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日本の美術教育に求められる変化とは?

時代が変化している。そんな中、美術教育機関に必要な変革とは何だろうか。実際に創作活動に取り組まれている作家さん、音楽のプロデューサーをなされている方、作曲家、実業家、美術関係者の方々から「今美術業界に求められている変革とは何か」意見を募集させていただきました。一部の意見を掲載させていただきます。

Kay Ikeyaさん
「描く」「つくる」「鑑賞する」だけではなく、「メンタルトレーニング」「セルフマネージメント」についても触れていく必要があります。

また、それらに伴う「経済」「法律」「政治」「世界情勢」「科学」等、凡ゆる学問との乗り入れをしながら、客観性の補完もしていかなければ、日本の美術は衰退していくと思います。

そして、優秀な表現者(供給する側)だけでなく、優秀な鑑賞者購買者(消費する側)を多く育てる必要もあります
橋口 一馬さん
日本ではほとんど多くが「芸術ではこうである!」と言う枠組みを出ない物です。

この紙に書きなさい!この粘土で器を作りなさい!などそれが芸術と言う枠内で創作にならないのでは無いかなぁと思います。

スプレーアートと水彩画と油絵を使ったのち、そこに造型の物を素材から考え設置して、さらにコンピューターグラフィックを使って一つの作品を完成させなさい。

位がこれからの世の中良いのかなぁと思います

日本教育の10+10=?
では無く
20=計算式を考えなさい
+でも−でも÷でも×でも何でも使って20にしなさいを進めたら進化すると思います!

清水裕也さん
日本の美術教育に必要なことは「こう描くべき」という教えを全て排除することだと思う。「こう描くべき」の技法に囚われていたら、魂を解放した作品は描けない

人を心から感動させる作品は、
例外なく今までの常識を打ち破ってきたものだった


グスタフクリムトですら批判された時期はあった。
批判を恐れていては真のアーティストは生まれない。

だから、日本の美術教育機関は「べき論」を排除する必要があると思う。
吉澤 哉さん
やり方を強要することをやめて欲しいです。僕は水彩画を習っていてブルーの絵の具で下書きをし、絵を描くことをやっていましたが、学校では鉛筆で下書きをし塗り絵をする絵を書いていました。集団教育ではなく個性を伸ばすためのものとして、やっていただきたいです。

教育事業に携わっていた際には「教える」ことではなく「気づき」を与えることとして活動していました)。
花立 龍一さん
今のままでもいいと思います。基本的な事を教えてあとは本人に任せるような感じで。
ただ、成績として五段階評価を付けるのは無くしていいのかなと思います。作品を作る生徒側が内面や表現したい事を捨てて評価される方に意識が集まりやすいと、作品作り自体の魅力を感じづらいというのが思いです。
多感な時期の表現力は何にも変えがたい財産だと思うので評価をつけず
むしろ生徒も先生も、作品を全肯定できる環境を作って欲しいです。
しょうたさん(作曲家)
僕が様々な芸術家と出会って来て一番強く思っているのが、「稼ぎ方」を教えない。が故に五年以内に8割の芸術家が引退してしまうという事実でした。
なので「変革」としては、
仕事にしっかり繋げるビジネスを
1〜10までしっかりと教育に組み込む必要があると思っています。

美術教育に必要な変化とは何か、ご意見をまとめさせていただきました。美術教育機関では、作家を育てることだけではなく、鑑賞者を育てることが大切だという意見や5段階評価をつけるべきではないという意見が印象的でした。

ところで、下のチェック表は、私が昨年12月に内省のために作成したものです。アーティストとしての活動に必要な事を書き出し、チェック項目にしたました。

美術教育機関を経て、作家は個人事業主として活動することになると考えたとき、私は美術教育として必要なのは、創作に関する教育だけではなく、「プロモーション」「マネジメント」「ブランディング」の力をつける教育だと思っている。具体的には、このチェックリストに書き出した項目のような力を上げる教育が必要なのではないかと考えております。

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