#キッチンから世界を巡る旅 基本のケイジャンスパイスは、とても簡単!

 ケイジャンとは

元々はアメリカのアカディア地方に入植したフランス人の直系で、後からやってきたイギリス人によって追い出され、アメリカ南部に住み着いた人々の事を指します。

アカディア人を英語では“アケイディアン”と呼ぶ事か、やがて“ケイジャン”と呼ばれるようになったそうです。

 フランス人の直系…

スパイシーなケイジャン料理と洗練されたフランス料理に共通点などあるのか?

私は一瞬思ったのですが、ケイジャン料理において

“聖なる三位一体”

と、言われている

玉ねぎ、セロリ、ベルペッパー(ピーマン)

は、フランス料理の※ミルポアと関係してるそうで、それを聞いて私は納得しました。

※ミルポアとは、玉ねぎ、にんじん、セロリをまとめて「ミルポワ」と言い、だいたい1cm〜1.5cmのサイコロ切りした野菜をバターと白ワインで炒めて煮込んで旨味を抽出して出来た野菜だしの事。

 主食としてはパンやコーンブレッドが主流で、一時期、アメリカ南部にあるルイジアナが借金返済の為にスペインに買い取られ、スペイン領だった事もある事から、米を食べる文化が根付いたのです。

トマトを使うのもスペイン領だった頃の名残り。

気候的にもトマトが栽培しやすかったのもあるのかも知れませんね。

 歴史の変遷をざっとなぞるだけでも、人々の苦労が垣間見えますが、永住の地として選んだ場所で調達出来る食べ物を美味しく食べる為に作られたのがケイジャン料理なのです。

その基本のスパイスは五種類のスパイスで構成されている。

・パプリカパウダー 大さじ1
・ガーリックパウダー 大さじ1/2
・クミンパウダー 大さじ1/2
・コリアンダーパウダー 小さじ1/2
・オレガノ 小さじ1/2

簡単に言えば、これら五種のスパイスを調合すれば、ケイジャンスパイスが出来るんです。

辛味を追加したい場合は

・ホットチリペッパーパウダー(一味唐辛子でも可)

更に複雑な深みのあるスパイスの香りを出したいなら

・タイム(爽やかな香りと辛味、ほろ苦さが特徴)
・グローブ(甘い香りと刺激が特徴)
・シナモン (独特な甘みと僅かな辛味が特徴。入れ過ぎ注意!)

を、一摘み〜一振り程度加える。

この分量は

ケイジャンチキンなら鶏肉一枚分
ジャンバラヤなら1合分
ガンボスープなら四人前

に相当します。

使用前に塩は大さじ1/4〜1/3ぐらいを加えて味見して使用する感じです。

多めに作って、密閉容器に入れておけば保存も効き、他にも

チリコンカンなどのケイジャン料理にも使えて便利!

ただただ肉を焼いたり、野菜を炒めたりする際にふるだけでも使えて、かなり重宝✨

かく言う私は、ボイルしたエビにマヨネーズとケイジャンスパイスを混ぜたソースをつけて食べるのが好きです。

市販のシーズニングを使えば、確かに気軽にケイジャン料理を楽しめますが、日本ではあまりメジャーでは無いので、少々手に入りづらく、割高感アリ。

一部スパイスは100均でも手に入るので、お手頃価格で好みの香りにしたいのなら、俄然Myケイジャンスパイスを作る事をオススメです。

ちなみに調合する際の注意としては、各スパイスを単体で嗅ぐと、かなりパンチのあるものもあるので要注意。

※コリアンダーに関しては、単体だと一番びっくりすると思います。調合すると良い香りなんですけどね…

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