CIAセミナーの講師をした話2009年

社内の内部監査室で自分より年長の方々相手にセミナーを開くことになりました。東京では社内唯一の資格者というのが効いたようです。もう一人の資格者は大阪の部長さんだけだったんで。

一番ウケたのは「いかに手を抜くか」でした。時間や能力等資源が限られている私のような二流人間にとっては、継続を最優先するためには「手を抜けるところで手を抜く」ことが大事かなということです。

自分に合った方法を考えることもかなりすすめました。私の考えを含めて、他人の考えはヒントであって答えではありません。自分にベストな方法は自分で考えるしかありません。性格も生い立ちも経験も違うので、ベストな方法にも違いが生じるのが当然のように思います。他人の方法のうち、自分にあってそうな部分だけを取り入れてみてください。
ってな感じです。以下、レジュメの一部抜きだしです。

【効果的な学習方法】
「無理なく継続できること」を最重要視しました。勉強の計画は割算を1回しただけです。最初にコレだけやれば絶対に受かると言う勉強量を決めます。後は受験予定日までの時間で割れば1日の勉強量が出てきます。1日の分量が消化しきれないと思ったら、受験予定日を後ろにズラしました。(CIA試験ではパートごとの受験設定が可能です)
「やれば受かる。やらなければ落ちる。」と自分に言い聞かせ、それでも気乗りしない時は勉強しませんでした。

自論ですがCIA試験は選択肢の問題ですので、一部を除いて緻密な暗記は必要無いと思います。むしろ、消去法が出来る程度の知識を幅広く持つほうが効果的だと思いました。なにせ試験範囲が広いのです。

【自分なりのまとめ】
1 ナルシストになること 「苦しいけど楽しいは成立します。」
つらい状況では「そんな状況でもあきらめずに頑張っている自分ってかっこいい!主人公みたいだ」と自分に酔うことをお勧めします。実際に自分の人生の主人公は自分ですから、これは間違いではありません。自分の人生は自分で切り開きたいものです。主人公が魅力的であるほうが物語(人生)は楽しくなります。

2 継続するために無理しないこと でも動きは止めないこと
その1で偉そうに書いていますが、私は怠惰な主人公です。なので継続させるために無理をしないように心掛けました。私はDVD授業で眠くなったら無理せずに眠っていました。電車での勉強すら疲れた時はサボりました。眠くなったら眠る代わりに、ちゃんと巻き戻して勉強しなおせるように早めに出席しました。

3 超簡単でよいので全体量÷日数で1日の分量目安だけは立てること
長期にわたる勉強で一番怖いのが自分の現状を見失うことです。怠惰な私でも「全体量÷日数」で1日分の勉強量の目安だけは出していました。後は「コレだけやれば絶対受かる!やれなければ絶対落ちる!」と言う二択を自分に言い聞かせました。

計画は低い水準でたてて、毎日達成の快感を自分に覚えさせることです。(気が乗って計画以上に勉強するのは自由です。その時は自分を思いっきり褒めました。)

受験は1週間に1科目ずつ、各個撃破でつぶしていきました。幸い1回目の受験で全部合格することができました。

と言う感じで約1時間半の授業。これからの2年間で実務経験と結びつけて、この資格で金をもらう講義ができるようになるつもりです。TRPGや将棋の理論も内部監査に役立てていきたいと思っています。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。