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なければ、つくる

今日は、きみトリクラウドファンディングの企画で、きみトリMeeting!のライブ配信をした。(今週はほぼ毎日、ライブ配信があります)
マドレボニータ代表の吉岡マコさんとのトークイベントだった。


マコさんとの出会いは、産後にマドレボニータの産後なわけだけれど、マドレボニータとの出会いは、わたしにとっては、人生を変えるチャンスになった。
「〇〇ちゃんのママ」や「〇〇さんの奥さん」や、「〇〇社の社員」である私ではなく、なんの役割もない「あなた自身がどうしたいですか?」という問いを真っ向から突きつけられたのが、マドレボニータの対話の場だった。

この問いは、すごく重く深く、わたしに影響した。
わたし自身がどうしたいか?を問われて、ああ、わたしになれた、とか、素のわたしでいられる、とか、ほっとしたとかいう人もいるなかで、わたしは猛然と怒りが湧いてきた。もちろんその怒りは、当時、瞬時になかったことにした。
そのときは、なぜ怒っているのかもわからなかったけれども、いまはわかる。それまで、わたし自身に問うたことがなかった。
どうしたいか?に答えがない、ということがなかった。
どうしたいか?を聞かれた時、相手が求めている答えがあることがわかっていて、その相手の望むような答えを出すのが、それまで私が生きていた場所だったから。
尊重されることなく、尊厳を守られることなく、わたし自身もそのことに気づくことがなかった。そして、それに気づいて、猛然と怒り狂ったのだなあと。

それから、おとなになった自分に問うのは苦しかった。
それまで問いは、反省するため、自責するため、罪悪感を引き起こすためにしているものだったからだ。
考えるために問う、という習慣がなかった。
考えるために問うのは、幼いわたしにとっては危険なことだったから、封印していたとも言える。
おとなになっても、幼いわたしの封印を解かないままでいたのだった。
でも気づいたから、苦しくても、やるしかないのである。
そこに、わたし自身がいる。
問うてくれる場があり、そこが安心安全であるということは、とても大切なことだった。
そして、自分もその場を作っていくことにした。

欲しい場がないのなら、作ってみるのはどうだろう?というお誘いを、きみトリの本の「場」というテーマのところで書いてある。(舟之川聖子さんの執筆)
マコさんも、産後ケアする場がない、母になっても自分自身で語る場がない、だったら作ろう、と1から作ったという。

10代の頃から、自分の居場所は自分で作れる、と知っていたら、それを励ましてくれる大人がどこかにいると知っていたら、どんなによかっただろうか?と思う。
もちろんわたしが過去に戻ることはできないのだけれども、四苦八苦して、手探りで「ないなら作ろう」とやってきたことの学びからシェアされることは、未来を作る人のなにかの参考にはなるかもしれないし、参考にならなくても、そのことを伝えていくのは、わたしたちが、もがいて生きてきたことを還元することにはなるかもしれない。

■■きみトリ出版プロジェクト■■
「きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ(取扱説明書)」
2019年1月に立ち上げたプロジェクトで、稲葉麻由美・高橋ライチ・舟之川聖子が、1年半かけて原稿を書き、本づくりを目指してきました。
制作費(編集・デザイン・印刷・製本等)をクラウドファンディングで募ります。刷り上がった本をリターンとしてお届けします。
大人と子どものはざまの時期を生きる10代の人に、共に社会をつくる仲間の10代の人に、「社会のトリセツ(取扱説明書)を作って生きる」というアイディアを本の形で手渡したい!!

▼▼▼クラウドファンディングページ▼▼▼8月31日まで!!!!
https://camp-fire.jp/projects/view/312558

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