maysatomikawa

ブラジル出身、日本育ち。クィア。糸紡ぎ、編み物、洋裁が好き。着るものはほぼ自作。中枢性尿崩症、下垂体前葉機能低下症、舌癌を経験。都会暮らしの山姥。手編みアイテムのショップやってます。https://maisoumenos.stores.jp/
    • Mais ou Menos Knitting
      Mais ou Menos Knitting
      • 14本

      手編みのアイテムを販売する【 Mais ou Menos Knitting】の活動についてまとめています。

    • Morto
      Morto
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      MaysaとPQの編みつなぎ日記

    • アパートメントの一室
      アパートメントの一室
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      ウェブマガジン「アパートメント」で連載していたエッセイのリンク集です。

  • 木枯 - Kogarashi -

    木枯 - Kogarashi -

    秋から冬にかけて、少しずつ灰色のフィルターがかかっていくようだなと思うことがある。物悲しさを感じて、気持ちがどんよりとしてくる。その一方で、木枯が吹くと、なんともいえない自由さを感じる。風に吹かれているとき、まったく無名の存在になれるような。地面に散乱した秋の色した落ち葉たちが、木枯に吹かれて舞い上がる。旋風が起きる。少しずつ見えている色が変わっていく。初霜がおりる。曇った空から冷たい雨が降って、雪に変わる。雪の下では土が眠り、春のために体力を蓄え始める。季節はそうやって移り変わっていく。そういえば、乙女座の神話を聞いたときに、面白いなと思った記憶がある。農業の女神のデメテルの娘ペルセポネは、冥界の王ハーデスに気に入られ、冥界に連れ去られてしまう。そのショックで、女神デメテルは悲しみに暮れ、地上の作物が育たなくなってしまった。ゼウスがペスセポネを返すようハーデスを説得してことなきを得たけれど、ハーデスはペルセポネにざくろの実を三粒食べさせていた。一年の間三ヶ月ほどの間、ペルセポネは冥界で過ごすことになり、その間デメテルは悲しみに暮れ、作物が育たない冬となったのだそうだ。秋から冬にかけて感じる物悲しさは、デメテルの悲しみが伝わってくるからなのかもしれない。かつてこの神話を考えた人々は、変わりゆく季節から、こんな話を思いついて、語り合ったのだろうか。このカーディガンからは、木枯のときの物悲しさが感じられると思う。でも、まるで眠る前に数える羊のようにふわふわとやわらかで、しっとりした触り心地だから、すこしはその物悲しさが紛れると良いのだけれど。ウール、レーヨン、モヘア、ナイロンサイズ:肩幅 80cm/ 袖丈36cm / 身丈55cm付属品:カブトピン(金古美 6cm)モデル:身長169cm(レディースサイズM〜L、メンズサイズS〜M着用)*****これは「マタギ」と名付けたオリジナルパターンのカーディガンです。ジェンダーレス、エイジレスに着られる、ドロップショルダーのシンプルなつくり。オーバーサイズなので、ゆったり着ることもできますし、プラスサイズの方にも着用いただけます。色や糸を変えるだけで、「マタギ」の野生味のある無骨さが薄れ、都会的な雰囲気や、繊細さが出てきたりするのがとても面白いなと思います。また、一点だけの手紡ぎ、手編みのアイテムですので、使っていくうちに穴が空くなどしたら、お直しが可能です。お気軽にご相談ください。
    ¥54,000
    Mais ou Menos
  • 茘枝 -Litchi-

