戦略的恋愛相談:告白が先攻有利な理由

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https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7195068

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テレビで見てた恋する女子高生 J のお悩み相談。
情報①野球部の背の高い先輩男子 S が好き
情報②人気者で他の女子にもモテているが特定の彼女はいない様子
情報③手を振ると向こうも笑顔で手を振ってくれる関係
情報④告白したいが今の関係性が壊れるのが怖いから悩んでいる
情報⑤できれば相手から告白を得られたら良いんだけど

という「よくあるもの」だった。

この手の話題で私なりの回答はほぼ固定している。
【戦略的項目】
「戦略的には告白一択、どう転んでもそうすべき理由」(相手・環境の領域)

【勝利条件】
「結局本人がどうしたいのかが肝心かなめ」=(人生の主役は常に自分)

【戦術的項目】
「戦術的にはTPOを練る必要性がある」=(自分の領域で最善を尽くす)

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●【戦略的項目】より
なぜ「先手必勝」とは言わず「先攻有利」と記載しているのかの理由も併せて説明していく。

関係性は自分Jと先輩Sだけで完結していない。たとえば先輩Sの1番好きな相手がJだったとして。僅差で好きな2番目の相手ライバルとなるRが存在するとして。Jが告白する前にZが先輩Sに告白する可能性は考慮する必要がある(情報②より)。Sも思春期の男性だ。「Jが1番好きだけど似たレベルでRもかわいいな」と思っているところでRに告白されたらそれを受け入れてしまう可能性は十分にあり得る。本来ならJが告白すれば勝利していたのに負けとなるわけだ。逆のケースもあり得る。S先輩が最も好きなRがいて、僅差でJを2番目に好き、という時にJが先に告白したら応じてもらえる可能性は高い。つまり先攻告白のメリットは「僅差であれば戦力的不利を覆しえる」というわけだ。これは実に大きい。もともとJがダントツ1位の場合や逆に全然好きじゃないとか、「今は野球に専念したい」とか言う場合はこの効果は得られないが、そもそも先輩Sの気持ちは不明瞭な「戦場の霧」の向こう側にある。威力偵察ではないが、膠着状態の打開のためにも積極的に先攻すべき理由としては十分だろう。

これが「先攻有利」の理由だ。むろん「相手が自分を好きでいてくれると確定するわけではない」ので「先手必勝」とは言えないが。

では、なぜ告白できないのか?それは「今の膠着状態も決して悪くない(情報④より)」という思いがあるからだ。「告白をしてフラれたら今の関係性が壊れてしまう、それが怖い」ということか。


●【勝利条件】より
私からすれば、「どうせならフラれるのも早いほうが良い」。さっさと次の戦略目標に転戦・・・じゃなかった、次の恋愛対象を見つけて自己研鑽に励むのが健全というものだ。人生は続く。先輩Sに固執せず、「縁がなかった」と早目にわかれば次の手が打てるというものだ。フラれても多少粘るくらいは良いだろうが、あまりに固執するとそれは「ストーカー」となる。自分が先輩を好きなのは「自分の領域」にあるが、先輩が誰を好きになるのかは「先輩(他人)の領域」のことだ。自由自在にはコントロールできないことだ。それをどうにかするのは基本的に極めて難しい。難しいことに労力を割くのは非効率的ということだ。
結局Jはどうしたいのかを決めなければならない。問題は2層構造になっている。まず告白するかしないか?の2択、これはJに主導権がある。そしてその後どうなるか? これは他人や環境の領域にあるのでJにはどうにもならんことだが、最終的にはなんとなく3つに分岐する

・ハッピーエンド   告白して両思いになる
・バッドエンド    告白してフラれる
・ベターエンド(?) 告白せず膠着状態

当然「ハッピーエンド」が理想だ(厳密には「両思いは新たなる戦いの始まり」なんだがw)。Jとしてはハッピーエンドの確率を高めるべく動くことになる。動く内容については【戦術的項目】で語るとする。

「バッドエンド」もあくまでも一見そう見えるだけであって「さっさと次の恋愛目標を見つけるまでの決断が早まって良い」と私なら思う。自分を好きになってくれない相手に固執するのは自分も相手も不幸になる。程よく切り上げて「それでもずっと応援してるね」と言い残し、切り替えて次に行くほうがむしろ相手からの動きが引き出せる確率が増えるというのもなかなか皮肉なものだが。
「追えば逃げる、逃げると追ってくる」
「痛みを恐れていては何も手に入らない。人生を前進させるには痛みへの覚悟が必要だ」

「ベターエンド」は一歩間違えると「ビターエンド」になるのは上述の通りだ。関係性は第三者や環境要素があるので、その「今の心地よい関係性」とやらはいつ崩れるのかはわからない。恋のライバルの出現と告白で崩されてから「やはり先に告白すればよかった」となるリスクを許容できる(痛みへの覚悟がある)なら、どうぞとしか言いようがないが、私はお勧めしない。

どちらにしろ「リスク」があり、「痛みへの覚悟」が必要なら私なら前に進むほうを選ぶがなぁ。

●【戦術的項目】より
戦術的項目は比較的自分の領域で行えることが多い。
「一刻も早く告白を!」と決断したところで少しでも成功確率を高めるべく事前に工夫をする必要がある。とにかく先輩Sの情報を集めることだ。
・好きな食べ物やチームやポジション、趣味や特技
・逆に嫌いなもの
・得意科目や苦手科目、行動パターン
・友人関係
などなど。
で、「クリスマスやバレンタインデーが嫌い!」という情報がないなら、そういうタイミングで告白を狙うのが自然でよいだろう。好きなチームカラーのグッズとかいいんじゃないかね?
情報収集の他にも、日ごろから出会う機会を増やして笑顔で挨拶をする、できれば挨拶にプラス一言を添えるのが理想的だ(このあたりは「攻撃的挨拶のススメ」でも書いたような・・・)。

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CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。