気を付けたいものですね。

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