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つみれの真菌記録

猫カビの発覚

つみれが新しい家族の一員として我が家にやって来た日、状態が良くなかったので翌日動物病院へ連れて行くと、皮膚真菌症の疑いと診断された。

検査機関につみれから採取した被毛とフケを送り、数日後の検査結果を基に薬の処方が始まることになった。

6月6日、動物病院から連絡が入り検査結果は皮膚真菌症の陽性反応が出たとのこと。
Microsporum spp.(ミクロスポルム) +
Microsporum canis(ミクロスポルム・キャニス) +

覚悟は出来ていたのでこの結果が出て安心した。もし皮膚真菌症ではなかったとき、他の何かに感染していた方が怖かった。

今回つみれが発症していた病気の正式名称は、白癬【皮膚糸状菌症】(はくせん ひふしじょうきんしょう)というものだ。

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皮膚糸状菌というカビ(真菌)が原因となり、顔面や四肢に円形のを発症し、痒みなどがある。
円形の脱毛部分にはフケが多く、カサブタが見られる。
免疫力の弱い子猫や老猫に発症しやすく、不衛生な環境などで発生したカビ(真菌)に抵抗できず感染してしまう。
犬にも感染し、人にも感染する。
人に感染した場合、水虫と同じ症状が出たり痒みのあるリング状の皮膚炎を起こす。
感染した猫はケージなどに入れて先住猫との接触を避けなければならない。
猫の環境下に菌が落下すことがあるので、普段のまめな掃除や消毒は欠かさず行う必要がある。
治療法は、抗真菌剤を外用するか内服する。
被毛に菌が感染しているので、重症の場合は全身の毛を刈って薬を塗布したり、薬用剤でのシャンプーも有効。治療には最低でも一ヶ月、長くて半年以上かかる場合もある。

確かにつみれの患部を見てみると、目鼻耳の周りはごっそり被毛が抜けてきれいにハゲてしまい、しっぽの一部や前肢の付け根、お腹までもが侵食されていた。少し撫でるとフケの付いた被毛がまとまって抜け落ちる。

先生曰く、この皮膚糸状菌症の真菌は毛根に住みついているため、根こそぎやっつけないと再発してしまうらしい。本来は内服薬で治療すれば一番早く治るのだが、つみれはまだ生後一ヶ月半で体重も350gしかなかったため用法用量をもし万が一間違えた場合、あるいは薬との相性が合わなかった場合副作用で最悪命を落としてしまう危険性がある。さらに薬用剤を使ったシャンプーも体温調節がうまくできないので低体温になってしまう可能性もあるという。仕方なく、地道に外用薬で戦っていくことにした。

処方された薬は、よくテレビCMでも宣伝されている「エンぺシド」というものだった。抗真菌薬エンぺシド外用液1%、これを1日2回塗布する。一週間後の6月14日につみれを病院へ連れていき経過を診てもらうことになった。

皮膚糸状菌症の対策~グッズ編~

つみれを迎えた日からすでに隔離はしてあったので、ここから完治するまで引き続き玄関からリビングまでの廊下とも言えない狭い一畳半ほどのスペースはつみれの部屋となった。

まず用意したものは、

□ ペット用ウェットティッシュ
□ コットン
□ 猫用除菌スプレー
□ 次亜塩素酸水スプレー
□ キッチンペーパー
□ コロコロ
□ ビニール手袋
□ ビニール袋
□ 猫用シャンプータオル
□ タオル
□ ペット用トイレシート
□ コラージュフルフル(抗真菌洗剤)
□ 園芸用エプロン
□ ブラックライト

手探りで諸々用意したのでここに書いていないもので結果的に不要だったものもたくさんあり、最低限必要なのはこのくらいだろうか。ちなみに、園芸用エプロンとブラックライト以外はすべて消耗品のためストックが必要。

特に今回重宝しているのはキッチンペーパーと次亜塩素酸水スプレーと猫用除菌スプレー。1日最低5回はつみれエリアの除菌清掃をするため、消費量がえげつない。数日前に購入した猫用除菌スプレーも次亜塩素酸水スプレーも、あっという間に残りわずかになっている。キッチンペーパーもたった3日で1ロール消費した。

