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【結果発表】第18回ショパン国際ピアノコンクール

こんにちは

2020年に開催予定だった
第18回ショパン国際ピアノコンクールコンクールの
全ての選考が2021/10/20終了し、

日本時間2021/10/21の午前9時頃、
最終結果が発表されました

新型コロナウイルス感染症の影響により1年延期、
2021年7月に予備予選が行われ、
予備予選免除者あわせて87名が10/22(土)から
の第1次予選に出場し、


10/9(土)からの第2次予選には45名が通過、
10/14(木)からの第3次予選には
23名が進みました

参加者の中には
国際的に演奏活動を行っているピアニストも多く
ハイレベルなステージが繰り広げられた中
10/18(月)からは12名が本選へと進出し

本選(ファイナル)では
アンドレイ・ボレイコ指揮、
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団と
ファイナリストが共演しました


最終結果

第1位:ブルース・シャオユー・リュー(24歳)
Bruce(Xiaoyu) Liu/カナダ/

ファツィオリ

◎演奏曲

・1次予選
ノクターン嬰ハ短調 (op.27-1)
エチュード 嬰ハ短調 (op.10-4)
エチュード イ短調 (op.25-4)
スケルツォ 第4番 ホ長調 (op.54)

・2次予選
マズルカ風ロンド ヘ長調 (op.5)
バラード 第2番 ヘ長調 (op.38)
ワルツ 変イ長調 (op.42)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ ホ長調 (op.22)

・3次予選
マズルカ(op.33)
ソナタ 第2番 変ロ短調 (op.35)
モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の『お手をどうぞ』による変奏曲 変ロ長調 (op.2)

・ファイナル
ピアノ協奏曲 ホ短調 第1番 (op.11)


第2位:反田恭平(27歳)Kyohei Sorita/日本/
スタインウェイ479


◎演奏曲

・1次予選
ノクターンロ長調 (op.62-1)
エチュード ハ長調 (op.10-1)
エチュード ロ短調 (op.25-10)
スケルツォ 第2番 変ロ短調 (op.31)

・2次予選
ワルツ ヘ長調 (op.34-3)
マズルカ風ロンド ヘ長調 (op.5)
バラード 第2番 ヘ長調 (op.38)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ ホ長調 (op.22)

・3次予選
マズルカ(op.56)
ソナタ 第2番 変ロ短調 (op.35)
ラルゴ “神よ、ポーランドをお守りください” (遺作)
英雄ポロネーズ 変イ長調 (op.53)

・ファイナル
ピアノ協奏曲 ホ短調 第1番 (op.11)


同第2位:アレクサンデル・ガジェヴ(26歳)
Alexander Gadjiev/イタリア・スロベニア

/シゲルカワイ

※ 副賞:ソナタ賞


◎演奏曲

・1次予選
エチュード 嬰ハ短調 (op.25-7)
エチュード ヘ長調 (op.10-8)
エチュード ロ短調 (op.25-10)
バラード 第4番 ヘ短調 (op.52)

・2次予選
前奏曲 嬰ハ短調 (op.45)
舟歌 嬰ヘ長調 (op.60)
ポロネーズ 嬰ヘ短調 (op.44)
ワルツ 変イ長調 (op.42)
バラード 第2番 ヘ長調 (op.38)

・3次予選
幻想ポロネーズ 変イ長調 (op.61)
マズルカ(op.56)
ソナタ 第2番 変ロ短調 (op.35)

・ファイナル
ピアノ協奏曲 ヘ短調 第2番 (op.21)


第3位:マルティン・ガルシア・ガルシア(24歳)
Martin Garcia Garcia/スペイン/

ファツィオリ

※副賞: コンチェルト賞


◎演奏曲

・1次予選
エチュード イ短調 (op.25-4)
エチュード 嬰ハ短調 (op.10-4)
ノクターン 変ホ長調 (op.55-2)
バラード 第1番 ト短調 (op.23)

・2次予選
ワルツ 変イ長調 (op.34-1)
バラード 第3番 変イ長調 (op.47)
即興曲 第3番 変ト長調(op.51)
スケルツォ 第2番 変ロ短調 (op.31)
英雄ポロネーズ 変イ長調 (op.53)

・3次予選
24の前奏曲(op.28)
 第17番(変イ長調)
 第18番(変ホ長調)
 第23番(ヘ長調)
ソナタ 第3番 ロ短調 (op58)
マズルカ(op.50)
前奏曲 嬰ハ短調 (op.45)
ワルツ ヘ長調 (op.34-3)

・ファイナル
ピアノ協奏曲 ヘ短調 第2番 (op.21)


第4位:小林愛実(26歳)Aimi Kobayashi/日本/
スタインウェイ479


◎演奏曲

・1次予選
ノクターン嬰ヘ短調 (op.48-2)
エチュード イ短調 (op.25-11)
エチュード 変イ長調 (op.10-10)
スケルツォ 第4番 ホ長調 (op.54)

・2次予選
幻想ポロネーズ 変イ長調 (op.61)
バラード 第2番 ヘ長調 (op.38)
ワルツ 変イ長調 (op.42)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ ホ長調 (op.22)

・3次予選
マズルカ(op.30)
24の前奏曲 (op.28)

・ファイナル
ピアノ協奏曲 ホ短調 第1番 (op.11)


同第4位:ヤコブ・コシュリク(24歳)
Jakub Kuszlik/ポーランド/

スタインウェイ479

※ 副賞:マズルカ賞


◎演奏曲

・1次予選
ノクターンホ長調 (op.62-2)
エチュード 嬰ト短調 (op.25-6)
エチュード 嬰ハ短調 (op.10-4)
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 (op.39)

