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【写真日記】思考を整理する

■普段の取り組み方

写真は自由だ。好きな物を好きな時に好きな様に撮る、必要であればレタッチし創造した世界観に近づける、そしてプリントして楽しむも良し、公に作品を発信するも良し、表現の自由は撮影者に完全に委ねられる。

“表現”というと第三者に対し何かメッセージ性が無いと駄目なのか?と思われるかもしれないが、勿論その様な事はなく個人で楽しみを完結しても良いわけだ。(※各工程において他人に迷惑をかける等、常識の範疇を逸脱する行為は話が逸れるのでここでは触れません。)

私の写真の多くは外で撮影されたものになる。天気や時間帯を鑑みどういった写真を撮ろうか思考を巡らせる。自然をモチーフにその時々の心情も踏まえ情景を撮影する。晴れの日。「爽快」「清々しい」「心地よい」「元気」などなど、比較的前向きなイメージが膨らむ。逆に雨の日はどうだろう。「静寂」「しっとり」「侘び錆」「悲しげ」となんだか落ち着いた、淡々とした雰囲気だ。

・徐々に暖かくなり桜並木が色付いた。

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・春の終わりと夏の始まり。

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特に自然の中での撮影は、今まで見た事の無い面白い景色や、自由気儘な森林の営みが新鮮に思え、とても魅力的に感じる。枝が何本もきれいに真横に伸びる木を見た時は驚いた。生まれて初めて見た姿形に形状の固定概念が覆った。樹齢数百年の大木を目の当たりした時はまさに圧巻。謙虚な自分を取り戻せそうな気持になる。カメラを介して色々な物を観察すると自分自身を含め新しい発見ができて楽しいし学ぶ事ができる。また、普段の生活環境とは違った空間を歩くのはいいリフレッシュになる。


■撮りたくない日もある

普段はこうしたスタイルで写真生活を過ごしているが、365日活動できるわけではない。上手に撮れない時の挫折感も手伝ってか、体力的に休みたい日は素直に休みたい。心身ともに黙々と四六時中写真に向き合う事は難しく、そのような時はカメラには一切触れない。普段は他者の作品を写真誌等で見れば大抵撮りたい欲が高まってくるのだが、今回は少し違った。

ある著名な写真家の話を思い出した。

組み写真をテーマに写真の楽しみ方を語っていた。

何の面白みもない写真でも複数枚の組み合わせによって、又そこにテキスト(コピー)を入れる事によって1枚のつまらない写真が生きてくる。道端に生えている雑草も考え方や使い方によっては力強い作品になる、と理解した。確かに組み写真の作品を見ていると、単体の写真とはまた違った面白さを感じる。


■やってみるかの精神

おもむろにカメラを手に取り家の中で撮ってみた。最終的に作りこみもせずただ撮っただけだが確かにそれぞれ組み写真のパーツにいつか使えそうな気がする。今までの取り組み方がワンパターンで柔軟性に欠けていたと感じた日でもあった。思考停止状態。

・ソファの皺

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・カーテン

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・カーテンレース

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■最後に

結局の所、たどり着いた答えは至ってシンプルで。

気負う事なく気になった物があれば撮る。という事。

それでいいのだ。

まさに Take it easy の精神。楽しもう。





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