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【217/1096】エンパワメントする


217日目。今日は久しぶりに作った肉じゃががものすごくおいしくできた。子どもたちの食いつきが半端なく、「おいしい」と食べてもらえるのは嬉しい。おいしいご飯を食べる、というのが幸せ。


セラピーやカウンセリングをしているときに、どのような声掛けをするか?というのはそのセラピスト、カウンセラーのあり方そのものがもろに出る。
自分がしているときも、常にそのことは意識している。

セラピーやカウンセリング、コーチングなどの技法は数えきれないほどある。
そのどれもが何らかの効果があり、ひとつの技法を学び、体得して習熟するのには、大変な労力と時間がかかる。
複数の技法に精通して提供するのはなかなかに困難だと思う。
ただし、一つの技法だけを学んでいるという人はあまり見かけない。ほとんどの人が複数の技法を学び、学び続けて自分の技術をアップデートしている。
たったひとつの技法ですべての人が回復するということがないから、いろいろな技法を身に着けて対応できるようにしないと援助が成り立たない。
そのように努力し続けている人がたくさんいるし、学びに終わりがないのも、人間を相手にしているからであろう。

けれども結局、どんなにすばらしい技法を使おうとも、援助する人のあり方が残念なら、残念な結果しか出ない。
わたしの先生たちのところにいくと、ほかの技法でひどい目にあったというクライアントの話を聞くことがある。
それが、心理職の間で、ものすごく人気が高く、最近とても流行っていて、「これはいい」と言われている技法であっても、使っている人が残念なら残念なのだと実感する。
技法が悪いのではなく、使っている人が残念なのだ。
逆に、40年以上、ずっと同じ技法を使っていても、ずっと結果を出し続けている方もいる。

何をするか?よりも、その人がどうするか?が大事だということだろう。

私がセッションするときに最も大事にしていることは
「この目の前の人が、私がこれをする(言う)ことで、エンパワメントされるか?」
である。
セッション中、相手からも、ものすごい情報量が流れてくる。
その中で何を選んで返すか?
何を質問するか?
その言葉は何を選ぶか?
その基準は、この人がエンパワメントされるかどうか?である。エンパワメントされないなら、言う必要がない。
最近、そのことが完全に腑に落ちた。

もちろん、そうでありたいと思って、5年前にカウンセラーになったのであるが、自分の未熟さもあって、型通りのやり方をなぞっていたときもあるし、出てきた情報に飛びついてしまってエンパワメントどころじゃないことになってしまったこともある。
そのときはそれが精いっぱいで、ベストを尽くした結果なのだが、今なら、ああは言わないなと思うことはたくさんある。

エンパワメントとは、すべての人はみな生まれながらに、みずみずしい個性、感性、生命力、美しさを持っているとの信念から出発する考え方です。それは人間観であると同時に人とのかかわりの具体的な方法です。

森田ゆり・エンパワメントセンター・ホームページより

わたしにとって、エンパワメントとは、その人がその人らしく、もっとも生命力を発揮している状態で人と関わっているということ、その人が心身ともに健やかさを取り戻して、自分と一致して行動することができるようになるということであり、その人たちと関わりあう中でエンパワメントが生まれると思っている。
可能性をひらいて、可能性から関わり合うということがエンパワメントそのものだ。

そのように自分自身があれますように。
そして、ひらき続けていられますように。

では、またね。



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