意外と知らない葬儀の費用?もしもの時の為に知っておこう

こんにちは!MBrosのぽんたです!

皆さん、お葬式にかかる費用ってどれくらいかご存じですか?意外と知らない…という方も多いと思います。

かなり大きな費用が必要と思われがちな葬儀ですが、知識があれば費用を抑えることもできます。

今回は葬儀に関する基本的なことから、費用を抑えるための方法についてお話します!

全国の費用の相場は?

具体的にはどれほどの費用がかかるのか、まずは全国の相場をみてみましょう。
下の図は、終活ねっとの独自調査結果をもとに作成した、都道府県ごとの葬儀費用相場のグラフです。

葬儀相場

このように見てみると、やはり地域によって相場に差があることがよく分かります。

その中でも、最も費用が高いのは石川県の182万円、最も低いのは沖縄県の80万円という結果でした。

しかし同じ地域でも、葬儀の形式やオプションの有無で費用は異なってきます。

葬儀の形式ごとに異なる費用

葬儀に必要な費用は、葬儀の形式によって大きく異なります。葬儀の形式を以下の4つに分けて、それぞれの特徴と費用を見ていきたいと思います。

〇一般葬
〇家族葬 (密葬)
〇一日葬
〇直葬(火葬式)

一般葬:伝統的な葬儀の形式
平均費用 約180万円

一般葬は、通夜・葬儀・告別式を2日間にわたって執り行う伝統的な形式です。参列者は会社関係や近所の人、学校やサークルの人など様々です。地域によってしきたりや葬儀の流れは多少異なりますが、一般的に葬儀といえば一般葬のことを指します。

葬儀にかかる費用や手間は多く近年は縮小傾向ですが、先祖代々の慣習を重んじる人などの多くは一般葬を選びます。

家族葬(密葬):親族中心で小規模に行う
平均費用 約110万円

親族や親しい友人・知人だけで行う、小規模な形式の葬儀です。
弔問客は故人をよく知る人に絞られるため、弔問客への対応にかかる負荷を軽減できます。

家族葬と密葬、ふたつの葬儀に明確な違いはありません。何らかの理由で誰にも知らせることなく、身内だけでひっそりと行う密葬も家族葬です。葬儀費用は参列者の人数によって変動するので、一般葬と家族葬のどちらが費用を抑えられるかは一概に言えません。

近年は核家族化が進んでいることもあり、とくに都市部では家族葬が主流になっています。

一日葬:通夜を省いて一日で完結
平均費用 約50万円

通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を一日で執り行う葬儀の形式です。通夜で振る舞う料理の準備や弔問客への対応などが省かれるので、喪主の精神的・身体的な負担も軽減できます。

時間的・経済的な負担を軽減できる1日葬は、近年徐々に増えていますが、遺族の希望だけでは行えない場合もあるので注意が必要です。

火葬のみの簡素なお別れの直葬(火葬式)
平均費用 約25万円

通夜・葬儀・告別式を省略し、火葬のみを行う最もシンプルな形式です。
葬儀にかかる費用や手間が大幅に軽減されることもあり、近年は特に都市部においてこの形式が増えています。

通夜・告別式を行わず、料理や返礼品の費用、葬儀会場の使用料もかからないため、最も費用を抑えることができます。

葬儀にかかる費用の内訳

次は葬儀にかかる費用の内訳をみてみようと思います。まず葬儀の3大費用といわれるものがこちらです。

葬儀の3大費用

それぞれを更に詳しく見ていきましょう。

〇葬儀一式にかかる費用
葬儀一式にかかる費用とは、通夜・葬儀・告別式を執り行うために必要な費用のことで、葬儀にかかる費用全体の60%~65%を占めています。

葬儀にかかる費用を一般葬の180万円と仮定すると、葬儀一式にかかる費用は、100万円またはそれ以上となります。主な内訳は以下の通りです。

葬儀一式

〇葬儀での飲食接待にかかる費用
葬儀の飲食接待にも、もちろん費用がかかります。葬儀における飲食接待とは、通夜の後に参列者に料理を振る舞う通夜振る舞い、初七日法要の後の精進落とし返礼品や香典返しのことを指します。

飲食接待にかかる費用は費用全体の15%〜25%を占めています。この費用は参列者の人数や食事内容によって変動します。

葬儀料理

通夜振る舞いとは
通夜振る舞いとは、通夜の後に参列者に対し振る舞う料理のことで、サンドイッチなどやオードブルなどの軽食であることが多いです。
お清めの意味を込めて、日本酒やビールなどのアルコール類も振る舞われます。

精進落としとは
精進落としとは、火葬後に火葬場から葬儀場に戻った際に、故人への供養や僧侶または弔問客への感謝といった意味合いで振る舞われる料理です。

通夜振る舞いは一人あたり半人前程度の軽食であるのに対し、精進落としは一人前の料理を用意します。

精進落としで提供される料理としては、懐石料理や寿司などがあります。

返礼品と香典返し
葬儀に参列した方に対しては、一般的に返礼品を送ります。こうした返礼品にかかる費用も飲食接待にかかる費用に含まれます。

返礼品としてよく用いられるのは、タオルやお茶など、参列者が持って帰りやすいものが多いです。

また、香典を受け取った場合は香典返しをする必要があります。香典返しは、受け取った金額の3~5割を目安として行います。

香典返しとしてよく選ばれる品物には以下のようなものがあります。
• お菓子
• お茶・紅茶
• コーヒー
• ハンカチ・タオル

〇宗教者の費用(寺院費用)
多くの場合、葬儀には宗教者が招かれますが、その宗教者に対してのお礼として、仏教を例に挙げると僧侶にお布施を渡します。

このお布施が宗教者にかかる費用です。宗教者にかかる費用は、宗教によって相場が異なります。

葬儀の費用を安く抑える方法とは

それでは最も気になるであろう、葬儀の費用を安く抑える方法についてご紹介していきますので是非参考にしてください。

自治体の葬祭費補助を利用する

国民健康保険または後期高齢者医療制度に加入している場合、自治体への申請を行うことで葬祭費の補助金として約3万~7万円を受給することができます。

この葬祭費の補助金額はそれぞれの自治体によっても異なるので、自身の住んでいる地域の葬祭費補助制度を一度確認しておくと良いでしょう。

公営の斎場や火葬場を選ぶ

公営の斎場や火葬場の利用料は、民間より安価で使用することが可能です。

注意点としては、公営の斎場や火葬場は費用が抑えられることから人気が高く、予約が取りづらいことが挙げられます。

また、公営の斎場には火葬場が併設していることもあるので、霊柩車やマイクロバスの費用を抑えることもできます。

相続税の控除を受ける

葬儀の費用を申告することによって、相続税からの控除を受けることができます。

しかし、葬儀にかかった費用の中には控除できるものとできないものがあるため、注意が必要です。

相続税の控除対象になるもの、ならないものをまとめました。

相続税控除

何度も経験するものではないからこそ事前準備をしっかり

ここまで葬儀に関する基本的なことから、費用を抑えるための方法についてお話しました。

出来るだけ安く抑えたい葬儀費用ですが、費用を抑える際には注意すべき点もあります。

プランの内容に必要最低限のものが含まれているかしっかり葬儀社とコミュニケーションが取れているかなど、しっかり確認しながら進めていかなければなりません。

葬儀は何度も経験することがないものなので、葬儀の費用について考える機会はあまりないかもしれませんが、大切な方とのお別れの時間を安らかに送るために、事前にじっくりと考えしっかり準備しておきましょう。

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