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賃貸、持家…どっち?

何の疑問もなく郊外の建て売りを購入、23年住んだのちにその家を処分し、そのお金と夫の退職金を使って支払った残金のローンをまた組んで現在のマンションに移り住みました。

社宅費はものすごく安かったので、今思えば退職直前まで借り上げ社宅に住み、退職金で家を購入した方が絶対に安く上がったはずなのに、
周りが皆アパートから巣立って行くのを見ていたら、うちも早く家を買わなくちゃと、郊外の建て売りを見学に行きダメ元で申し込んだら当たってしまった。当たったから買うか、と、そんな安易な考えでした。若気の至りでしたorz(古)でも郊外だからわりと安かった。だから買えた(ローンを組めた^^;)

購入から20年も経った頃、その郊外の団地ではリフォームするより団地内の新築の家を買う、という人がボチボチ現れ始め、へぇなるほど、そういう手もあるかと、またもや周りに流された私。
大きなリフォームをするより家探しじゃぁ〜
みたいなノリであちこち物件を見ているうち、街のマンション暮らしがしてみたいとふと思い、夫に話したら即いい物件を見つけてきてあっという間に購入に至りました。(100万円値引き交渉したらオーケーでびっくり!生々しい話でごめんなさい)

かつて住んでいた団地は街までバスで1時間。つまり往復2時間。バス代は1000円。
待ち時間も入れると2時間半かかり
重い荷物は持てません。バスで行くのはとても難儀でした。
なので、結局車で出かけ、駐車場代をいつも気にしながら買い物しないといけない事に不満がありました。
今思うと、立地が悪過ぎました。(だから安かった)病院も充実してなかったから、老夫婦2人で住むには元々心許ない場所でした。

さて、現在、マンションの10年ローンがやっと終わりまして(旦那さんありがとう)そろそろ人生も終盤に差し掛かり、家という大きな買い物をする事に対して、今更ですが後悔にも似た疑問を持っています。遅過ぎましたが。
後悔とは言っても、今のところは生活に問題はなく憧れだった街暮らしが最後に出来てとても満足はしております。

しかし、今までの、誰もが家を買い、車を1人1台持ち…などの価値観は崩れて来ていると感じます。
周りに流される事なく、自分達の生きたい道を模索できる現代の若者にとって、「持家」か「賃貸」か。これはとても悩ましい大問題だと思うので、私なりに考えてみたいと思います。

◆持家の場合◆
持家は、確かにローンを払い終えれば家賃はないが、マンションの場合は毎月の管理費、修繕積立金が2〜3万円?プラス固定資産税、そしてお風呂やトイレを交換する必要性が。戸建ての場合は屋根や外壁の修繕が必要…と、お金は予想外に永遠にかかる。
立地の悪い古家は今やゼロ円でも売れない事もあり、誰も住んでいない家の固定資産税を相続人が延々と払い続けないといけないと言う事態が発生する事もあり得る。
万が一隣にトラブルメイカーがいた場合簡単に引越し出来ないというデメリットあり。
戸建ての場合は町内会、マンションの場合は理事会に所属しなければならず、当番制で回ってくる役員の仕事が悩みの種だったりする。

◆賃貸の場合◆
賃貸の場合、部屋を好きに改造したりできないという事と、生涯賃貸料がかかる、というデメリットがあるが、いつでも引越しが可能という自由度がある。水回りの修理などは大家さん持ちなのも良い。(故障箇所により違うかも?)
以前私が住んでいた郊外の団地では、賃貸であろうが基本的町内会に入らせられ役員も回って来たが、現在住んでいるマンションでは、理事会加入は所有者のみ。(なので、小さいマンションである事もあり、理事が頻繁に回って来る。)

これらの長所短所を見極めた上で、
細かい経費を計算するのがいいでしょうね。(計算は自分でしてね^^;)

さて、ここで、先日の記事に登場した多良美智子さんに話が戻りますが、

多良さんは家を持とうと考えた事がないというのです。これは正直驚きました。私の周りにはそういう人がいなかったから。
私の母は生きていれば91歳で、現在の多良さんと4歳しか違わないのだけれど、考え方は真逆でした。でもそれがあの頃のスタンダードスタイルだった。
金利がとても高かったというのに、みんな躍起になってローンを組んで家を買い、莫大な金利を払って四苦八苦して返済してた。私の親も、その流れに乗らされたのか、何が何でも家を買う‼︎という執念のようなものを持っており(そうなった原因があったかも)
狂ったように、家を持つ事に固執していた。そのために子供の教育には手が回らないという本末転倒な有様。
子供(私)は進みたい道を諦め犠牲にならざるを得なかった。

そして私自身もまた同じようにまんまと資本主義構造の中に組み込まれ、家のローンに翻弄され、家計はいつも危ういところをなんとか切り抜けた感じ。
あんな高額な買い物をしておいて「うちはお金がないから節約してるんだよ」なんて子供に言ったり、受験の時は「県外なら国立じゃなきゃダメ」などと可哀想なプレッシャーを与えてしまった、その事を申し訳なく思っている。
家なんか買わなければ、もしかしたらもっとゆったりと、旅行に行ったり楽しめたかもしれないなぁと。
ローン返済の間中いつも皆我慢ばかりしてたな、バカだった。

✳︎✳︎✳︎

多良さんの周りの方ももちろん多くの方は家を購入されて団地を出て行ったそうですが、多良さんはご自分の意志を貫き50年、住み続けているそうです。

簡単に比較できる事ではないし、
老後の住処の不安も大きいから、持ち家思考はそう簡単には崩れないかもしれません。

しかし、大きな家を買ってもいずれまた2人に戻り、最後は必ず1人になる事を考えると、気軽にサイズダウン可能な賃貸暮らしは、案外気楽で良いように思ったりもします。

それと、先日コメントでも書いたのですが、「相続」や「家財道具の処分」で、子供2人が揉めないようにするにはどうしたら良いかをよく考えます。

そういう意味でも、「解約」で済んでしまう賃貸暮らしはシンプルで良いなぁと思います。

ただ、この年で契約してくれる物件があるのか?
そしてこの荷物…

無理ですね!😂笑

それでは今日はこの辺で。
最後までお読み頂き
ありがとうございました❤︎