TPOをわきまえることと人目を気にすることってわりと紙一重過ぎて悩まない?
「感覚的ドレスコード」は難しい。
自分が主役ではない改まった場の場合、当然ながらフォーマルさが求められる。
男性は礼服を着ていればそれなりになんとかなる。女性って、落ち着き、地味、華やかさの両立って難しくない?
「何でもいいじゃん」って言われてしまえばそれまでながら、その職場の雰囲気や立場、年齢的立ち位置、ポジションなど、取るべきバランスって結構ある。そこに自分の似合う色とか見え方とかいろいろ考慮すると、「そんな都合のいい選択肢ってありますか?」って話になってくる。
中学や高校はわかりやすい。制服があって、式典の時には指定された服を着ていればいい。
成人式や大学の卒業式は自分が主役だから、好きなものを好きにすればいい。友達の結婚式なら、ネットを調べれば避けるべきマナーは複数確認できるし、本も出ているから、それらと照らし合わせれば、選択の幅はそれなりにあるだろう。職場の私的な交流の場は、自分の私服で行けばいい。あるいは目的がしっかりしていれば、そこに向けたTPOがある。
ただ、そのどれでもない、職場関係の公式のフォーマルな場で、スーツでない場合、まぁ困る。
「押さえるべきを押さえておけば」って人は言うし、「言いたい人には言わせておけばいいじゃん」って価値観を持てればいい。
自分のプライベートなら、自分の好きにする。着たいものを着るし、隙にする。問題は、「プライベートじゃないんだから、好きなもの着てるだけじゃなだめ」なのに「あるラインを超えた決定の基準は自分の好み」ってことだ。そこに自分の常識力とか場を読む力が試されている感じがする。
だってOccasion(場合)ってそういうのも含まれてるでしょ?
別に、人は自分が思っているほど自分の事なんか見ちゃいないし、1年経ったら忘れているけど、そんなこと。
それでも、「ちゃんとしたい」って思うと、そんなことでも悩んじゃう。
「自分目線だー!」とか言われるかもしれないけど、それは決して、「自分がどう思われるか」だけの自分目線じゃなくて、主役じゃないからこそ、考えたあるべき服装がしたいし、主役やそこをサポートしてきたそこにまつわる人たちが、気持ちよく過ごせる時間になるように、っていうTPO意識が働いてるからこそなんだと言いたい。
まぁ、それでも、人からすれば、「どうでもいいじゃん」かもしれない。
それでも、考えちゃうよね。
そんな紙一重のはざまで真剣に悩む、そんなまじめな人に幸あれ。そのまじめさ、誰かが見てくれてるよ。
大丈夫。私は見てる。あなたが「自分も!」って私に共感してくれたみたいに。
おしまい。