    茘枝 -Litchi-

    自分が紡いだ糸と、既製品の糸を引き揃えてみたらどんな表情になるのか、そんな好奇心から生まれたのが「茘枝(ライチ)」。この色を組み合わせてみたとき、自分がこういう色を選ぶことがすごく意外で、そんな意外さが面白かった。茘枝という名前にしたのは、もちろん、ライチの実に似ている色だと思ったのはあるけれど、とても好きな映画の、大好きな登場人物が、来客に水菓子としてライチを振舞うために、わざわざ遠くまで採りにいったから、というミーハーな理由もあったりする。映画に感じるときめきのような、なんというか、自分の中のかわいい気持ちが、このカーディガンになったのかな思う。山姥だって、ときには映画の中の登場人物に恋しちゃったりするのだ。(iPhoneの待ち受け画面にしちゃってるのは、ここだけの秘密)白いウールは手ですべて紡いだこともあり、空気を含んでふわふわの肌触り。カラフルなモヘアを3本ずつ、その都度1本ずつ色を変えて、グラデーションを作っていった。糸と格闘しながらだったから、結構編むのは大変だったんだけれど、ときめきを感じる作品が編めたことが本当に嬉しい。ウール、モヘア、ナイロン、サイズ:肩幅 77cm/ 袖丈37cm / 身丈54cm付属品:カブトピン(金古美 6cm)モデル:身長169cm(レディースサイズM〜L、メンズサイズS〜M着用)*****これは「マタギ」と名付けたオリジナルパターンのカーディガンです。ジェンダーレス、エイジレスに着られる、ドロップショルダーのシンプルなつくり。オーバーサイズなので、ゆったり着ることもできますし、プラスサイズの方にも着用いただけます。色や糸を変えるだけで、「マタギ」の野生味のある無骨さが薄れ、都会的な雰囲気や、繊細さが出てきたりするのがとても面白いなと思います。また、一点だけの手紡ぎ、手編みのアイテムですので、使っていくうちに穴が空くなどしたら、お直しが可能です。お気軽にご相談ください。
    ¥54,000
    Mais ou Menos
  • 箱庭 -Hakoniwa-

    箱庭 -Hakoniwa-

    買ったけれど、かわいくて、かわいくて大好きで、ずっとずーっと手元に置いておきたかったグラデーション糸。縁起悪い言い方になってしまうけれど、どんなに好きでもあの世には持って行かれないしなって思ってから、どうせならめっちゃかわいいセーターにしたろう、って思って、ようやく編むことができた。「箱庭」という名前は、赤煉瓦の壁の中に広がる隠れた花園をイメージしている。でも、四方を壁で囲みたくはなかった。開いているところからは、なにが入ってくるんだろう。どんな景色が見えるんだろう。そんな想像力が膨らむようにしたくて。前身頃と後ろ身頃を見比べたら、言いたいとがわかってもらえるんじゃないかと思う。裾と袖のゴム編みをつけなかったので、とてもすっきりしてるところが特に気に入っている。すべすべ感のあるレーヨンウールに、モヘアを引き揃えて、もっちり感を出した。身丈が少し短いから、ボリューム感のあるボトムスに合わせるとすっごくかわいいです。正直、自分が編んできたものの中で、ピカイチに気に入っています。わたしの「好き」、「かわいい」、「愛しい」がつまって、爆発しているカーディガン。ぜひ、かわいく着こなしてくれる人に送り出してあげたい。ウール、レーヨン、モヘア、ナイロン、サイズ:肩幅 78cm/ 袖丈32cm / 身丈50cm付属品:カブトピン(金古美 6cm)モデル:身長169cm(レディースサイズM〜L、メンズサイズS〜M着用)*****これは「マタギ」と名付けたオリジナルパターンのカーディガンです。ジェンダーレス、エイジレスに着られる、ドロップショルダーのシンプルなつくり。オーバーサイズなので、ゆったり着ることもできますし、プラスサイズの方にも着用いただけます。色や糸を変えるだけで、「マタギ」の野生味のある無骨さが薄れ、都会的な雰囲気や、繊細さが出てきたりするのがとても面白いなと思います。また、一点だけの手紡ぎ、手編みのアイテムですので、使っていくうちに穴が空くなどしたら、お直しが可能です。お気軽にご相談ください。
    ¥54,000
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