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スズメを育てたことある?

本当は野鳥を飼うのは違法なのですが、もう30年近く前のことなので、時効ですよね?

ある日、次男が小学一年生だった頃、学校から大きな缶を抱えて帰って来ました。

給食を作る時に使った業務用のケチャップでも入っていたのでしょうか?

覗いてみると、ティッシュの上に、まだ羽の生え揃っていない小さなスズメの子が、ちょこんと座っていました。

巣から落ちたらしく、友達と一羽ずつ持って帰って来たそうです。

私は、子供の頃、手乗り文鳥を二羽飼ったことがありました。

動物好きの私は、良く小鳥屋さんを覗いていたので、雛を育てるのを見たことがありました。

「これは私が育てなくちゃ」と思って、すぐに鳥かごや止まり木、エサ入れや水入れを一式買い、お店の人に育て方も教えてもらいました。

アワやヒエを水でふやかして、針のない注射器のような餌やり器に入れて、親鳥の代わりに食べさせました。

まだ一人では水も飲めないヒナでした。

もう昔のことで、どのくらいの間隔で餌やりをしたか覚えていませんが、とにかく一人で餌を食べられるようになるまでは、必死でした。

ある日、一人で水を飲めるようになり、その時は、本当に嬉しかったことを思い出します。

少しずつ、スズメらしい模様の羽が生えそろって来ましたが、親鳥から何も教わっていなかったらしく、水浴びも出来ません。

水浴びは、どうやって教えれば良いのでしょう?

たまたま、小鳥に詳しい人がいて、お風呂場で洗面器にスズメを入れて、上からザルを被せてシャワーの水をかけると良いと教えてもらいました。

びっくりして、バタバタと暴れましたが、濡れたので、プルプルと羽を震わせて、水を跳ね飛ばしていました。

やがて、羽も生えそろい、一人で餌を食べられるようになりました。

子供達は、スズメに「チビ」という名前をつけて可愛いがり、すっかり手乗りのスズメに成長しました。

私は、当時、とても真面目な人間でしたので、「スズメを飼ってはいけないから、放しに行こう」とスズメを持って帰ってきた次男と一緒に隣のお爺ちゃんの家の庭に行き、「チビ」を籠から出して、手の上に載せました。

次男は放したくないと泣きだしました。

実は、私も「出来れば、このまま飼っていたい」と思っていたので、「チビ」が飛ばないのを見て、すぐに鳥かごに戻して帰って来てしまいました。

「放そうとしたけど、飛ばなかった」と言い訳をしながら、それから何と7年もの間、「チビ」は我家のアイドルとして、皆んなに可愛いがられて過ごしました。

ある日、「チビ」は鳥かごの入り口から、一人で出ることを覚えてしまい、危ないので、洗濯バサミで扉を留めることになりました。

出たくなると、鳥かごの扉をガチャンガチャンとくちばしで開けようと大騒ぎ。

「出してよー!」というわけです。

朝になると、鳥かごから飛び出した「チビ」は、寝ている長男の部屋に起こしに飛んで行き、顔の上に乗ります。

さすがのお寝坊さんも、これには起きるしかありません。

手のひらに乗ると、お腹をつけて目をつぶって寝てしまうこともありました。

いつもは大人しい「チビ」は、東京から夏に2か月ほど避暑に来ていた母の頭に乗ると、髪の毛を引っ張り始めました。

母の毛は、ちょっとクセのある天然パーマ。「チビ」は本能的に「これは巣の材料に丁度良い」と思ったのでしょう。

この一件は、96歳の母が今でも覚えていて、つい先日も、「可愛いかったけど、私の髪の毛を抜こうとしていた」と話していました。

子供達が小さい時は、金魚、亀、日本ザリガニ (アメリカザリガニではなく日本の在来種)、エゾ山椒魚、カブトムシと、色々な生き物を飼いましたが、世話をするのは、いつも私でした。

スズメを飼っていたせいか、ある日、レンジフードの中で、ハキセキレイが卵を産み、子育てをしました。

ベランダでは、前年にジャガイモを育てたプランターの土の上で、ハトが二羽のヒナを育てて、無事に巣立って行きました。

「チビ」は主人が亡くなった後、しばらくして旅立って行きました。今頃は、主人の手の上でお昼寝しているのかもしれません。

ヒナから育てると、スズメでも人に慣れて手乗りになるのですね。可愛かったですよ。

#スズメ #飼育 #思い出 #アイドル

#エッセイ


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「ボケずに、ぴんぴんコロリ」が理想。アメリカ最先端の予防医学のセミナーに参加したり、理学療法も習った。デトックスを考えていたら、ハーブファスティングクラブが出来た。腸から脳までデトックス出来たら健康寿命を延ばせそう。

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コメント (11)
翠野さん、コメントありがとうございます。スズメではありますが、子供と同じでした。スズメも、もしかしたら自分は人間だと思っていたかもしれませんね。
そうなんです。私も二十代の頃、セキセイインコのヒナを育てて、その子が大きくなった時、手乗りは当たり前で、好き勝手に籠のシャッターを自分で開け閉めし、家族のようなものでした。物真似はできませんでしたが、名前を呼べば答えてくれ、私も家族のように扱いすぎ、ある夜に照明を消し忘れ、布団に寝ていたところ、布団の中に入ってきて、そんなこと知らない私は寝返りを…その瞬間「ピー!」と大きな悲鳴を上げて、生えていた毛が飛び散りました!それ以来、何を飼うにしろ、人と飼われる側の一線を線引きして、悲しさが起きないようにしました。しかし、彼らは私より早く亡くなるので、今では生き物を飼わないようにして、いまは身近な野鳥の観察をしています。
翠野さん、悲しい出来事でしたね。私も今は植物専門ですが、スズメがいた頃は、レンジフードでハクセキレイが子育てしたり、ベランダのプランターで、鳩が卵を産んで子育てしたり、結構、鳥に好かれる場所でした。
Smieさん、文鳥を飼った経験が役立ちました。それにしても、よく無事に育ってくれたと今は思います。当時は夢中で世話をしていましたね。
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