見出し画像

web3search V2 の反省会①(ローンチ方法編)

こんにちは、まった(@mazatk_)です。web3search(https://webthreesearch.com)という、Web3特化のTrustlow?な検索プラットフォームを作っています。先日EthereumテストネットでV2をローンチしたものの、その反応や自身で改めてみて色々失敗したことがあったので、次に向けて反省会を開催します。

思ったより長くなったので、前半がTwitterやPRTIMESでのローンチ方法について、後半がV2のプロダクト自体の価値についての反省です。

前置き

MVPがバズった?

完全にベリロン(@verylonganimals)の方々にリツイートいただいたおかげなんですが、上記のようなNotionで1時間ほどで作った動画が400いいねくらいいきました。いわゆるプチバズです。

もともとアフィブログや企業型ゲームサイトへの違和感などから検索プラットフォーム開発に取り組んでいた中で、Web3(分散型インターネット、DeFi、NFT、DAO等)の波がきてハマる中での調べ物の課題感を持ったために思いつきでしたツイートでした。

そしてこの反響をもとにWeb3Pitchでアイデアをブラッシュアップさせていただき

先日 Ethereum のテストネットでβ版(一部機能のためV2と読んでいた)ローンチしたものの、MVPであるNotionより反響無く地味に終わったというわけです。

ローンチの仕方の良し悪しに関わらず、直接DMで届けた方々からの反応なども見て「これは大きく改善する必要がある」ということに気づけたのでそれはそれでいいのですが。

Twitterでバズる=良いではない

まぁ割と常識的になってきてるのかもですが、Twitterでバズる=ニーズがあるというのは危険と思ってて、この辺は Anyflow の坂本さんが3年前くらいにnote書いてくれています。

そもそもTwitterって「誰にリツイートしてもらうか」だったり、PRTIMESなりの「どの媒体の記事をツイートするか」とかで全然拡散度合いが変わるので、TikTokみたいに Contents is King ではないのかなと。この辺はシノ社長が YouTube にしてくれてます。

ただ最近ツイッターを使ってると、時間帯とか形式によらずバズるときはバズるし、バズる人は(ビジネス系やクリエーター系以外は)バズろうとしてバズってないというか、バズることに何のメリットも感じてないし、何も考えずただツイートしている感じがある。とにかく「誰にフォローされていて、誰がリツイートしたか」それが全て感な感覚があります、主観ですが。

またそもそもローンチにプレスリリース(≒実質PRTIMES)を打つ必要性やTwitterで広く浅く拡散するのってどうなのよ的なのは前からずっと考えていて、この辺は Yamotty さんが僕のQuoraの質問に回答してくれたので貼っときます。

はい、そろそろ憧れのスタートアップの社長たちの列挙はいいですね、反省会を始めます。

変な発表の仕方をした

V2ができたとき、先の「直接届ける」を意識しすぎて、資金調達のために発行した Membership NFT (サウナイキタイメンバーズのNFT版)を買ってくださった方々全員に「使い方のNotion」をDMをしていきました。

スクリーンショット 2022-06-17 17.29.04

この辺からミスりだしてる感ありますが、「価値やUX」を訴求するリリースでなく「機能や使い方」を訴求してしまうという‥。もちろん、メンバーシップNFTを買ってくださった方はサービスのコンセプトや概要を知っていただき応援していただいてる方も多いのですが、「使い方や注意事項を読まされる」というタスクを押し付けた迷惑営業のようなってしまいました。

そして Notion MVP で使用していたドメインを V2 のアプリケーションにすげ替えた(DNS設定を変えてしまってたので)ので、約50名の方々にDMしている間に今までのMVPを使ってた方がアクセスしたら混乱するとのことで下記のツイートを。

ううん。テストネットとReactベースのDAppsとして動くものが出来てからローンチまで2週間も伸びてしまった(セキュリティやContractを変更できない、αテストなどのため)ので速く速くとなっていたため雑さが出てしまいました‥。

Y Combinatior の教え(最近は私も盲信はしていないものの)としては Launch Now ということでローンチは早い方がいいとされてるものの、「早いこととと雑なことは違う」を再認識します、うぅ。

またLoomも失敗だった

上記の使い方Notionの後に、改めて一般公開のローンチということで、今回はスタートアップがVCに送るピッチ動画を撮影するためによく使われる Loom を使って V2 のデモ動画をツイートしました。

ただこれってTwitter上では下記のように小さなOGPになりますし(ローンチ時はTwitterのキャッシュのためかURLしか表示されなかった‥)、PRTIMESやnoteと比べTwitterさんはLoomというWebサイトの評価を高くしてないように思います。

スクリーンショット 2022-06-17 17.24.47

ユーザーにTwitterから離れてほしくないので、よく知らないサイトは初速や鮮度がないと拡散しにくいようなアルゴリズムになってるっぽく(経験則として)、またツイートを見る側もわざわざクリックしないと見れなくて、Loomという知らないサービスに飛ばされて、また肉声で3分の動画を見せられるというのはあまり良い体験とは言えないですね‥。

電車などの公共交通機関でテキスト以外みれなかったり、自分がタイムラインを見る側としても「ん?」と気になって立ち止まるも「よくわからん、見るのダルい」というのはやっぱり見ないです。

PRTIMES か note か mirror?