しかしそんなケチ臭いこと言っていられない。手あたり次第できる限りの方法は試そうと、ストックを揃えた。有難いことにつみれの状態を知った幼馴染みの親子が、園芸用エプロンを差し入れしてくれたり、ウェットティッシュを大量に送ってくれた。特に園芸用エプロンは、水を弾く素材なのでもちろんフケや被毛もくっつかない。つみれのお世話を終えたら、そこに除菌スプレーをかけてサッと拭けば済むのだ。これは本当に助かった。
つみれだけでなく、先住猫のとろろにも感染する恐れがある。そのためとろろの体をシャンプータオルでケアすることも忘れてはならない。


皮膚糸状菌症の対策~アクション編~

生後1ヶ月半で体重350gしかないとはいえ、元気はあるし食欲もある。ケージの柵の間から必死に頭を出して脱走するのも、もう慣れた。うんちもしっかりしているし、状態も良し。それなのにこんな狭いケージの中に一日中閉じ込められていてはストレスが溜まって治るものも治らないだろう。

さらにつみれに付きっきりになって一回のごはんや除菌清掃で一時間以上取られていたので、とろろのストレスも限界に達し水下痢が出てしまったのだ。これは参ったと私の精神まで崩壊してしまいそうだったので、何かいい方法がないか考えた。

1日4回のご飯(6時/12時/17時/22時)の時は、まず予め玄関前のつみれエリアを除菌してつみれを開放し、よちよち散策しながら遊んでいる事を確認したら、初めに先住猫のとろろにご飯をあげて、食べ始めるのを見守る。半分くらい食べたのを確認したら、つみれの元にご飯を届ける。むしゃむしゃ食べている間にケージ内を猫用除菌スプレーで消毒しておき、食べ終わったつみれをひとしきり開放したまま遊ばせる。

私はコラージュフルフルで入念に手を洗い、とろろのご飯チェックをする。今まではなかった「食中のふれあい」をするようにしたらとろろのストレスも軽減されてきたようで、ドア越しに鳴いたり、つみれを世話しているタイミングでの下痢もあんまりしなくなった。

10分程度でつみれをケージに戻して、床や壁を除菌する。手慣れてきたもので、この流れがうまくいくと自由な自分時間も増えるし、とろろとの時間を捻出することができる。

まだまだ家族がいる部屋への入室は出来ないものの、ケージの外に出て一畳半のスペースを元気に走り回るつみれの姿をみると、ホッとするのだ。そしてつみれがまだ生後1ヶ月半の子猫で良かったと思うのだった。

皮膚糸状菌症の対策~薬の塗布編~

1日2回の薬の塗布は、朝と夜に行っている。(7時/19時)
ケージの天板の上に、作業台を置いてそこにタオルを敷く。

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シャンプータオルと猫用除菌スプレーとコットンと薬を用意して、つみれを作業台の上にちょこんと乗せる。つみれは怖がることなくそこでじっとしてくれているので、助かる。

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まずはシャンプータオルを一枚出して、つみれの体を優しく拭いて余計な被毛やフケを取り除く。また、患部が隠れてしまっているので毛並みとは逆方向に拭いてハゲてる箇所を探す。

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つみれの場合は両耳、目の周り、口元、頸部、脇腹、前肢付け根、尻尾とやられている場所が多いので薬を塗るのも結構大変だ。患部の周りの毛にローション状の薬をまんべんなく塗布していき、患部の中心はサッと塗るだけでいい。目に入っていはいけないし、塗ってすぐに舐めてもいけないのでそこは細心の注意を払わなければならない。

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患部全域に塗布が完了したら、数分舐めたりしないよう見守る。患部以外の場所もべたついてしまうので、除菌スプレーをコットンに染み込ませて拭きとってあげる。

仕上げに、薬を塗布した後抜けた被毛やカサブタを丁寧に取り除けばおしまい。

皮膚糸状菌症の対策~タオルの除菌方法~

最近梅雨入りしてから、毎日気温が高かったり低かったり人間でも体がおかしくなりそうだ。特に子猫は体温調節ができないうえに、今のつみれには湿度が大敵なのでそこのケアもしなければならない。

