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きのこ探索の洗礼:蚊

このところ、1日1度はきのこを見にいかないと落ち着かないようになってきました。

見つけた時の、わあ!という興奮の気持ちと、今日も出会えてよかった、という安堵の気持ちが混ざり合う感じ。恋のような、子供の成長を見守るような。どきどきとあったかな気持ちの両方がそこにある。これがファン心理というものなのかな。

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今日出会ったタマゴダケ(たぶん)ファミリー

本業は花を扱う人なのですが、最近の正直な心は、花よりきのこ。ちょっと前までは、そこら中に溢れる草花をみて心躍らせ、いけたりアレンジしたりしていたのに...お花さん、ごめんなさい。

でも、きのこ探索の洗礼も受けました。それは、蚊、ヤブ蚊です。

わあ、きのこだ!と、喜び、もっとよく見ようとしゃがんできのこに自分の視線を合わせると、その時に顔を刺される。写真を撮ろうとしてスマホを出したりアングルを変えたりしようものなら、その間に集中攻撃を受けます。一度に刺されすぎたせいか、刺されていないところまで、なんらかの反応で赤く腫れてきます。

軽井沢で暮らし始めた身としてさすがに長袖長ズボンはデフォルトになっているため、手足はそこまでやられずにすみました。顔も虫除けスプレーをかけてはいたのですが。

顔中が赤く腫れ、日が経てど消えず、いまだ会った方に「あの...顔、どうされたのですか」と尋ねさせてしまっています。

大家さんが貸してくださったきのこ本の一つが、「趣味の図鑑シリーズ:きのこ狩りを楽しむ本」(城山四郎著 Gakken 1995年)。そこにこう書いてあります。

きのこ狩りでの事故や失敗は、かなりのベテランでも何度か経験しているはずです。その主なものは①夢中になって道に迷った、②蚊に悩まされた、③袋に入れておいたきのこがばらばらになってしまった、④採ったきのこを近所に配って集団中毒事件をおこした、などでしょう。(p.2)

内容そのものより、この4つのレベル感の違い、とりわけ④がやばすぎて他の3つと並列でさらりと書いていいのかと、そっちが気になって仕方がないですが、とにかく「蚊」というのは、きのこ狩りのベテランでも悩まされるもの、ということはわかり、ちょっとほっとしました。

このところは、農作業や草刈りの時の虫除けとして地元の方がよく着用されている顔を覆うネットを持ち歩き、きのこエリアに入ったらそれをかぶった上で、きのこと出会うようにしています。必要な儀式です。

なお、自然の近くに住んでいると、肌を出すのは実に危険な行為になります。ちょっと足が出ている服装で数秒玄関先に出るのもアウト。3歳の娘は先日畑で靴下とズボンのほんのすきまで人生初ブユ。となりのトトロのサツキとメイの格好なんかしていたら、大変なことになります。昔の人は強かったのかしら。

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