・2次予選
ワルツ 変イ長調 (op.34-1)
ワルツ イ短調 (op.34-2)
ワルツ ヘ長調 (op.34-3)
バラード 第2番 ヘ長調 (op.38)
ポロネーズ 嬰ヘ短調 (op.44)

・3次予選
幻想曲 ヘ短調 (op.49)
マズルカ(op.30)
ソナタ 第3番 ロ短調 (op.58)

・ファイナル
ピアノ協奏曲 ホ短調 第1番 (op.11)


第5位:レオノーラ・アルメッリーニ(29歳)
Leonora Armellini/イタリア/

ファツィオリ



◎演奏曲

・1次予選
ノクターンハ短調 (op.48-1)
エチュード ホ短調 (op.25-5)
エチュード 嬰ハ短調 (op.10-4)
スケルツォ 第4番 ホ長調 (op.54)

・2次予選
ソステヌート・ワルツ 変ホ長調 (遺作番号53)
バラード 第3番 変イ長調 (op.47)
バラード 第4番 ヘ短調 (op.52)
英雄ポロネーズ 変イ長調 (op.53)

・3次予選
幻想ポロネーズ 変イ長調 (op.61)
マズルカ(op.41)
ソナタ 第2番 変ロ短調 (op.35)

・ファイナル
ピアノ協奏曲 ホ短調 第1番 (op.11)


第6位:ジェイジェイ・ジュン・リ・ブイ(17歳)
J J Jun Li Bui/カナダ/

シゲルカワイ


◎演奏曲

・1次予選
エチュード ホ長調 (op.10-3)
エチュード 嬰ハ短調 (op.10-4)
エチュード 嬰ト短調 (op.25-6)
舟歌 嬰ヘ長調 (op.60)

・2次予選
華麗なる変奏曲 変ロ長調 (op.12)
幻想曲 ヘ短調 (op.49)
ワルツ 変イ長調 (op.64-3)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ ホ長調 (op.22)

・3次予選
バラード 第2番 ヘ長調 (op.38)
マズルカ(op.24)
マズルカ風ロンド ヘ長調 (op.5)
ソナタ 第3番 ロ短調 (op.58)

・ファイナル
ピアノ協奏曲 ホ短調 第1番 (op.11)


反田恭平さんが日本人として51年振りの2位入賞!

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1927年より5年毎に開催されている
第18回ショパン国際ピアノコンクールにて、
反田恭平さんが第2位に入賞しました

これまでの日本人の最高位である
1970年の内田光子さんの2位入賞に並び、
51年振りの快挙です!

反田さんはファイナルで
ピアノ協奏曲第1番op.11を演奏し
ピアノパートの最後の一音が終わると、
オーケストラが曲を終えるよりも先に
フライングで会場中から
スタンディングオベーションの拍手喝采を受けました


反田恭平さんのコメント

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15年間想い続けてきた
ショパンコンクールの舞台で
ファイナルまで演奏できたこと、
夢が叶った瞬間でした

僕の場合は、
一瞬ではなく40分の間、
その感覚を味わうことができました

ここまで来れたことは、
多くの方々の支えがあったからこそです

心から感謝しております

そしてこれからもこの結果に驕ることなく、
謙虚に学び続けたいと思っています


小林愛実さんは前回の雪辱を晴らす結果に

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今回第4位に入賞した小林愛実さんは
2015年に開催された
第17回ショパン国際ピアノコンクール(前回)で
ファイナリストに選ばれるも、
最終的に入賞されませんでした

今回は4位に入賞され、
前回のリベンジを果たせました

個人的に、彼女がとても幼い頃から知っていて
生演奏も聴いたことが何度かあり、

年月が経過し
大人になって大舞台で堂々と演奏する姿を、

まるで母親のような目線で見守っておりました

この度入賞して、本当によかったです😭👏👏


審査員

Dmitri Alexeev
Sa Chen
Dang Thai Son
Akiko Ebi
Philippe Giusiano
Nelson Goerner
Adam Harasiewicz
Krzysztof Jabłoński
Kevin Kenner
Arthur Moreira Lima
Janusz Olejniczak
Piotr Paleczny
Ewa Pobłocka
Katarzyna Popowa-Zydroń
John Rink
Wojciech Świtała
Dina Yoffe

今大会について17人の審査員の一人、
アルゼンチン人ピアニストの
ネルソン・ゲルナー(Nelson Goerner)氏は
AFPに、「今年はレベルが驚くほど高い」と述べ、
コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)によって
大会のレベルが底上げされたとの見解を示したそうです


あの感動を、YouTubeでアーカイブが観られます!

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コンクールは1次予選からファイナルまで
すべて無料でアーカイブ配信され、
コンクールの様子だけでなく
参加者へのインタビューなど
見応えのある内容となっています


まとめ

最後までお読みいただき有難うございます

5年に一度の世界最古のピアノコンクール、
予備予選を含めて約3ヶ月間、
今回も記憶に残る素晴らしいコンクールでした

何度も何度も、感動して涙しました

しばらくYouTubeアーカイブを繰り返し観て
余韻に浸りそうです

個人的には反田さんの演奏が素晴らし過ぎて
彼が優勝するのではないかと思っていました

反田さんが優勝すれば日本人初の優勝者になる!
と期待していただけに少しだけ残念ですが

51年振りに日本人ピアニストが第二位に入賞するという快挙を成し遂げ、
本当に素晴らしいことだと思います


そして、小林さんがリベンジを果たせたこと、
ファイナリストに進んだ二人がそれぞれ入賞したこと、

それらを踏まえて私としては納得のいく嬉しい結果だと思います

受賞された皆様、
ショパン国際ピアノコンクールに出場された
全てのピアニストの皆様、
素晴らしい演奏をありがとうございました

そして、お疲れ様でした!

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