【社会人/博士/体験記】第12回「『あとはたのんだぞっっ!!』『先生ーーーッ!!』」
こんにちは、白山鳩です! クルッポゥ!
このマガジンは、
働きながら、「博士後期課程="社会人"博士」
を目指す体験談です。
前回の記事はこちら ↓↓↓
悲しいかな、
予想外に重いコロナを食らったり、
初の学会発表の準備をしたりしていたせいで、前回の記事から2か月近く空いてしまいました……
(こういう楽屋裏的な記載も、時が経てば情報として古びていくので、どうかなとは思うのですが、備忘として残しておこうと思います)。
さて、今回は、合格してから入学式までの話について書いていきます。
1つの記事あたり、だいたい5分で読めますので、お気軽にスクロールしてみてください!
「入学のお振込みですか?」
封を開けずとも、封筒の厚みで合否がわかるとはよく言われているところですが、おかげさまで分厚い封筒を手に入れた鳩は、さっそく入学金の振込みに銀行へ向かいました。
コロナ以降、在宅勤務が増えたおかげで、この手の日中のサービスへの対応にはあまり困らなくなりました。
さて、銀行へ到着すると、銀行員のおねえさんが近づいてきます。
「眼でワカったぜ ビリビリきたよ」と言わんばかりの勢いの女性から、
「入学のお振込みですか?」と声をかけられました。
アパレルはじめ、この手の声をかけられるというのが苦手な鳩は、
(エンカウントしてしまった……!)と思ったものの、
振込みなんて不慣れなわけで、なんだかんだ助かります。
時期は3月初旬。
ちょうど、高校生の大学受験の合否がわかっている時期ということもあり、この手の振込みにやってくるお父さんお母さんが多いとのこと。
(とはいえ、合格者が私本人とは思うまい……)
と内心ケッケッケとしてたのですが、
(ということは、18の子どもがいるように見えているのか……)
と思い至り、複雑な気分になりました。ポ……。
シラバスをチェック
鳩が入学する大学院では、指導教員のゼミだけではなく、
数は少ないですが、いわゆる授業の時間もあります。
(大学院によっては、
「博士課程で授業なんてありえない」
「完全に放牧されていた」
というところもある、という話も聞きます)
ビジネススクールではカリキュラムが決まっていたので、
授業内容が載っている、いわゆる「シラバス」を見るのは、学部生時代から10年ぶりのことでした。
かつて、ビジネススクールの授業で、
「みなさんが、どうしてこの授業を選んだのか、一人ずつ教えてください」
という時間を設ける先生がいて、
(これ受けないと単位もらえないからです……)
とは言えずに、適当なことを言って過ごした日々を思い出しながら、シラバスをスクロールしていきます。
しかし、授業の内容・時間帯・担当教員を見ながら、どんな授業にしようかと思いを巡らせるのは、なかなかワクワクさせられるものです。
とはいえ、なんだかんだで働きながら通っているので、
あんまり調子に乗って授業取ってたら詰みそうだとも思いつつ、
鳩自身、バックグラウンドがごちゃごちゃ過ぎて素養がないので、
いろんな授業も出てみたいという欲が出てくる……。
悩ましいですね。
しかし、”社会人”課程ゆえに、同級生も先輩もいないことから、
単位の取りやすさなどの情報が一切ないため、
ノリと勢いで授業を選ばないといけないというのは心配でもあります。
まあ、私の文章から若干感じられるかもしれませんが、
鳩は集団行動が苦手なものでして、
学生時代も、ろくに情報は集められなかったですが……。
そこでふと、
と思い、指導教員のX先生へ、
「この辺の授業を取ってみようと思うのですが、いかがでしょうか」
と聞いてみると、
X先生からは、いつものジェントルな調子で、
「この辺の先生のご専門のことはよくわからないので授業内容に想像もつかないですが、ぜひがんばってください!」
という返信が帰ってきました。
X先生の後ろ姿が急速に遠くなっていきます……。
そんなこんなで、事前情報ゼロのまま、
「えーい、ままよ!」
の精神で授業に目星をつけた鳩は、入学式を迎えます。
to be continued…
参考資料
・挿入マンガ①②:板垣恵介『バキ』(秋田書店)
・挿入マンガ③④:星野茂樹(原作)、石井さだよし(作画)『解体屋ゲン』(芳文社)
・挿入マンガ⑤:島本和彦『吼えろペン』(小学館)
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