松本城

松本城大したことなくない?

と、この前松本城に行って思ってしまいました。

テレビなどで「烏のような黒が美しく輝く壮大な松本城、北アルプスとのコントラストが素晴らしい!」と称賛されているだけあって楽しみにしていましたが、実際に見に行ったら

「え、これ?・・・これ???」

と拍子抜け。

「なんか、小さくない?思ってたのと違う!!」

ですが、何の知識もなくなんかすごそうという根拠のない好奇心だけでぶら~っとやってきた女子大生には分からない、秘められた魅力があるのかもと思い、調べてみることに。

お城は大きく①山城、②平城、③平山城の3つに分けられる。

①山城・・・主に防御目的で、攻め込まれにくい山の上に建てられたお城。戦国時代に多く建てられた。建築が困難なことから、質素な作りのものが多い。現在は遺跡となっていて原型をとどめていないものがほとんど。有名なのが、織田信長が作った安土城(詳細は不明で幻の城と言われる)、雲海の中にある竹田城。

②平城・・・戦国時代後半に世の中が安定してきて、山の上に建てると不便だから平地に建てた城。土塁と堀に囲まれている。政治的、経済的な拠点になる。周囲には城下町ができる。

③平山城・・・山城と平城のいいとこどり。平地にある小高い丘などの上に作られる。防御は平城よりできて、政治的、経済的拠点にもなる。江戸城、大阪城、姫路城など代表的なお城は平山城。

現存する天守閣がある12の城のうち、五重の天守を持つのが姫路城と松本城。内部では六重になってるらしい。12の城は平山城がほとんどだが、松本城は平城なので堀に姿が写る。黒と白のコントラストも美しさを醸し出している。天守閣に月見櫓が増設されているのはだけ。

松本城が黒いのは、築城した石川数正が豊臣秀吉への忠誠心を表すため。秀吉は金が映えるために大阪城を黒で統一した(今は再建されて一番上しか黒くない)。対して徳川家康は白を好んだ。城が黒か白かによって、秀吉派か家康派かが分かると言われている。(例外もあるらしい)松本城、岡山城は秀吉リスペクトで黒い。

・・・と分かると、たしかに松本城は歴史的価値が高く、たとえ小さくてしょぼく見えたとしても見る価値あるなと思えてくる。

知識で感じ方は変わるなぁ。

いろんなことを知って、いろんなものを見て楽しめる人間になりたいな。