だいたい企業のWeb系プロダクトのローンチはPRTIMESを使いますよね。プレスリリースって記者向けのリリースなのに PRTIMES x Twitter や自動転載ってもはやプレスリリースの域を超えているのでは?とは思うもののその話はおいておきます。

なぜ PRTIMES 打たなかったかというと、2年のスタートアップ無料プランが切れていたのと、Web3的に企業というより個人のオーナーシップを持たせたかったのと、5万払ってまでリリースすることでもない(やるとしても note で良いと思ってた)からですかね‥。

で、PRTIMES使えない個人の方などは note でリリース記事を書くことが多いと思います。ツイッターみててもそういう方が多く、また note という媒体でリリース記事を書くことは Twitter さんに拡散してもらいやすい感覚です(catnoseさんとかnabettsuさんとか見てると媒体なんて関係なさげせすが)。

今回も(Notionでの使い方記事ではなく)せめて note で概要や背景、機能、そして何より「価値」や「ユーザー体験」を説明したリリース記事を書くのが一番良かったと反省しました。

ただ Web3 ということで、分散型ブログの Mirror でリリース記事を書いてもいいと思います。ただ「Day1からグローバル」とすべきかはわからないものの、Mirrorで英語じゃなく日本語でリリース記事を書くのは違和感がありますし、Twitterさんも Mirror の記事をどう評価してくれるか謎なのはありますが、文化的に Mirror でリリース記事を書くというのはイケてる感が個人的にあります‥。

やっぱ LP もいる

今回は `webthreesearch.com` というドメインでサービス自体を使えるようにしてるのですが、普通はドメインのTOPページはLP(サービスの概要と「アプリを使う」などのCTA)になっていて `app.xxx.com` などのサブドメインにアプリを配置するのが一般的です。でないとリリース記事を読まずいきなりサービスにきたユーザーに「何これ?」と思わせてしまうので。まさに Landing したときに見る Page ですね。

今回は半分クローズドなβ版でしたし、直接説明すればいいと思って LP の作成を省きましたが、コミュニティ主体となってもなんだかんだやはりあるべきとは思います。が、本当の正解はわからないというか、そういったLPがあるかどうかとかには寄らず求められるものは引き合いがあるのかなとも思います。

そもそもこれが何なのか伝わってない

みんな忙しいので、ツイートや記事の最初をみて「これが何で、自分にどんな得があるのか」がスッとわからないと離脱して下にスクロールしますよね。

僕もDAppsやWeb3についてまだ半年くらいですが、普段からそのあたりを追ってる方でも領域が違えば、初見で読んだときにも「どういうこと?」「何が嬉しいの?」となることは多いと思います。

やはり人に初見で何かを「小学生でもわかるような文章」を書かないといけないなと。もちろんDAppsやブロックチェーン的な概念は小学生には分からないでしょうが「詐欺サイトに騙されない」のような価値訴求やユーザー体験をイメージさせるような訴求がそもそも出来てませんでした‥。

公式垢と個人垢

またTwitterに限定した細々としたことですが、公式垢よりも長年の実績がある個人垢でのツイートの方がTwitterさんは拡散してくれやすいように思います。

よく「公式垢で発表したツイートを引用リツイート形式で代表や各メンバーがツイートする」ケースはあると思いますが、これだと固定ツイートにしたときも見栄えがわるいですし、例えばPRTIMESのリリース記事を公式垢と個人垢それぞれでシェアした方が拡散はされやすいかと。

ただ繰り返しですがほんと些細なことで「そんな細かいことより価値あるプロダクト作ることに時間さけやお前」と自分に言ってやりたい。

改善策まとめ

  • 想定ユーザーに直接届けるのは変わらず大事

  • でもWeb系プロダクトならリリース記事を書いて、それをDMするほうがいい(貰い手も拡散もしやすいし)

  • TOPページはLPにして、`app.xxx.com` のサブドメインをアプリページに

  • リリース記事はPRTIMESが難しければ、noteか、mirrorかは要検討

  • リリース記事には使い方や注意点ではなく、課題や背景、製品の概要や特徴、それが与える価値、UXがイメージできるような例えのユーザーストーリーなどを訴求していく(その中にデモ動画を入れるのはありだけど、突飛を狙わない限りは肉声や顔出しは、少なくともPRTIMESには合わない)

  • ツイートの伸びは個人垢の方がいいはず。公式でツイートしたのち、引用リツイートよりは個人のツイートとして別でつぶやく

後半へ続く

ということで前半のローンチ方法についてはそんなに深い話は出来なかった感がありますが、後半ではV2のプロダクト自体の反省(というか検証?)をしていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?