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ウルトラ怪獣を紹介#4 ゼットン

 本日はウルトラ怪獣の紹介、第四回です。今回は「宇宙恐竜ゼットン」について紹介します。
 
 「宇宙恐竜ゼットン」は「ウルトラマン」最終回「さらばウルトラマン」にて初登場した宇宙怪獣です。
 なんと圧倒的な実力でウルトラマンを倒した怪獣であり、そのインパクトは強烈であり、数多くのウルトラ怪獣の中でも屈指の知名度・人気を誇っています。シリーズ放送開始から50年が経過した現在でも、ウルトラマンの前に立ちはだかる強敵という重要なポジションで登場してくることが多いです。
 デザインのモチーフは「ゴマダラカミキリムシ」と「甲冑」といわれています。また名前の由来としては「ウルトラマンが戦う最後の怪獣」だということから、アルファベットの最後の文字「Z」とひらがなの最後の文字「ん」を合体させて「ゼットン」とネーミングされたことが有名です。
 「ゼットーン」という唸りのような声に続いて「ピポポポポポポ」という生物としては異質な鳴き声を発し、さらに「シュンシュン」あるいは「ヒュンヒュン」といった虫の鳴き声のような音も出しています。全体的に見れば非生物的で「感情」のようなものが読み取れず、不気味な印象を感じられます。
 
 能力としては放つ火球は一兆度といわれており、もし現実で放ったら地球がその太陽系ごと蒸発し、数光年先まで影響を及ぼすというとんでもない火力を誇っています。さらにウルトラマンの八つ裂き光輪を粉砕するほどの防御力を誇る全方位バリヤー、テレポーテーション、光線を吸収し増幅して撃ち返すなどの多彩な能力を持ち、ウルトラマンを苦しめました。
 
 劇中では地球侵略を企んだゼットン星人の切り札として登場し、ウルトラマンの攻撃を一切受け付けない凄まじい戦闘能力で圧倒し、ウルトラマンを倒してしまいました。
 ですがその後に用意されたペンシル爆弾という新兵器で倒されてしまいました。
 最後は何とも言えないあっさりとした最後と感じますが、ウルトラマンを実際に倒した実力は本物だと思うのではないでしょうか。
 
 また、今年上映された「シン・ウルトラマン」には「天体制圧用最終兵器」という呼び名でラスボスとして登場します。
 過去作品では様々な宇宙人が使役されてきましたが、劇中ではなんと光の星から来た「ゾーフィ―」が使役されています。
 その大きさはなんと歴代のゼットンよりも巨大で、本作のウルトラマンの伸長が60mとするとその100倍近くの大きさであり、衛星軌道上に存在するとその巨体が地上から肉眼で確認できる程のとんでもない大きさとなっております。
 
 このように秀逸なデザインとウルトラマンを倒したことも相まって印象に残る怪獣ではないでしょうか。もし機会があったらぜひ「ウルトラマン」最終回または「シンウルトラマン」などの他作品から登場する回を見てはいかがでしょうか。