初めは、粗品の白いフェイスタオルを使い捨てにしようとしていたがやはりそれは勿体ないと思い、除菌して使うことにした。

バケツに使用済みタオルを数枚いれて、そこに沸騰させた鍋の熱湯を注ぐ(このとき、真菌消え去れ~!という想いを込めることがポイント)。冷めてきたら漂白剤を入れ、洗濯機になったつもりで菜箸を使いグルグル混ぜる。そのまま30分~1時間漬け置きする。そのあとは一度すすいで、洗濯洗剤と衣類用漂白剤を入れて再度グルグルする。被毛等の汚れがついていないか肉眼で確認して干していく。

乾いてから暗闇でタオルにブラックライトを照射すると、確かに菌らしきものはついていなかった。当分はこの方法で、つみれ専用のタオルとして使っていく。

皮膚糸状菌症の対策~出だし3日間の成果~

6月7日に薬を処方してもらってから、今日で4日目を迎えた。3日間、計6回の薬の塗布でどこまで変化があったか、今朝ブラックライトを患部に照射してチェックしてみた。

まずは顔まわり。
まだまだ目や耳の中あたり、口元は白くプツプツ光っている。きわどい部分は怖くてたっぷり塗ることが出来ず、やはり殺菌できていないようだ。

次に尻尾。
こちらもまだ微妙に光る。ただ皮膚の痛々しさは確実になくなっていて快方に向かっているのがわかる。

そして前肢付け根と腹部と頸部。
なんとここに照射しても、白く光らない!ライトを近づけてみても若干患部がうっすら光るものの、初めて照射したときに比べると驚くほど消えていた。

私は思わず「うそだろ…」と呟いて、とろろの面倒をみる夫を大声で呼び、ドアのガラス越しにそれを見せた。

さらに嬉しいことはこれだけではない。アナログなキッチンスケールで量ったので正確ではないが、つみれの体重が450gを明らかに超えていたのだ。

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↑来たばかりのつみれ
痩せ細っていて、目の周りが赤くただれている。

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↑お腹周りや足の肉付きがよくなる(ぶれぶれだけど)
そしてとろろが見ている。笑

つい一週間前は350gしかなかったつみれが、目に見えてわかるぐらい大きく成長した。来た当初は被毛の質感もパサパサで、体力もなく少しぐったりしていたのに、今では毛艶がきれいになりとにかく元気に走り回っている。パウチのご飯や生乳なんか、ものの数秒でなくなるほど食欲旺盛。うんちも毎朝毎晩1日2回しっかりしたものをするし、おしっこの色も正常。ゴロゴロと喉を鳴らすようになり、積極的にリビングに向かって走ってくるようになった。

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とろろは未だに少し下痢気味で今日も昼頃からずっと丸くなって寝ているが、だんだん固形になってきている。

これは、もしかすると一ヶ月以内の完治も夢じゃない。つみれが生後2ヶ月を迎える今月末くらいには、体重も600gくらいになっているかもしれない。私は嬉しくて嬉しくて、今日はこの記事を書かずにはいられなくなった。

今日東京はとても寒く、先月末のあの暑さを思い出せないほどだ。朝から私は毛布をかぶり、寒さをしのいでいる。ドアの下にある1センチほどの隙間から冷たい風が玄関の方へ流れていくので、つみれの体温が心配だった。肉球を触ってみるととても冷たくて、ケージの中で丸くなっていた。慌てて冬服の入った段ボールから私の手袋を取り出し、つみれが寝るスペースにそっと置いた。それでも心配だったので、ペットボトルにぬるま湯を入れて簡易湯たんぽを作ってケージに入れた。

数十分後、様子を見てみるとつみれはペットボトルにしがみつくようにして寝ていた。

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1時間毎にそれを取り替えて、常に温かい状態をキープしている。手袋にくるまってペットボトルにへばりつく姿を見ると、とろろと一緒に抱っこでもして温めてあげられたらな…と思ってしまう。

病院で途中経過をチェックする日まであと4日。それまで介護を怠らず、絶対に先生をびっくりさせたい。

とろろのお腹も良くなるように、ストレスフリーな環境づくりも忘れずに続けていく。

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がんばれ、とろつみ!


おまゆ(2019/6/10)

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